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恋人のフリした秘密の撮影……第1話
Kdg00.gif
カイル・ヒューズ//関係:友達//傾向:甘々//時代:大学生 【視点:ヒロイン】




アイザックから電話があったのは数分前。
何でもアイザックの家にカイルは携帯を忘れてしまったらしい。
早速カイルのマネージャーに電話をするとカイルが電話口に変わったようで
どうするかと聞いたら朝からずっと撮影スタジオに篭ってるらしく取りに行けないとの。

アイザックは今日どうしても外せない用事があるので、私に変わりに届けて欲しいと頼んできた。
取り敢えずお前の家まで行くから、取りに来て欲しいと言うので電話が再び鳴ると私は家を出た。


「届けに来て、何て我儘カイルっぽいね…」

「ああ、全くふざけた奴だ。…悪いけど頼まれてくれるか?」

「いいよ、今日はたまの休日なのに暇してたし」


アイザックからカイルの携帯を受け取るとバックに仕舞おうとするのだが、何故か止められる。


「ちょっと待て。これ撮影スタジオの住所…詳しい地図もプリントアウトしてある」

「そっか私行き方解らないんだった。アイザック有難う」


携帯と用紙を受け取ると今度こそバックにきちんと仕舞った。


「いや…礼を言うのはこっちの方だ。って…
なあ…俺達ってカイルに甘過ぎないないか?」

「そうかもね。何でだろう?」


アイザックはげんなりしたように苦笑いを浮かべるが、私は然程苦とも思って無かったので小さく笑うのみだった。



***



地図を見ながら辿り着くと大きな建物に辿り着いた。
入口を守る警備員に事情を説明するとすんなり通してくれる。
きっと用件を聞いていたのだろう。でなければこんなに簡単に通してはくれない。
こんな所には今の私じゃ絶対に入れない場所だと思うと少し緊張もしてきてしまう。


(カイル…何処に居るんだろう)


私は無意識に鞄を持つ手に力が入ってしまう。
そもそもアイザックは私が此処に居ることを説明してくれてるんだろうか。
不安を抱えながら奥へ進んで行くと一際大きな場所に辿り着いた。
大きな倉庫みたいな場所で、色んな機材が配置され床はケーブルが伸びている。

その先を辿ると、カメラマンの背後でポージングを取るカイルが居た。
パシャパシャとシャッターを切る音と眩しい光が辺りに散る。


(わ……カイルだ。凄い真剣な表情で写真撮ってる)


初めて目にする世界観に圧倒されながらも、普段とはまた違うカイルの姿に惚けてしまう。
流し目や上目遣いや髪を掻き上げる仕草の一つ一つに妙な色気を感じてしまった。
流石全米の女の子が憧れてしまうのも解るな。素を知らなければ表面上は絵に描いたような美少年だ。
あの綺麗な緑色な瞳で見詰められば、女の子は忽ち蕩けてしまうんじゃないだろうか。


暗い場所でスタッフが並ぶ一番後ろにちょこんと立ちながら、反対に眩しい光の中に居るカイルを見て居た。
見続けていると何か見えない線でも引かれてるみたいで少し寂しくなってしまった。
カイルはきっとそんな風には思っても居ないだろうけど。
不図私はあることに気付いた。カメラマンで隠れて見えなかったがカイルの他にもう一人居たようだ。


(凄い綺麗な女の人…。モデルさんだよね、それとも女優さんかな)


金髪が靡く長い髪はライトに当ると絹の様に滑らかに光っている。
此処から見てもカイルに負けない凄いオーラだ。
そうしてる内にカメラマンは何かを指示すると、カイルは躊躇無く女性の腰に片手を添えて寄り添うようにした。
甘えるような指先でカイルの胸元に手を置くとカメラに視線を向けて口許は微笑む。
眩しい光が何度も二人を照らしながら、親密そうに抱き合ってる様子を何処かそわそわした気分で見てしまう。


(あ……別に本人に渡さなくてもいいのか)


これ以上は邪魔してる気がして私は近くに居るスタッフに声を掛けようとしたのだが
丁度その時にパンパンと両手を叩くカメラマンに一斉にスタッフが動き出してしまう。
どうやら休憩に入るようで、ポツンと突っ立って居るのは私だけになってしまった。
私もカイルに携帯を渡して直ぐに帰ろうと、足はゆっくりと歩み始める。

何も遮る物が無くなって私は狼狽えつつも向かう先には、カイルと女性だけが立っているので何故か目が離せなくなってしまう。
前を何人ものスタッフが過ぎながら女性は突然しだれかかるようにカイルに抱き付いて、笑顔を向けて話し始めた。
私があんな風にしたら押し退けられそうなのに、カイルは嫌がる素振りも見せずに柔らかい微笑みを浮かべて居る。


「ねえ…カイル、貴方の歌声聞きたいな。
今日終わったら何処かに行かない?私の部屋でもいいけど…」


(わ…)


甘えるような声音で誘われてる雰囲気にピタリと足が止まってしまうと、漸くカイルが私に気付いた。


日七?」


驚いたように目を開くカイルに、私は慌てたように鞄から携帯を取り出してカイルに見せる。


「アイザックに頼まれたの。どうしても行けないからって……
じゃ、じゃあ、携帯は渡したし仕事の邪魔になるから行くね」


ハイ、とカイルに近づいて携帯を渡そうと手を伸ばすと彼は私の手から携帯を取った。


「妹さん?」


クスクスと茶化すような声がカイルの隣から聞こえると私は視線を泳がせた。
年上なんですけど、と言えるような雰囲気でも無くてペコ、と頭を下げると背を向けた。


(本当にもう帰ろう…)


