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失恋記念日……第1話
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マーク・ジョーンズ//関係:友達//傾向:切ない//時代:高校生 【視点:ヒロイン】





私は今日失恋をしてしまった。
今日逢えるかと聞かれて、嬉々として出掛けた喫茶店で待ちうけて居たのは私じゃない別な人が隣に居て。
好きになった人は、とびきりの笑顔で私に婚約者を紹介してくれた。
二人はとても幸せそうで、私は「お幸せにね」と表面は完璧な笑顔を見せる。
お前は可愛い妹みたいなものだから紹介しておきたかったと言われると、もう居た堪れなくて私は用事が入ったと嘘を言って喫茶店を飛び出した……――――。



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顔引き攣って無かったかな、と自分のほっぺたを軽く摘みながら歩道を歩く。
そりゃ、妹みたいな存在だと解っては居たけど正直ショック過ぎて何も考えられない。
好きな人と両想いになれるって本当に凄いことなんだな、と他人ごとのようにぼんやり考えてしまう。


あーあ……両想いになりたかったな。
結構私好きだったのかな、と頭に浮かんでは消える顔に肩を酷く落す。
だから背後から聞こえる声に、私は気付かずに居た。



「ねえー…日七ー。
ねえねえ?日七ってば」


「…………」


「おーい、日七ー?」



グイと肩を突然掴まれて、ビクリと大きく震えてしまう私は直ぐには後ろを振り向けなかった。
地面に足がくっついたように何故か動けない。
そんな私の異変に気付いて肩から手を離すと、前に回った人物はふわりと明るい笑顔を浮かべるが、直ぐにその笑顔は驚きに変わってしまう。


(あ……どうしよう)



日七?ど、どうしたの!?」


「マーク……」



私はポロポロと涙を流していた。
マークは私の顔を暫し呆然と見ているも、段々と心配そうに顔を覗き込んでくる。


「……日七…本当にどうしたの?
……何かあったの?」


「マーク、ごめん!」


労わるようなマークの声を聞くと私は走り出そうとした。
今、マークの優しさに触れたら何処までも甘えてしまいそうで怖くなったからだ。
然し過ぎようとする私の手首をガシリとマークは力強く掴んできた。


「俺の方こそ掴んでごめん。…でも」


「離してやれない」


ハッキリと告げられた言葉と普段とは違うマークの真剣な面持ちを見れば私は手を振り解けずに足を止めた。



***



「…そっか。あの人にフラれちゃったんだ」

「うん…婚約者が出来たんだって。
マークには話聞いて貰ってたのに…こんな風になってしまって」


マークに手を引かれるように歩きながら、近くの公園を見つけるとそこのベンチで二人座って話を始める。
黙って話しを聞いてるマークは何かを考えるようにして軽く俯く。


「失恋記念日だね……」

「こんなの記念日何かにしたくないよ」


記念日何て言葉でおめでたいイメージを付けられるのは堪ったもんじゃない。
マークは私が沈んだ顔をしたのが解ったのだろう、慌てて説明を付け足す。


「失恋記念日ってのは日七がまた新しく生まれ変わる日の事だよ」


「新しく生まれ変わる?」


そう、とマークはベンチから勢い良く立ち上がると私の前に立ち両手を軽く広げて微笑む。


「勿論、経験したことは日七の成長に繋がるよ。
けど、何時までも前に進めないんじゃ日七が心の底から笑顔になるって難しいから」



確かに、この気持ちを引き摺った儘じゃマークの言う通りだ。本当に心の底から楽しむことなんて出来ない。
私が黙って考えてると、マークは私の片手を両手で包むように握りしめると蹲った。
ベンチに座る私の視線が下がると、マークが少し見上げる形で互いを見詰め合う。
すると、小首を傾げるようにマークは穏やかに微笑んだ。


「1週間、俺にくれない?」

「1週間?…毎日?」


「うん。1週間を失恋記念日にするんだ。
日七が新しく生まれ変わる準備期間……
そして日七の笑顔が見れるように、俺…頑張るからさ?」


マークの言葉は落ちた気持ちを掬い上げてくれるかのようだった。
涙で濡れた頬は冷たいのに、心はじんわりと温かくなる。
うん、と私が小さく頷くとホッとしたようにマークは笑顔を浮かべた。



***



家まで送ると言われて夕陽が照らす道を二人並んで歩く。


「あ、日七下見て」


言われた通りに下を見ると二人の影が出来ている。するとマークは私の頭の後ろで両手を丸にしてくっつけた。


「リボン!」


へへ、と無邪気に笑うマーク。影では、不格好なリボンが頭の上にちょこんとある。
突然の遊びに私は一瞬きょとんとした後で、小さく噴出してしまった。



「もう、何してるの?マーク」


可笑しげに笑う私を眩しそうに見詰めるマークは、丸めてた両手を解いてからぽんと私の頭に手を乗せた。
その手を優しく撫でるように動かしながら言葉を続ける。


「その笑顔、その笑顔…」


「マークが可笑しい事するから笑っちゃったよ」


「だって笑わそうとしたんだもん♪」


然も当然と言わんばかりに、片目を瞑っておどけるマーク。
再び歩きながらも、マークは突然私の手をそっと握りしめた。


「マーク?」

「車とか危ないから」


危ないと言うほど車が行き交うのは偶に数台ある程度だ。
此処はずっと少ない通りなのに、と思うけれど私は何も言わずに居た。
もしかして心細くなっている私にマークはずっと前から気付いて居たのかも知れない。
改めてマークの手を握り返すと、包むような大きさに男の子の手だなとぼんやり見詰めた。

そんな二人の姿をゴシップガールが撮って居たのに気付くのは月曜日のことだった。


失恋記念日……第2話 へ続く




執筆一言 『ワタクシは片想いのもどかしさも結構好きであります。マークの包容力…堪りません』
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