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失恋記念日……第14話
Mdg00.gif
マーク・ジョーンズ//関係:友達//傾向:切ない 【視点:マーク】




走った大通りでタクシーを拾うと素早く乗り込んだ俺は、行き先を告げて後部座席のシートに座る。
直ぐにエンジンを吹かして走り出すタクシーの窓際まで寄ると、その窓から流れゆく外灯の光を見ながらこの1週間を振り返った。



――月曜日

ゴシップガールのことで日七を悪く言う同級生に腹が立って言い返した迄は良かったんだけど、
その後柱に隠れてた日七が実はそれを聞いてて、気まずそうにしてたっけ。
励ましながらも、実は噂が本当になれば良いのにな、と思ってたのは日七には絶対に内緒だった。

話ながらも昼ご飯をあまり食べないのが気になる。すると食欲が無いと箸を止めてしまったのを見て胸が痛んだ。
失恋から彼女が酷く傷ついてるのが解ると、俺は何か出来ることが無いかこの頃からひそかに探し始める。



――火曜日

『メアリー!君の家ってお父さんパティシエだったよね?』

中庭にメアリーを呼び出すと、開口一番にそう聞いた俺に目を丸くしながらも頷く彼女に必死にお願いしてみる。

『お願い!君の家でケーキ習わせてくれないかな?』

食欲が無い日七の為に、甘いお菓子なら傷ついた心も癒してくれそうな気がした。
そうして放課後、日七と歩いていたらメアリーから電話が掛かってくる。


『……あ、電話だ。ちょっと出ていい?』

『マーク?さっきの用件だけどお父さん大丈夫だってさ』


待ち合わせや細かい決め事などをメアリーが伝えてくれるんだけど、
あまり俺から話すと日七に気付かれてしまう。だから俺は極力頷くことにした。


『ごめんね。いきなりメアリーに頼んで……うん、それじゃ、また』


そうして映画鑑賞の後、日七は送ると言った俺を断って一人で帰ってしまう。
けど、俺は彼女が無理をしてるのにはとっくに気付いていた。
映画を観る前から?いや、待ち合わせ場所に居た日七と出逢ったその瞬間から。

だから迷わず追いかけた。
追いかけ、泣いてる彼女を振り向かせた時に俺は辛さよりも何処かほっとした気持ちの方が大きかった。
俺の見えない所で泣かれるより、こうして目の前で泣いてくれた方が慰められるからだ。

どうか日七がこれ以上苦しまず、一日でも曇り無い笑顔が見れますように。そう願って強く抱き締めた。
包むように心ごと抱き締めても、彼女が俺に振り向かないことを知りながらも只管にそれだけを願っていた。



――水曜日

『……っ、熱い。んー…ケーキ作りって本当に難しいんだね…』

火傷した指を自分の口で冷ましながら、はあと溜息を零す。
昨日の夜から深夜まで、家に帰って一眠りしてからの早朝にて俺はメアリーのお父さんからケーキ作りを教わっていた。
こんな大変な思いをして女の子はお菓子を作っているのだろうか、と身を持って教わっている。


『マーク…最初は誰でも失敗するものだ。大事なのは見た目じゃなくて、心の籠ったものだよ』

『うん…。…それなら自信あるよ。
元気にしたいって心の底から思ってる子が居るんだ。彼女の笑顔の為にも頑張らないと…』


悪戦苦闘しながらも、漸く出来たケーキの見栄えに目を耀かせてしまうと俺を呼ぶメアリーの声が聞こえた。
早く行かないと学校に遅刻しちゃうよ、と足されながらも慌てて後片付けをするのだが心成しか彼女の背中は怒ってるように見える。

俺は学校に着けばこんなにも帰りを待ちわびたことは無いんじゃないかと思う程放課後を楽しみにした。


だから、あの時喫茶店に呼び出した日七が席に座ってるのを店の奥で見ると急いで冷蔵庫からケーキを取り出す。
そして『早く元気になあーれ…』運ぶ前に、くるくると指を回してまるで魔法をかけるように二つのケーキに言葉をそっとかけた。


その効果が出たのか日七は本当に美味しそうに食べてくれた。
ただ、彼女の笑顔だけがこんなにも嬉しい。
俺はこの笑顔が見れるなら何だって出来ちゃうのかも知れない。


日七を送り届けた後に、偶然にメアリーと出逢った。
メアリーのお父さんにちゃんとお礼言わないと、そう思った俺は再び喫茶店に足を向ける。

『それじゃ、一緒に帰れるんだね』

嬉しそうな笑顔を向けるメアリーが俺の方腕に自分の腕を絡めると引っ張るように歩き出した。



――木曜日

メアリーのお父さんは厳しかったけど俺の本気な気持ちが解ると、ケーキを作りたい時はまた来いでと言ってくれた。
それに甘え道具が揃ってる此処に俺は再びケーキを作りに来ている。もうメアリーのお父さんは居なかったけど厳しく指導を頼んだお陰で、スポンジ作りはコツが大分解った俺は難なくケーキを作れた。
このケーキは内緒にするつもりは無かった所為か、普通のチョコレートケーキにしてみる。
昨日の夜電話で話してると、日七がケーキを美味しいと言ってくれたのを嬉しく噛み締めながら。


『これを……乗せて、と』


流星群を見ようと誘いをOKされれば、店で早速この置物を買いに行った。

ねえ、流れ星ってさ天界の門が開いた時に零れ落ちる光だって日七は知ってるかな。
流れ星が流れている間に願い事を唱えれば声が届いて、願い事がかなうと言われているんだって。
でもさ、あんなに速かったら難しいよね。だからこれを君にあげるよ。

