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恋人のフリした秘密の撮影……第2話
Kdg00.gif
カイル・ヒューズ//関係:友達//傾向:甘々//時代:大学生 【視点:ヒロイン】




「そうだな……先ずはそのソファで二人で座って貰おうかな」


カメラマンに指示されると3人用の赤いソファにカイルが先にトサリと座る。
私はカチコチになりながら緊張した面持ちでゆっくりと腰を下す。
緊張してしまうのは無理は無い。こんな経験初めてなのだ。
ライトの中で様々な方向から視線を注がれながら一緒に写るのがあのカイルなんだから。
それにカイルも普段着とは違って黒のストライプ模様に、
ネクタイをキッチリ締めてるのだから雰囲気もガラリと違って見える。


(どうしよう…凄い不安になってきた)


「ねえ、日七手出して?」

「手?」

「うん、お手」

「ちょっと、犬じゃないんだから」


腕を伸ばしながら右の手平を見せてふざけるカイルの手をペシリと払う。
じゃあ、こっちの手と言って左も同様にすると、私も負け時にペシリと払った。


「ぷ……日七、犬ってより猫みたい」

「あ、ホント」


二人して顔を見合わせると自然とお互い噴き出した。
カイルのお陰で肩の力がゆっくりと抜けた気がする。


「ほう……いいね。自然な感じが出てて」


カメラマンはそう言うと、パシャパシャとシャッターを切り始める。
その音に気付いた私はカメラを向こうとしてしまうのだが、突然伸びたカイルの両手が私の両頬を押さえる。


日七はずっと俺のことだけ見てればいいよ」


私にしか聞こえない位の声でひそりと言う。
その言葉通り、私の瞳がカイルしか見えなってしまうのはきっと押さえられてるからだけじゃない。
言葉とは裏腹に見詰める眼差しがとても優しく、大丈夫と見守ってくれるような安心感を感じたからだ。



***



「ねえ、カイルこの恰好恥ずかしいんだけど…」

「だな…。でも、直ぐに終わるから」



ソファに私が寝転んだ状態で、肘置きに頭を乗せて居る所でカイルが覆い被さる様な体勢になって居た。
カイルは両腕を伸ばした状態で、手を私の顔付近やソファの背凭れに手を付いている。


「じゃあ、そこでカイルのネクタイ取ってみて」


(えーっ!)


日七早く。腕痺れてきちゃうと、乗っかるよマジで」

「解ったよ…」


覚束ない手付きだったがネクタイを緩めると、しゅるると手を引いて外した。
カイルが視線だけをカメラに向けるとシャッターチャンスとばかりにパシャパシャ撮られる。
すると再び私に落とした視線で、ねえ、と静かに聞いてきた。


「お前、男のネクタイ外したことあんの?」


ふん、と悪戯な笑みを浮かべるカイル。
然し肌蹴た襟元からチラリと覗く首元や鎖骨が何だか色っぽくてドキリとした。
それにこんなに近くに居ると何だか甘い匂いがする。人を強力に惹きつけそうな蜜のような匂い。
ドキドキしながら平静を装い必死に私は答える。


「な、ないよ…」

「へえ…。もっとモタモタすんのかと思ったけど、意外と早かったからこういうの慣れてるかと思った」

「変な言い方しないでよ!自分がこういうこと慣れてるからって馬鹿にしないで」


突っ返した言い方をしてしまったが、カイルは私の拗ねた物言いに罰が悪そうに軽く唇を尖らす。


「馬鹿に何てしてねえよ。…そもそも慣れないことだって俺にもあるし、特に今とか…」

「え?今?慣れないってこと?嘘だ、さっきモデルの女の人とは慣れた感じで今よりもっと密着してたよ。私見てたもん」

「あれは、何とも思ってない奴だからだよ!」

「え……?」


しまった、と顔をするカイルは視線を泳がせてから頬を染める。
それも直ぐにムッと怒ったように口を曲げてしまうと、「もう、煩い。黙れ」と急に命令口調になってしまった。
私も場の空気が悪くなるのを避ける為にわざと明るい声で質問する。


「じゃ、じゃあさ、私からも質問していい?」

「…別にいいけど」

「カイルは、普段人に歌ってあげたりとかしないの?」

「普段?プライベートでってこと?」

「うん、やっぱりカイルの歌声って聞きたいと思うから」


カイルは、考える素振りもせずにキッパリと答えを出した。


「絶対に歌わない。一度誰にでも許しちゃうと、噂が広まって次が断りづらくなるだろ。
それに騒がれるようなことはしたくないしな、休みの時まで」

「なるほど…」


納得過ぎる答えを言われてそれ以上追及しなかった。
だから、あの女性にも歌声のおねだりをされても返事を返してなかったんだと気付いたからだ。


「はーい、OK!なかなか良い絵が撮れたよ、カイルー。この顔何て特に珍しい、ちょっと照れた感じに見えてさ」

「!」


カイルは私から退くと、カメラマンの元に慌てて駆け寄って行く。
絶対に消したいらしいカイルと、出来栄えの良さに渋っているカメラマンの攻防が始まったようだ。



***



衣装やセットも変え撮影は順調に進んでいった。
そうして迎えた最後の撮影がやってくる。そう、カイルが言ったあの言葉だ。
控室に戻ると案の定用意されていたのは肩紐無しのビキニタイプの水着だ。


