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カイルと過ごす2weeks……第5話「正体を隠す彼の悩んでた気持ち」
Kdg00.gif
カイル・ヒューズ//関係:不明//傾向:甘々//時代:高校生 【視点:ヒロイン】




キスされた日の夜、私は真っ赤になって逃げだした。
…何て可愛い反応は出来ずに、取り敢えず拳を前に突き出してボディーブローを決めておいた。

確かに男の子と密室で二人になるのはカイルの言う通りもう少し警戒心を持った方が良いんだな、と今回の事で身を持って学んだ私は、性格上ウジウジするのが嫌なので拳一つでキスは許そうと思う。
野獣女は認めないけど、女の子にしては力ならば弱き乙女よりはずっとある筈だと何処か緩んだ部分があったのは否めない。それに今カイルとぎくしゃくした所で残り少ない日数で演技指導されるのもお互いやりずらいだろうし。

そういえば、今度は夢じゃ済ませないからとは如何いう意味だろう。
ボディーブローを決める前にちゃんと聞いておけば良かった。
謎解きのように言われてはそっちの方が気になって仕方無い。

稽古中に限らず思わず無意識に首を傾げてしまうと、直ぐにカイルからストップがかかる。


「ストーップ!」

(あ…ヤバイ)


組んでた腕を解いて、真っ直ぐに歩いてくるカイルの足音は怒りを含んだように荒い。
目の前にやって来ては早速頭から被せるようにお叱りの言葉が降ってきた。


「もう、残り日数少ないんだぞ?集中しろよ」

「ごめんなさい」

「此処と此処の台詞、毎回たどたどしくなるし。
後、最後の台詞はもっと感情入れないと駄目だ」

「はい!」

「俺…最初に言ったよな。人前で見せれるレベルに仕上げるのは当然のことだって。
もう残り少ないんだ、練習も本番通りに全力でやろうぜ」

「はい!」


両手を腰に置いて応援団員のように大きな声で返事をした。
気合だけは充分に入ってる所を見せたかったのだ。
キスされて3日後。本番までも残り2日となっていた。
もっと集中しなければ、何か気になることがあれば劇が終わってからでもいい。
私が失敗すれば劇全体に響いてくるのは間違いないのだから此処は気合の見せ所だ。



***



気合が入り過ぎたのか、頭がショートしたように今日は何だか頭が痛かった。
授業を受けてても頭痛もしながら、やがて全身を襲うような倦怠感も感じる。
昼食を無理やり食べて残りの時間は台本を必死に読んで暗記した。
カイルに指摘された箇所が赤いペンで幾つも書かれているのを指でなぞって確認する。
急いでペイントハウスに帰って稽古が始まる時間まで自分の部屋でもそれは続けた。


(此処で端まで走って、そしてあの台詞!…ってあれ?)


全力で走りたいのに足が鉛のように重く縺れるように走ってしまった私は、案の定バランスを崩し前のめりに勢い良くズサーと転んでしまう。


日七!」


カイルが私の名前を叫ぶように呼ぶと、一番に駆け寄って来てくれたんだけど抱き起された時には意識が朦朧としてきては重くなる瞼に抗うことが出来ずに目を瞑った。

そうして暗闇の中で宙に浮いた私の体がゆらゆらと揺り籠のように揺れる。
再び感じた不思議な体験に今度は薄らと瞼を開けて瞳だけ動かしてタコ星人を見ようとした。
ぼんやりと浮かぶ輪郭に向かってポツリと呼んでみる。


「…タコ…星人?」

「誰がタコ星人だよ…」


タコ星人と呼ばれた事が相当嫌そうな拗ねるような声音。
その主は私の肩を抱いて両膝の裏から腕を差し入れて横抱きに抱えているカイルだった。
部屋の扉を開けるとベットまで歩いて私をゆっくりと下しながら溜息を零す。


「お前、極端な奴だな…。
俺は集中しろとは言ったけど、無理をしろとは言って無いからな…」

「……う…ん…」


寝転がれば布団を掛けてくれるが、その時に片手を伸ばしたカイルが不意に頭をポンと撫でた。


「やってきた事は何一つ無駄何かじゃ無いよ。
ちゃんと身についてる…だから本番はきっと上手くやれるから」


撫でられながら注がれる視線は見守ってくれるように何処までも温かい。
指導する立場にある彼にそう言って貰えると途端に心強くなった。
安堵と共に息を零すと、私は本番に近付くにつれて自分がとても緊張していたんだと気付いた。


(もしかして見抜かれてたのかな…)


「女優にでもなったつもりで頑張るよ」


もう大丈夫と言う代わりに、何時もの調子で返す私にカイルは手を離すと少し口許を緩める。
そして扉まで歩いて出て行く間際にくるりと振り向いて私に指をビシと指す。


「生意気言うな、ダイコンの癖に」


矢張り何時もの調子で返してくれるカイルに私も少し口許を緩めた。



***



頭痛も酷かった為に、不図目を覚ましたのは深夜近くだった。
喉が渇いてキッチンまで足を向けていた私は稽古部屋で光が漏れているのに気付く。

気を引かれるように扉の隙間から中を窺うと、鏡の前で一人黙々と練習しているカイルが居た。
音楽は無く、ダンスの確認をするように時々スローに動いて手足の角度を細かく見ている。

声を掛けようにもそんな雰囲気は一切許されないとばかりに、真剣な表情で汗だくになって踊っている姿からは怖い気迫すら感じて足元が竦んでしまった。


「カイル…ちょっといい?」


彼を見ている人物が私以外にもう一人居たようでカイルは動きを中断させるとタオルで汗を拭った。


「フレッド、何?」

「もう演技指導は明日から辞めた方がいい」


(え…!)


