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カイルと過ごす2weeks……第3話「彼はタコ星人?見え隠れる不器用な優しさ」
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カイル・ヒューズ//関係:不明//傾向:甘々//時代:高校生 【視点:ヒロイン】




子供の頃、絵本に出てきた手足の長いタコ星人が夢に出てきた。
伸びた足で器用に私を持ち上げるとユラユラと揺らして歩き出す。
宙に浮いた私の体がまるで揺り籠のように右へ左へと動きながらやがて羽毛のような柔らかい上にゆっくりと下された。



「……はにゃ?」

意識が急激に引っ張れ覚醒するように目を開けるとそこはベットの上だった。
ピチチと鳥の囀りが窓の近くから聞こえると朝日を感じたように片目を瞑る。
眠気が抜けない頭で不図謎が浮かぶ。可笑しい、昨日はソファで寝ちゃってた筈なのに。
ベットから下りてその儘着替えずにリビングへ向かおうと扉に向かうのだが、その間に縦長い鏡に自分の姿が映った。
然しその違和感に思わず足を止めてじっくりと観察するようにして自分と鏡の距離を縮める。


「あれ……?……うわ、蚊だ」


首筋に赤い痕が付いてた。
指でなぞるようにしても膨れてる様子は無いが如何見ても蚊の痕にしか見えない私は嫌そうに眉根を寄せた。


欠伸をしながら目的地に到着したリビングは既に皆の声がして賑やかだった。
学校に行く為に準備をしながらもテレビから流れる話題を拾っては楽しそうに談笑している。
チラ、と見ると既に朝食を大半が食べ終えたのか、テーブルにはカイルだけが朝食を食べていた。
フォークでカッティングされたパイナップルをぱくぱく食べているが、私が来たことにも気付いて無い様子だ。
その時制服のネクタイを結びながら横を通り過ぎたアイザックを引き止めるように声を掛ける。


「ねえ、アイザック……これ、見てよ蚊に刺されちゃった。
昨日ソファーでうたた寝しちゃった時に刺されたのかなあ…」


グイと指で襟元を引っ張るようにして赤い痕を堂々と見せるのだが、それと同時にガッシャーンと金属音が向こうで響いた。
自然と音のする方へアイザックと二人で視線を向けたが、その先にはカイルが此方を見て目を見開くようにして固まっている。その手元を見るとパイナップルが刺さった儘のフォークがテーブルにカラカラと落ちていた。


「何をあんなに朝っぱらから取り乱してるんだ、アイツ…」

「さあ……?」


再び二人で見合うとアイザックは何かに気付いたように目を細め、ス、と手を伸ばして赤い痕をなぞる。


「お前これ…」

「んー?…結構くっきりあるでしょ?ふあ、眠い…」


目を糸目にして片手でコシコシ瞼を擦りながら答えると、アイザックは私から視線を外してカイルを見詰めた。
カイルはアイザックと目が合うと何処か気まずそうにしながらプイ、と顔を背けパイナップルを高速で食べ始める。


「へえ…此れは面白いことになったな」

「面白いことって何?」


問いかけには答えずにアイザックは一歩前に踏み出すと突然私との距離を縮めた。
何?と見上げるとアイザックは必要以上に顔を寄せてからふ、と面白そうに笑みを浮かべる。


「俺の代わりにネクタイ結んでくれないか?」

「私が?…どうしたの?指が痛いとか?」

「…まあ、そんなとこだな」


私は眠さもあって余り深く考えずに両手を伸ばすとアイザックのネクタイをそっと掴む。
中学の制服がネクタイ着用とあって結ぶことにはとても慣れていた為か、人のだろうと躊躇すること無く結べてしまう。
アイザックは意外なものでも見るかのように少し目を開くと感心するような声音で言葉を掛けた。


「器用なんだな、お前」

「まーね、中学の時がネクタイがある制服だったから慣れてるんだよ」

「俺、女にネクタイ結んで貰ったの初めてかも知れない…」


え?と視線を上げるとアイザックは悪戯な笑みを滲ませながら私の顔を覗き込んでくる。
本当に顔同士が近くて思わずネクタイを結んでた手を止めてしまうと、目の前の彼はくす、と低く笑った。
そうして私の顎に親指をかけると、クイと持ち上げて繁々と自身の顔を動かして何やら観察する。


