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夢の中の家族:マーク編……後編
Mdg00.gif
マーク・ジョーンズ//関係:家族//傾向:ほのぼの//時代:未来 【視点:ヒロイン】




「パパーママー!こっち、こっちだよー早くー!」

「危ないからあまり先に行っちゃ駄目だよ?後、ちゃんと前向いて歩くこと!」


「はーい」


公園に辿り着いた途端私の手を離すと男の子は、はしゃぎながら先へと走って行く。
命芽吹く青々とした木々達を通り過ぎながら、私とマークは互いの顔を見てからその元気さにふ、と微笑んでしまった。


(それにしてもこの公園って何処だろう)


私が知る公園の幾つかとは風景が重ならずに首を捻った。
随分広い場所なのだから知ってて当然な気がするのだが、思い出そうとしても靄が広がるようにハッキリと見つけられ無い。

木漏れ陽が煌びやかに注がれる中ゆったりと広い道を歩き始めると、私に不図差し出された手平があった。
前を歩いてたマークが軽く振り返ると笑みと一緒に片目を瞑る。


「今度は俺の番。……ほら、見付かると無理やり離されちゃうから今のうちに」


蝶をぴょんぴょんと跳ねて夢中で追いかける男の子の背中を見た後に、私はマークの手をそっと握った。
すると指同士を絡めるようにして繋がれれば肩を並べて歩き出す。
にこっ、と嬉しそうに口許を緩めたマークは繋いでた手を軽く揺すって歩いていた。


手平から伝わる温もりに私も頬を緩めた瞬間に、マークはその手を引き寄せて自分の顔を近づけると
チュと音を立てて不意打ちのようなキスをした。名残惜しそうに唇を離しながら吐息がかかる距離で囁かれる。


「!」

日七が可愛いから、キスしたくなっちゃった」


「もう…」


顔を少し傾げて満面笑顔で無邪気に言われてしまうと、何も言えない。
私は昔からこの笑顔にとことん弱いのだ。
周りに誰も居なかったことに安堵を覚えるが、唇に残る温もりを意識すると心臓が高鳴ってしまった。


「あ!二人でチュウしてる!ずるい!」


「あーあ…見付かっちゃった」



タタタと此方に向かって一生懸命走ってきた男の子は私の太腿にしがみ付いた。
受け止めようと屈んでから片手を小さい背に添えると、
男の子は背伸びをしてから首元に両手を伸ばしてぎゅ、と抱き付く。
それから素早い動きで尖がった唇を、私の頬にちゅ、と押しあてた。


「!」

「やったな。コイツー…」


後ろからマークにひょいと軽々持ち上げられた男の子はきゃっきゃ、とはしゃぐように身を捩る。
手の位置が脇に近いのか、余程くすぐったいのだろう。何度も逃げるようにもがいていた。
パパだってしたもん、とか僕もやるの、とか溢れるような笑顔をした男の子を
マークは温かい眼差しで見詰めた後、腕高く持ち上げて肩車をしてあげる。


「息子とこんなにママの取り合いするとは思わなかったな」

「何時も……なの?」


「何時も、だよ。だって毎日やってるでしょ?俺達」



毎日と言われてしまうと、その日常を知らない私は戸惑いを隠すように笑顔で頷いておいた。
するとマークの肩車で上機嫌な男の子は私達の会話を聞いた後、然も当然のように答える。



「パパは僕の永遠のライバルなの」

「何そのカッコイイ台詞!何処で覚えてきたの?」




マークが驚いたように目を開く。
頭上に居る男の子に話しかけるようにして軽く見上げた際に顎が持ち上がった。
そうして私と男の子の視線がパチリと合うと、カッコイイとマーク同様に同じ言葉を重ねる。
男の子は気恥ずかしそうに小さく頷くと、はにかむように小さく微笑んだ。


暫くするとマークは手荷物からビデオカメラを取り出し男の子を追うように撮影を始めた。
無邪気な笑顔でのびのび動く姿を撮りながらも、時々走ってみて、や簡単なお願いはしているようだったが
男の子もそんな要望に応えるべく動きを形にしていく。
構図を考えてのことか、男の子だけじゃなく風景も入れるように空や木も写していくマークは時折私にカメラを向けた。
その度に手をゆっくりと振りながら笑顔を作るとマークもまた撮りながら手を振ってくれる。



***



「ねえねえ、この葉っぱと枝だったら上手く出来そうだよ」


「うん、それじゃあ…置いていこうか」


二人して私に背を向けて地面に蹲ると、何やら作業し始めた様子だったが
近寄ろうとも男の子が、ママは見ちゃ駄目だよと肩越しで振り返った。ピシャリと言われてしまった為に私はその場で立ち止まってしまうが、マークも続いて肩越しで振り返ると、ごめん少しだけ待ってて!と謝ってくる。