星形のそれに向かって喋りかけると、メッセージカードに願いを籠めてペンで書いた。


その日の夕方喫茶店を後にした俺は落してた携帯の電源を入れる。
すると着信されたメールを開きながら内容を確認すると、家に帰る足が自然と止まった。
ゴシップガールの写真を見ると昨日偶然メアリーと帰った時に撮られた写真がそこにあったからだ。
昔だったら気にする素振りも無かったけど、新恋人という文を読めば言い知れない感情が胸に広がるのを感じる。


その場で慌てたように日七に電話するも、まるで俺の気持ちを拒絶するかのように彼女の携帯は一切繋がらなかった。



――金曜日

雨に打たれながら空を見上げると、彼女と一緒に見ようと思ってた星空は幻となってしまったのを感じた。

誰に何を言われたって構わない噂話なんかに振り回されること何て今まで一度も無かったのに、
日七には絶対に誤解されたくなくて気付けば抑えられない感情をぶちまけてしまった。
傷ついた彼女を癒そうとしてた筈だったのに、一体何時から俺はボタンを掛け違えてしまったのだろうか。

何も言わなければ明日も明後日も変わらず、日七の笑顔を隣で見れたのかな。
友達の線を踏み越えてしまった俺にはそれはもう適わないことのように思えて仕方なかった。


それはまるで流れ星のように消えてしまう儚い夢のように、彼女の笑顔さえ俺は失ってしまったのだろうか。



――土曜日

学校へ続く道で日七の背中を見つけた。こんなにも人がいるのに俺は簡単に見つけることが出来る。
何時も彼女を見続けてきた所為か、それは癖のように俺に染み付いていた。

けれどもうそれは以前とは違う。
そこだけが切り取られた別世界のようで、その中で歩く日七が何処か遠い存在のように思えた。
何時もなら真っ先に駆け寄って彼女の肩を叩いて、おはようって笑いかけていたのに今はそれが如何しても出来ない。


慣れてた筈だった、友達としていることに慣れてた筈だったのに何故傍に行けないんだろう。
あんなに、近くて見守っていたのに。


そうか…俺は日七との関係を本当は壊したかったのかな。
友達としてでは無く、それは男として、恋人として、彼女の目がそうして変わることに
一縷の望みをかけてこの気持ちを言ってしまったんじゃないか。
そう思えば思うほどに、それだけが正しい答えのように納得してしまう自分も居た。


だから日七と目が合った瞬間、俺は確信してしまった。
それは今初めてのことじゃない。彼女が誰かに恋をした瞬間から、ううん、それ以前から
きっと俺はずっとずっとそう願っていた。



他の人なんか見ないで、俺のことだけを好きになって欲しいって。



***



「…お客さん、車動かないけど如何する?」


運転席から声を掛けられると、ハッと引き戻された俺は窓の外を見て景色が動いていないことに気付く。


「なら、此処で降ります」


札を置くと釣りを返そうとする運転手に顔を小さく振ってから急いでドアを開けると飛び出すように走り出した。
夜空に輝く満天の星の下、失う怖さばかりを気にしてた自分を振り切るように足を止めずにひたすら走る。



何も始まって無いなら、そこから始めればいい。

俺は手を伸ばして二人を分かつ線を壊して日七をきっと捕まえるから。
あの日のように抱き締めてもう二度と離さないように、何度でも、何度だって。

切り取られた別世界何て必要無い。
俺の色鮮やかな世界の中心に居るのは何時だって、日七の笑顔だった。


これからも

日七の笑顔が毎日を色鮮やかに変えてくれるとしたら
その中心に居るのは何時だって二人がいいよ。


失恋記念日……第15話 へ続く




執筆一言 『全部の曜日の彼視点の裏側です。全てが明かされました…次はyou、ヒロイン視点の日曜日になります』
    *最後まで読んで頂き有難うございます。宜しければ拍手=愛を頂ければ活力になります。 ia10.gifアイ
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Comment - 4

Wed
2014.10.08

日七

URL

(人´ω`).ア☆.リ。ガ.:ト*・

ミシェルさん何時もカキコ有難うございます!
拍手600もゲットオメデトウ(・∀・)b
私、カキコされると嬉しく励みになりますですよ(日本語変w)

イベは順調ですか。私はぜーーったい特典貰えない順位なので
私の分まで貰えることを切に応援してます!

今回のイベを通してМの優しが身に染みるw
ヒロイン視点は暫しお待ちくださいませ

Edit | Reply | 
Tue
2014.10.07

ミシェル

URL

拍手600getです(^^)/

こないだ400getしたばっかりなのに、、、人気ですね!!!
いつも私が押してしまって申し訳ないです(´Д`)

更新待ってましたー!!!
イベに取りつかれすぎて全然来れませんでした(;_;)

Mみたいな素敵な男性がいたらいいですね~♪
ヒロイン視点も楽しみに待っています♡♡♡

Edit | Reply | 
Sun
2014.10.05

日七

URL

カキコ(人´ω`).ア☆.リ。ガ.:ト*・

かりんさんカキコ有難うございます!

MのS1大好きですね。S1って他の人もそうだけど片想いなのでどれも好きです。
確かに彼目線入れると話に広さが増せますから、二人の視点で楽しんで頂けたらと。

素敵な話と言って頂けて嬉しいです!

Edit | Reply | 
Sun
2014.10.05

かりん

URL

No title

MのS1やってた頃のときめきや切なさ思い出しちゃいました。
やっぱり彼の心情が見えると臨場感も全然違いますね!
Mとは本編でもずっと、こんな風な初恋を思い出させる初々しいストーリーでいて欲しいなあ。
素敵なお話しをありがとうございました(*^^*)

Edit | Reply | 

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