「じっくり見たこと無かったが……磨けば良い女に化けそうだ…」

「はい?」


驚きのあまり思わず素っ頓狂な声を上げてしまうのは仕方無い。
私だって男にこんな風に言われたこと何て初めてだったのだ。
変に意識してしまう前にバババと慌ててネクタイを結び終えるとアイザックの胸を押して距離を離そうとしたのだが、何より先に二人の間に影が揺らめくと、ベリッと音がしそうな勢いで私とアイザックの間が離された。


「カ、カイル?」

「離れろ…」


やけに低い声は独り言のように小さかったが、ぶすっくれた面で二人の間に立って居たのはカイルだった。
剥した本人でもその行動に自分が驚いたかのようにハッとしたカイルは突然私の手首を掴むとグイ、と引き寄せる。


「アイザック、こいつは野獣女だから半径1メートル以内に近付くと危険なんだ」

「抱き寄せてるお前はゼロ距離なんだが…」

「い、いたた…カイル痛いってば」


アイザックの言う通り、カイルが私の肩を強く抱き寄せてる所為で半ば頬が肩口にくっ付いてる状態だ。
バランスを崩しそうになり足元はふらつき、凭れても流石男の子微塵も動かずしっかりと立って居る。
抱き寄せる腕も普段細そうに見えても、逞しさを感じれる程にしっかりと筋肉の硬さを感じた。

いや、感心している場合では無い。


「こら、何回も言わせるな、誰が野獣女だこの…離せ」


グギギ、と両手を突っぱねてカイルの体を離すと、彼は直ぐに肩から手を離す代わりに頬をムニと摘む。
私も負け時に両手を伸ばすとカイルの両方のほっぺたを摘まむと横に引っ張った。


「いひゃい、離して…」

「やだ、そっちが離ひたら離す…」

「ひょれは絶対に嫌…」

「俺も先に離ふのは絶対にやだ…」


今は間に佇み止めるべく立場に居る筈のアイザックは、何故かその光景を面白そうに見るだけだった。



***



昼食が終わり中庭近くを歩いて居るとブレアの取り巻き軍団が前方から歩いて来る。
と言っても君臨するブレア女王様は不在らしいのだが、軍団は此方を見るなり威嚇するような空気を一斉に放った。
私はカップ片手にジュースを飲みながらも何だか嫌な予感がしたのだが、こそこそする必要も無しとばかりに堂々と通り過ぎる。
けれど通り過ぎる瞬間に首筋から背筋に向けてひやりとした感覚が電流のように走ると、慌てて振り向いた。


「冷たっ!…何これ…」

「あら、ごめんなさい。手が滑ちゃったの」


肌を伝う水っぽさとポタポタと髪や服から滴れ落ちる水滴と匂い、
良く見れば取り巻きの一人がカップを逆さに持ちながら嘲笑するように笑っている。
カップの中が空となれば、コイツが中身をかけたのだろう。


「庶民の分際で良い気になってんじゃないわよ」

「そうよ、劇のヒロインに選ばれたからって普段のアンタじゃ見向きもされないんだから」


クスクスと伝染したようにやがて皆で笑い始めると、私はズンズンと真っ直ぐに歩いて
カップを持っていた一人の女の前に立つと腕を振り上げ躊躇することなく自分の持っていたカップの中身を勢い良くぶちまけた。


バシャ。

「きゃあ!何すんのよ、この女!」

「あら、ごめんなさい。手が滑ちゃったの……ぷっ」

「そんな訳無いでしょ!目の前で堂々とかけておいて!」


私よりびしょ濡れになった女が信じられないとばかりに大袈裟に騒ぎ出す。
ふざけんじゃない、目には目を歯には歯をだ。
私も同じ台詞を返し、おまけに噴出した笑いを添えておいたのだが勢いあって犯人の周りにも被害が及んだらしい。
上から目線だった皆の目の色は途端に怒りに変わるとキーキーとヒステリックに騒ぎ出すのはまるで動物園で飼われてる猿の群のようだった。