日七


名を呼ばれて一瞬止まりかけたが、返事をせずに歩き出した。
後で何を言われても今はこの場から早く立ち去りたい。
然しカイルは隣の女性を押し退けたようで背後から私の手を強引に掴むと引っ張る様にスタスタと歩き出した。


「…カイル、離してよ…っ」

「やだ」


何処へ連れて行かれるのかと思いきや、辿り着いたのはカメラマンの所だった。
何事かと椅子から立ち上がるカメラマンは私達を見て驚いている。
それはそうだろう、モデルでも何でも無い一般人がいきなりカイルに連れられて来たのだから。
すると突然カイルは頭を下げて、ある頼みごとを告げる。


(え?……今何て…)


「本気?カイル」

「はい、これから撮影する相手は彼女にお願いしたいんです」

「ちょっ、ちょっと待って下さい!」


やっぱり聞き間違いじゃなかった。
凄い事態に私は唖然し、話の展開に置いてかれそうになる。
慌ててカイルを引っ張る様にその場を離れると隅の物陰にカイルを隠し、捲し立てるように抗議した。



***



「何考えてるのよ!お願い、ふざけないで!」

「ふざけてねーよ。俺は本気で言ってるんだよ」

「意味が全然解らない…あんな綺麗なモデルさんが居ながらどうして私何かと…」


眩暈がしそうなる。カイルの意地悪も此処までくると付き合いきれない。


「やっぱり、私帰るね…」


そう言いながらそそくさと逃げようとする私に、カイルは後の壁に片手を置いて妨害する。
ならば反対にと体の向きを変えると、トンともう一方の手も置かれてしまう。
私は両手の間に挟まれながら仕方無しに正面を向くと小さく溜息を零した。


「ねえ…帰れないんだけど?」

「帰さないようにしてんだよ。
日七のこと逃がしたくないから」


両腕を軽く曲げるとカイルが距離を縮めてくる。言葉と行動に一瞬ドキリとしてしまうのは必死に隠す。
そっと不安そうに見詰めると、カイルの表情からは茶化す雰囲気は全く無くて反対に何処までも真剣な瞳を向けていた。


「何で私なの…?」

日七がいいから」

「そんなの理由になってないよ」


「……これからやる撮影は日七とだったら
もっと良い写真が撮れるって自信があるからだよ」

「お願い。日七

「…………」


両腕で挟まれてるせいで、カイルの声や体温がこんなにも近い。
だから射抜くような瞳でじっと見詰められると私はとうとう折れてしまった。

きっと、アイザックが知ったらまた苦笑いを浮かべるんだろうな。
本当にお前はカイルに甘い奴だよって。



***



私は別室でメイクをされながら全く落ち着かない様子で人形のように座って居た。
プロにされるメイクと髪型は自分でするのとは全く違う。
鏡に映る私はまるで魔法にかけられたように普段とは変わっていた。
衣装は淡いピンク色のワンピースだった。慣れないヒールはどうやって歩いたら良いのか解らず歩きも不格好になってしまう。


私は覚束ない足取りで再びスタジオにやって来た。
入口に入ると直ぐに目に飛び込む片隅で凄い剣幕で怒っている先程のモデル。
手振りで大きなジェスチャーをするのを数人がかりのスタッフに宥められている。


「おー…結構可愛いね。君化粧映えするタイプだな」


豪快に笑うカメラマンに迎えられて、カイルの背中を見詰める。
トントンと隣のスタッフに肩を叩かれたカイルは此方を振り向いた。


「どうかな……?」

「…………」

「やっぱり変だった?」

「……あ、いや…そんなこと無い」


カイルはハッと気付いたように声に反応すると、直ぐに拗ねたような表情をしながら照れ臭そうに可愛いよ、と呟いた。



***



「私に恋人役何て出来るのかなあ……。
何度も言うけど顔は絶対に写さないでよ?」


「勿論、そこは絶対に保障する。
日七の迷惑になるようなことは絶対しねえから」


恋人役何て、さっきの女性の方がずっと絵になってるのに本当にカイルは何を考えてるのか解らない。
私の役柄をカイルから聞いた時は私には無理の一点張りだったのだが、さっき頷いた時点で駄目とのこと。
ウジウジ考えるのも嫌なので私は気持ちを切り替えてカイルに協力することに決めたのだ。


「あ……言い忘れてたけどさ」


「え?まだあるの!?」


「最後、あのベットで服脱ぐから宜しく。
安心しろって、シーツの下は水着だからさ」


「…………」


驚き過ぎて口を半開きにした私の両肩を支えるようにしてカイルは後ろに立つ。
身を屈めて私の耳元に唇を寄せるとひそりと囁いた。


「悪い…言い忘れてた」


(やられた!)


肩越しで振り返りながらキッと見ると、カイルは素を見せるように悪戯っぽく笑った。
この顔全然悪びれて無いなと解りながらも二人でセットの中に歩いて行く。


――――いよいよ、撮影が始まってしまう。
私は一体どうなってしまうんだろうか。


恋人のフリした秘密の撮影……第2話 へ続く




執筆一言 『カイルの壁ドンやってみたかった!逃がしたくないって言わせてみたかった』
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