彼女から誘う真夏な夜の誕生日……第1話
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フレッド・カーター//関係:恋人//傾向:甘々//時代:大学生 【視点:ヒロイン】




季節は夏真っ盛り。
フレッドと交際して半年が過ぎようとしていた。
日を追うごとに近付く彼の誕生日。
あれやこれやと計画を考えるのだが中々良い案が浮かばないでいる。

フレッドは一番何をしたら楽しんでくれるだろうか。何を渡したら喜んでくれるだろうか。

ソファに座りながら耽るように考えてると横に置いてあった携帯が鳴った。
表示を見るとフレッドと出ている。ドキリとしながらも慌てて携帯を持つと通話ボタンを押した。


「ハイ、フレッド」

『はあ…やっと電話出来た。
日七の声聞けたら仕事の疲れがふっ飛んだよ』

「ふふ、今日も一日ご苦労様、フレッド」


『有難う…。今度の休みなんだけど、丁度連休になるよね。
この前行ったバーでちょっとしたパーティーがあるんだ。行こうよ』

「喜んで、行くよ。…この前行った所ってフレッドがバーテンダーやった所?」


『そう…実はそのパーティーでまた頼まれちゃってさ。
今度も日七に美味しいカクテル作るから』



電話口のフレッドは楽しそうな声音でくす、と微笑んだ。
それから暫く今日あった出来事などリラックスして会話した後に電話を切った。



(丁度その日は、フレッドの誕生日だ…。
あの様子だと自分の誕生日って気付いてないのかな)



日々が忙し過ぎて自分の事は疎かになってしまう時は誰しもある。
だったら色んなサプライズで驚かせてしまおうと心が躍った。

何をプレゼントしたら良いか悩む所なのに、フレッドに私はあるお願いごとを考えている。
それは、きっと愛すべき人が出来たら自然と望んでしまうことだろう。
そう、私はフレッドと愛を深め合いたかった。
大好きな彼に捧げることが出来たらどんなに幸せだろうと。


心も、体も、全部で繋がりたい。そうして、フレッドの全てが欲しい。


交際が始まってからも、甘い雰囲気になることはあってもそれはキスまでだった。
最初はそれだけでも精一杯だった筈なのに、毎日彼を好きになっていく度にそれ以上のことを望んでしまう私が居る。
フレッドから見ればまだまだ大人な女性には程遠いのは解ってる。けれど、純粋な気持ちに年齢何か関係無い。
ソファに寝転ぶと、その時を願うようにクッションをぎゅう、と抱き締めて目を閉じた。




***




パーティー当日の夜。フレッドが運転する車は目的地まで軽快に走っている。
助手席の窓から流れる景色を見ていれば、鞄が震えてるのが解りそれが携帯だと解れば急いで中を開けた。
セリーナからのメールだ。フレッドにそれを伝えると内容を確認する。


【待ちに待ったフレッドの誕生日ね。
日七のパパへの報告はバッチリだよ。
めいいっぱい楽しんできてね♪】


パパへの報告と言うのは、口裏を合わせることだった。
親に嘘を付くのは気が引けるが、一年で一回きりの彼の誕生日、如何しても思い出が欲しかった。
なので今日はセリーナの家に泊まると言って出てきたのだ。
心配性のパパを安心させる為にセリーナからも言ってくれるとあって、彼女には感謝しきれない。


「セリーナなんだって?」

「あ……パーティー楽しんできてね、って」

「そっか」


「フレッド…私今日―――」


助手席から体を向くようにして意を決して言おうとしたのだが
車が止まりバーの駐車場へ着いてしまうと、言葉を呑みこんでしまった。
サイドブレーキをかけるとフレッドは顔を向けて顔を覗き込むようにして見詰める。


「ん?…何か言いかけてなかった?」

「ううん、何でも無い」



笑顔を作ると、フレッドもまた口許を緩め然程気に留めない様子で車から降りた。
反対側に回ると助手席側の扉を開けてくれる。
こういう所本当にスマートだな、と感心しながら差し出された手平に自分の手を乗せた。

今日はフレッドの誕生日、絶対素敵な夜にしたい。
込めた気持ちに反応するように握る手はぎゅ、と力を篭めていた。


彼女から誘う真夏な夜の誕生日……第2話 へ続く




執筆一言 『誕生日イベ読んで、フレッドの誕生日はこう過ごしたいという願望が湧き上がった。ぐわっと』
    *最後まで読んで頂き有難うございます。宜しければ拍手=愛を頂ければ活力になります。 ia10.gifアイ
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