これがホットケーキを食べてる際に二人の話してた秘密ごとなのだろうか。
二度目のハテナマークを頭の上に浮かべるも、私は大人しく距離を空けて二人を暫く見守っていた。


(それにしても凄く楽しそうだな…)


男の子が鼻歌を歌いながら地面に枝や葉っぱを置いている最中にも、マークは微笑ましそうに隣でその作業風景をカメラに収める。
一分一秒日に成長する息子の記録をそのカメラに映そうとしているのだろう。
全てが終わるまで私は近くにあったベンチに座り、両手の人差し指と親指を写真のフレーム代わりにして後ろ姿を中心に捕えると 「カシャ」とカメラ代わりに二人を撮る。

そうして陽が傾き始めた頃、家に着いた早々にマークはフィルムに焼きたいからと言って部屋へと籠ってしまうと、
男の子は眠そうに私に抱きついてきた。うとうとする瞼を必死に持ち上げてる状態を見れば抱き上げてからソファに寝かす。
大きめなソファならばと男の子の横に寝転がると抱き締めるようにして私も瞼を閉じてしまった。



***



目を開けると、そこは何時もの現実だった。
夕陽が包む部屋でソファから起き上がると、一番に隣を見た。
然しあの男の子は勿論居ない。




「……素敵な夢見ちゃったな…」


「どんな夢だったの?」



ハッと声に気付いたように見るとマークが胸元に抱えながら微笑んでいた。


「ふぎゃあ…ふぎゃあ…」


胸元に抱えていたのは生まれたばかりの私達の子供だ。
マークが小さな背中を撫でながら、よしよしと優しく揺すると段々と泣き声が止んでいく。




「ごめん……私何時の間にか寝ちゃってた」

「しょうがないよ、育児で疲れてるんだしさ?
そうだ、さっきオムツもミルクもやっておいたからもう少し横になっても大丈夫だよ」


安心させるような温かな笑みを見れば肩の力を抜いて有難うとお礼を言うも何時までもこうしてる訳にはいかない。
疲れた体に鞭を入れて起き上がると夕飯の支度に取りかかるべくにキッチンへと向かった。

それから少し遅めの夕飯を三人で食べ終わると、リビングで寛ぎながら本を読んで居る最中突然に部屋の電気が消えてしまう。
床に座って玩具をはむはむ噛んでた子供も何事かときょとんとしていた。


「え?停電?」


慌てるように座ってた腰を上げようとした所で、パッとテレビの電源が入ると映像が流れ始める。
見るとビデオカメラで撮影されてるもののようで、テレビで映ってたのは赤ちゃんとマークだった。

映像が加工されているみたいで、真っ白になった画面に文字がふわりと中央に浮かんでくる。



『愛しの日七へ。誕生日おめでとう』

次に

『大好きなママへ。僕を産んでくれてありがとう』


『――――パパと僕から贈る大好きな人へのプレゼント』


映像を見るべく引寄せられるように持ち上げてた腰をゆっくり下ろす。
文字から切り替わったシーンは公園で映る二人の姿だった。
まだ座ることしか出来ないが、笑顔で手を叩いたり万歳したり可愛らしい身振りで動いている。
その愛くるしさに思わずふ、と笑みが零れてしまったのだが次のシーンになると途端に驚きのあまりに段々と笑みを止める。


それは地面に置かれた葉っぱと枝で出来ていた【HAPPY BIRTHDAY】という文字だった。



『ねえねえ、この葉っぱと枝だったら上手く出来そうだよ』

『うん、それじゃあ…置いていこうか』



あの夢の中の二人がしていた光景と映像が不思議と結びつく。
そして私はそこでやっと理解した。


(あれは成長を記録する為に撮ってたんじゃなくて、
私の誕生日の為の映像を二人で作ってたんだ…)


それは夢から覚めても続いている奇跡の映像のようだった。
驚きと感動のあまりに込み上げてくる感情が涙となって目から零れた私は彼を探した。
するとマークは照明のスイッチ近くで壁に凭れるようにして口許を緩めながらテレビのリモコンを持っている。


『この人が、パパと僕の大好きなママです』


そこに映っているのは、日常の中で切り取られた瞬間幸せそうな笑顔で手を振る私だった。
その映像は、夢で撮影された時と同じような感覚を覚えると同時に私は胸を膨らませるような希望も感じていた。


あの夢は、きっと何時かくるであろう未来だったのだろうと。
映像が終わると私は彼にこう言う。


「二人からこんなに愛されてたら…
いつか…ママの取り合いになっちゃうね…」

「永遠のライバルか。…でもそうなっても、俺負けないよ。
だって日七は俺のお嫁さんだもん」


END

Presented by HINANA
Thanks for reading to the end.



執筆一言 『書いててとても温かい気持ちになった。ママの取り合いはいつか必ずやってくる未来だったということです』
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