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彼女から誘う真夏な夜の誕生日……第3話
Fdg00.gif
フレッド・カーター//関係:恋人//傾向:甘々//時代:大学生 【視点:ヒロイン】




その言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが弾けた。
同時に爪先から氷に浸るように段々と冷たくなる感覚がする。
ああ、この女性は周りの人達と違う筈だと納得した。

何故なら彼女はフレッドのことを親密に知ってるのだから。


誕生日という単語を拾った周りの女性は一堂に驚きの表情を浮かべる。
すると、彼女に続けとばかりに「おめでとう」という言葉のシャワーをフレッドに浴びせた。

彼は自分が誕生日だと気付いたように、視線を斜め上にすると困ったように小さく微笑む。
忘れてたの?なんて女性がクスクスと笑ってるのを見ると私はぐ、と唇を引き結んだ。

そんなやりとりを見ながら、ふとフレッドが此方に視線を向けようとする前に
私はパッと視線を外してカクテルを慌てて飲む。

こんな風になるなら、逢った瞬間にお祝いを伝えるべきだった。
勿体ぶらずに素直にちゃんと言えば良かった。言いかった、私が。
一番にフレッドに私が言いたかったのに。

後悔や嫉妬や劣等感、色んな感情が渦巻いて私は飲みながら軽く俯いてしまった。
周りの声や音が段々遠のくように耳に入らなくなっていく。



「…ぶ……大丈夫?
どうしたの?具合悪いの?」


一気に耳に入る声がすると、ハッと気付いたように顔を上げた。
フレッドがカウンターに両手を置いて心配そうに私の顔を覗き込むようにして見て居る。


「ごめんなさい…大丈夫。何でも無いよ」


気丈に振る舞いながら引き攣ったような微笑みを浮かべてしまうと、フレッドはまだ曇ったような表情をしている。
すると先程の女性が、カクテルを持ちながら私の隣にやって来た。微笑む彼女は気さくに声を掛けてくる。


「こんばんわ。…フレッドの知り合いかしら?」

「初めまして、日七です。
あ…フレッドとは友達なんです」

日七……」



大丈夫、と目配せしてフレッドに伝える。彼は、申し訳無さそうに目を伏せた。
私とフレッドの交際は今だ秘密の仲にしていた。知ってるのは極一部の人達しか居ない。
カーター財閥の御曹司である立場上、世間に広がると何かと問題があるからだ。


「ケイシーよ。フレッドとは古い友人なの」


(古い友人…)


先程の二人組の話を聞いてしまってる以上、素直に受け取れない自分が居る。
そんな私の考えなど知らずにケイシーは笑顔で握手を求めてきた。
私も微笑みながらそれに応えるべく握手を交わす。


「フレッドってば相変わらず女友達が多いのね。
…気を付けて。彼、可愛い子には目が無いの」

「え?」

「うん、それは当たってる」


私を見ながらフレッドが言うと、ほらね、とケイシーがわざと嫌そうに鼻に皺を作ると途端に一緒になって笑い合う。
二人の笑顔を見ながら矢張り先程の言葉が消化出来ない私は複雑な思いで笑顔を作った。




***




ケイシーはあまり此処に留まらなかった。
連れが居るとのことで軽い世間話をするとカウンターから離れようとする。
然し思い出すように振り向くとカウンターに片腕置いてからフレッドに喋りかけた。


「フレッド今度、食事でもどう?
今度の仕事が片付けば少しは時間が取れると思うから、それじゃ」


返事も聞かずにケイシーは今度こそその場から居なくなってしまった。
フレッドがやれやれと肩を竦めてるのを見るものの、聊かどう言葉を掛けていいのか悩んでしまい無言になる。


「全く返事も聞かずに…。ケイシーは国際弁護士なんだ。
時間に追われて生活してる所為かせっかちな所があって困るな」

「国際弁護士…何だか凄い人なんだね」



ズキズキと胸が痛むのは、あまりにも完璧な女性が目の前に現れたことで打ちのめされた気分になったからだ。
才色兼備とは彼女のことを言うのだろう。フレッドと並ぶと美男美女とそれはとても絵になる図だった。


「私、ちょっとメイク直しに行ってくる」


平然を装って席を立つと化粧室へと足早に向かった。




***




化粧室で何とか気持ちを落ち着かせた私は扉を開けると直ぐに驚きの光景を目にした。
フレッドが腕を組みながら壁に凭れるようにして待って居たからだ。


「フレッド?バーテンの仕事は大丈夫なの?」


すると、ゆるりと腕を解きながら頷くと私の目の前に彼は立った。


「うん、もう充分働いてくれたから満足だってさ。
後の時間は好きな酒飲んで行ってくれって」

「そうなんだ。本当にお疲れ様でした」



うん、と頷きながら口許を緩めたフレッドは私の頭に手を置くとゆっくり撫でた。


「でも今日は飲むのは止めておくよ。
結構時間も遅くなってきたしさ。日七のこと送るから」

「………」


手の温もりを感じながらも、彼の言葉に突然突き放された寂しさを感じてしまった私は眉を寄せてしまう。


「私、まだフレッドと一緒に居たい…」

日七…」

「お願い、フレッドと一緒に居たいの」

「俺も一緒に居たいよ。けど……」



そこでフレッドは一度言葉を切ると、真っ直ぐな眼差しで私を見ながらそっと優しく告げる。


「…帰ろう」


声音と同じような柔和な微笑みを見たら私は黙ってしまった。

帰りたくない、と言うタイミングも雰囲気も掴めないばかりか
フレッドのお祝いさえ出来ない状況に今日何度目かのショックを隠しきれなかったからだ。


彼女から誘う真夏な夜の誕生日……第4話 へ続く




執筆一言 『…もやもやは続きます』
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