その場に居る生徒達の視線が一斉に注がれてるのを察しながらも、大きな騒ぎになる前に歩き出す。
遠のく光景の後に突然べしっ、と額にハンカチが貼りついた。


(もー…今日は良く物が飛んでくる日だな)


額からずれ落ちてくるハンカチを持つと、前方に本を何冊か抱えた儘何処か不機嫌そうに眉を寄せた男子生徒がじっと見ているのに気付いた。
印象重たそうな眼鏡をかけて垢抜けない雰囲気を纏っている男子生徒は、やけに周りを気にしてから私に近付いてくる。


「お前の勇ましさは何処からくるんだ?外でも野獣は健在だな」

「え?カイル…?」


眼鏡のレンズは少し厚く髪の毛も、ややぼっさとしているのはわざとだろうか。
ペイントハウスに居る彼と、今此処に居る彼とは印象が全く違って見えた。


「…それで拭けよ」


ぶっきら棒に言いながらも、カイルがハンカチを投げてくれたのは私が濡れてることに気付いてくれたからだろう。
優しい所もちゃんとあるんだな、と変に驚きながらも言われた通りにそのハンカチで濡れた箇所を拭いていく。


「…意外と優しいんだね」

「別に。風邪引いたら劇に響くと思っただけだし…
って意外とって何だよ失礼だな。お前のこと心配してやったのに」

「心配してくれたんだ!」

「! ……ち、ちげーよ!」


墓穴を掘ったとばかりにカイルは気恥ずかしそうな様子で慌てて吠えた。


「ハンカチ有難う、洗って返すよ」

「いいって。拭いたらそれ返せよ」


不器用な優しさをチラつかせる彼に小さく笑みを浮かべながら言われた通りにハンカチを渡すとカイルは手を伸ばして受け取った。それをポケットに仕舞おうとした時に二人の横を通り過ぎる声に彼はピタリと動きが止まる。


「カイル・ヒューズがそこの学校に居るって本当なの?」

「絶対嘘だよ、そんなことあったらもっと騒ぎになってる筈だもん」

「そうだよね」


(…ん?……今、カイルの名前呼んでたよね?)


「ねえー…カイルなら此処に…――――」

「!」


探してるのなら親切心から呼ぼうとした私の行動に、ぎょっとしたように驚くカイルは急いで私の手を掴むと引っ張るように走り出した。
物陰があると直ぐに私を押し込めるようにしてからカイルは自分の片手で私の口元をバシッと塞ぐ。


「いいか?俺が居ることは絶対にバラすな…」


声音低く聊か脅迫めいた台詞を内緒話でもするように耳元近くまで顔を寄せて彼は言った。
ただならぬ気配に手で隠された口許は、解ったとごにょりと言いながらコクコクと何度も頷くことで漸く手を離してくれる。
ほっとした瞬間スウ、と軽く空気を吸い込めば何処かで嗅いだ匂いがした。
何処で、そうだ。それは夢の中で私をベットまで運んでくれたタコ星人だった。


「このことは…俺とお前の秘密だからな」


(頷いたけど。この男…やっぱり訳が解らない)


カイルと過ごす2weeks……第4話 へ続く




執筆一言 『アイザック vs カイルの日七バーション。いや、アイザックはカイルの反応で面白がってるだけっつう。カイルタイプは、墓穴を掘って自爆しそれによって照れて慌てるから本心丸解りになる、これ鉄則。』
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Comment - 2

Mon
2014.10.13

日七

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(人´ω`).ア☆.リ。ガ.:ト*・

私も書いてて凄く楽しいです(´Д`)
あっちのヒロインちゃんは大人しく女の子らしいのでね。
偶にはこういうヒロインもいいかなとw カイルには合いそうでw
そんな風に言って頂けると嬉しい限りですよ!
有難うございますありが㌧♪(・ω・)ノ

Edit | Reply | 
Sun
2014.10.12

とも

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カイル、かわいすぎ!

萌えるシチュエーションです!
カイル可愛すぎてキュンキュンしちゃう\(^o^)/
ちょっと天然なヒロインちゃんがまたかわいい!!

Edit | Reply | 

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