反論するかと思いきや、カイルは何も言わずタオルで頬を拭いながら目を細めている。
フレッドは帰って来たばかりなようでスーツ姿で佇み困ったように眉尻を下げていた。


「大事な…――――が控えてるんだろう?マネージャーから連絡があってね。
そろそろカイルを解放してやって欲しいって、何でもバックダンサーがカイルと合わせたいって困ってるみたいなんだ」

「…………」

「……解った。本番までとは言わない。けど本番前日までは絶対に居る。
途中で投げ出すくらいなら最初から引き受けない。…それに…」


「あの、ダイコンほっとけないし…」


私は数歩下がり背中を向けるとその場を後にした。
遠かったから言葉は抜けて聞こえたものの、カイルが何か大事な用事を置いて指導に付き合ってくれてたのが解った。

キッチンへ行くと冷蔵庫からミネラルウォーターをコップへ注いでゴクゴク飲んだ。
コップを片付けてペットボトルを冷蔵庫に片づけた後に不図そこに置かれていた栄養ドリンク。
それを一本抜き取り、私は急いでカイルの部屋に向かうと蹲り扉の前にそれを置いた。


やがて部屋へ戻り電気を点けないでベットの上に座れば、突然扉から小さなノックが聞こえた。
ベットから下りて扉に向かってノブを捻ろうとした私に扉の向こう側から声がした。


「…開けないでいい」

「どうして?」

「…顔見ると、聞くのを躊躇いそうだから」


カイルの声が籠って聞こえれば、私は解った、と返事をしながらも声の通りを良くする為に扉をほんの少し開けた。


「お前、さっきの聞いてたんだろ。…後ろ姿見えたから」

「うん。盗み聞きしてごめん…」

「別にいいよ。
…それで俺が離れる前に一つだけ聞いておきたいことがあったから」

「聞いておきたいこと?」

「うん、如何しても聞いておきたいこと…」


扉を挟んで小さな声で話すも、顔が見えないのは何処かそわそわする。
躊躇うように次の言葉が出てこないカイルを待つ私は扉に片手を置いて耳を欹てた。


「俺が、もし多くの人達から注目される人物だったらどうする?」

「多くってどの位?学校中?」

「例えば…世界中…」


想像してなかったあまりにも大きな規模に目を丸くしてしまう私は言葉に詰まる。


「…そういう人物の傍に居れば…些細な行動も見張られる。
特にマスコミは煩いし。ネットでは色んな人達から好きなこと書かれる。
もし、そんな人物が…お前の近くに居たら如何する?」

「やっぱり見る目って変わっちゃうもの…?」


扉から聞こえるカイルの声が普段とは違ってとても沈んだように聞こえるのは何故だろう。
私は考えた所でそれは何も悩みにはならないことだけは解ると顔を左右に振る。


「何も変わらない。だってカイルはカイルでしょ」

「………」


そっか、と言ったカイルの言葉は沈んだ静けさとは変わって嬉々を滲ませるかのように弾んでいた。


「…明日からは、もっと厳しくいくからな。ちゃんと寝とけよ」

「はい…」


にゅ、と扉の間から片手が出てくると私は迷わずその手にハイタッチをする。
それは演技が上手く出来た時に何時も二人で交わしてたものだった。

けれどカイルは私の手を捕まえるときゅ、と指同士を絡めるようにして握った。


「おやすみ…」


そうして彼は優しい声音と共に、するりと指を離して扉をパタンと閉める。


カイルと過ごす2weeks……第6話 へ続く




執筆一言 『カイルとの一番の恋の障害はスーパースターという大きな壁でしょう。アレックスとはまた違う大きな壁だけど、カイルの方が人の好感度で左右する仕事なゆえ恋愛ゴシップは最も危険でしょうね…うふ←楽しそう
さて次はいよいよ劇の本番です』
    *最後まで読んで頂き有難うございます。宜しければ拍手=愛を頂ければ活力になります。 ia10.gifアイ
    *。夢小説目次一覧
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    恋乱LB*。aa02.gif殿方一覧


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Comment - 2

Tue
2014.10.14

日七

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ありが㌧♪(・ω・)ノ

さいにちさんカキコ有難う(人´ω`).ア☆.リ。ガ.:ト*・
ほんと石原軍団かよとツッコんだファミリー発言から進展ないもんね。こうなって欲しいという願望を詰めこんでありますw

あの皆で朝食食べてる風景はとても眩しかったw
3日間居たら萌えチャージがMAXになって神々しいことになりそうだよw 逆ハーで皆から優しくされたら私昇天しそうです。

Edit | Reply | 
Tue
2014.10.14

さにいち

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めちゃめちゃ素晴らしい展開です!ボディーブローいいなあww
カイルはまだよく分からん"ファミリー"レベルwで止められてしまってるから、こういう展開待ってました〜!
愛しのザック兄さんも度々いい仕事してくれるし(*´艸`*)2週間、いや、3日間でもいいからこの素晴らしき逆ハー状態の家に行きたい!!

Edit | Reply | 

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