(もう此処まで悩みたくない!
……そうだ今からカイルとプールに行こうと思えばいいんだ)


ポジティブに切り替えて白いシーツを肩からきっちり巻きながらスタジオに戻る。
するとカイルは頭から被るようにシーツを巻いていた。
顔だけ出している間抜けなお化けみたいだ。思わずその姿を見ると、ぷっ、と吹き出した。


「お、今ので肩の力抜けたんじゃねえの?」


(あ……最初の時みたいにわざとやってくれたことなんだ)


カイルは頭からシーツを取ると手に持ちながらカメラマンに何か耳打ちをした。
すると、此方にやってきて急に屈めば私の両膝の裏に手を入れて肩を抱くと、ひょいと横向きに抱き上げられたから心底驚いてしまう。


「え?!下してよ!」

「舌噛むから喋るな。後、今からすることは全部カメラマンのシナリオだから。此れもその一つ」


ほら、と言わんばかりにカイルはあちらを見ると、カメラマンは笑顔を浮かべながら親指を立てシャッターを切った。
そしてカイルは歩きながら私をベットにトサリと下すと、肩までしっかり隠してあった私のシーツをグイと掴んだ。
ぎょっとしながら私も抵抗するようにグ、とシーツを固く掴んで離さない。


「カ、カイル?」

「いや、一緒のシーツに入らないと」

「はい!?」

「別々のシーツって可笑しくね?だって、ダブルベット何だからシーツは一枚だよな?」


同じシーツってことは、隠すものが何も無いからカイルにばっちり水着を見られてしまう。
私が着た所で色気ってのがあるとも解らないけれど。取り敢えず必死に抵抗し続けていこう。


「同じベットでも、シーツは一人一枚用意してる事ってあると思うし」


言い返されて、ぴしりと音がしそうなカイルは何故か口端を緩く上げた。
解ってくれた、とホッとするのも束の間カイルの手がくん、と足元のシーツを引っ張ったかと思うと頭から強引に入ってきた。


(話し聞いて無いし!)


悲鳴と共に急いでベットにうつ伏せに寝転がると体を丸めて両目を固く閉じる。
カイルはもそもそとシーツを山なりに形を作りながら上に移動してきた。

うつ伏せの儘、視線だけをチラリと向けると私の心臓がドクンと跳ねてしまう。
驚いて目を開いた先に、カイルの半裸がハッキリと目に飛び込んでくる。


(凄い綺麗な体…)


引き締まった陰影のある筋肉と滑らかそうな素肌。細い腰つきなのに腕には筋が見え筋肉もちゃんとある。
シーツの中に居ることで誰にも様子を知られることも無い中で私とカイルは水着姿の儘互いを見詰め合った。


「あ、あんまり私のことは見ないでくれる…?」

日七だって、凄い見てるじゃん…」


私の頭の左右にカイルは両手を置きながら、ひょっこりとシーツから顔を出した。
それにしても、この状況に普通の感覚が麻痺しそうになる。
カイルがこんなにも近くて、互いの肌が触れては離れる度に妙に心臓が煩くなった。
気分を変えて横向きになると、口許に丸めた手を置いて集中するように目を細める。
すると目の前に見えるカイルの左手がゆっくりと拳になるように握られると、やがてぎゅと固く閉じた。


日七


ちゅ、と音がすると自分の頬に軽く触れたカイルの唇。


(…え?)


「変な顔してっから」

「意味が全く解らない……」


変な顔してたら、頬にキスしたくなるんだろうか。
全くもってカイルの考えが私には理解出来ない。
ドキマギして振り回されるのも悔しい気がして私はムッと唇を引き結んだ儘だった。


「ハハ、ホントに変な顔になった」


然も楽しげに無邪気に笑うカイルを見詰めながら私は彼の癖を真似して唇を軽く尖らせた。
私は近くにあった枕を持つと、二人の間に挟もうとしたのだが


「あ!それっ!」


カイルが驚いたように目を開くと、枕が破けて中の綿が私に大量に降り注いだ。


恋人のフリした秘密の撮影……第3話 へ続く




執筆一言 『カメラマンが空気になりつつあるとか思ってはいけない…』
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