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失恋記念日……第6話
Mdg00.gif
マーク・ジョーンズ//関係:友達//傾向:切ない 【視点:ヒロイン】




もう一本観ようかと思ったが、時計を確認すると終わる頃には陽が完全に落ちることになる。
私はそう告げると帰る準備をした。マークは家まで送ると何回も申し出てくれるのだが私は首を縦に振らなかった。
これ以上弱い所が零れないように一人になった方が良いと思ったからだ。
エミリーとこの後逢う約束してるんだ、とか取ってつけたような理由に我ながら苦笑いを浮かべそうになる。



「それじゃ…帰り道気を付けてね」

「うん、今日は本当に有難う。じゃあ、また」



マークの家の前で、手を互いに振って挨拶を交わすと私はゆっくりと歩き出した。
夕陽が足元の影を細く伸ばす中、随分遠くまで歩いた後何故か気になるように振り返る。


すると、マークはまだそこに立って居た。
顔何かもうとっくに見えない距離に居るのに、彼はずっとそこに居た。
私が見ている事に気付いたのか大きく片手を振ってくれる。
何度振り返ってもマークは家に入ろうとしないので、私は携帯を取り出すとメールをした。


『もう、見送らなくても大丈夫だよ』


すると、直ぐに返事が返ってくる。


『見えなくなったら家に入るよ』



解ったという意味も込めて手を大きく振り返すと、自然と笑ってしまう私が居る。
本当に言葉通りに元気になることなんて直ぐかも知れない。
下した手を握り締めると今度こそ背を向けて歩き出す。
真っ直ぐに伸びる白い道を一歩一歩と前に進みながら只管歩いた。


「それにしても…」

「あの映画…感動したな」


「本当に……感動……した……な」


マークの家から幾分離れた所で誰に言う訳でも無いのに言い訳めいた言葉がポツリと零れる。

ポツ、ポツ、とそれも零れる。溢れなくそれは零れ始める。



「………」



拭っても拭っても流れてくる涙が頬を滑った。
すれ違う人が時折私の顔を見れば驚くように目を開くが、私は構わず歩き続きた。

やがて肩を震わせ泣き顔のまま夕陽を見詰める。
涙で滲む夕陽は、今日はとても大きく一段と綺麗だった。
影と地面がくっ付いたように私は立ち止まった儘動けないでいると、手の甲でグイと乱暴に拭う。
然しボロボロと零れる涙はなかなか止まってくれそうに無い。






すると、突然グイと肩を掴まれた。
驚いて弾けたように振り返ると、マークが走って来たのか息を切らして立って居る。
額から汗が薄らと滲むのと、なかなか息を整えられないのは急いで走った所為だろう。

あまりにも突然のことに涙も隠せない私に、マークは眉を寄せてふ、と微笑む。




日七の…嘘付き…」




彼はやっぱり優しい声で、両手を伸ばすと私の体をそっと抱き締めた。
胸に顔を埋めるようにして包まれると、抱き締めてくれるマークは片手で頭後ろを撫でてくれる。



「一人で…泣かないでよ…」



耳の傍で掠れるような声で言われると、じわりと目尻に涙が浮かんでしまう。
それは言葉と一緒に頭を撫でる手が、あまりにも温かくて心が絆されていったからだ。


「…どうして…マーク…」

「どうしてだろう。
日七が泣いてる気がしたからかな」


クス、と微笑むとマークの体も揺らぐ。
その言葉を聞くと私の両手は、ススと滑るように彼の広い背中に回した。
そうして色んな感情が奥底から噴出すように声を上げて泣いてしまう。


「…大丈夫だよ」

「大丈夫…大丈夫」

「泣きたい時は、こうして泣いていいんだよ
…いっぱい泣いて、涙が止まるまで」


同じ言葉なのに、私の大丈夫と彼の大丈夫はこんなにも違うのは何故だろう。
安心させるようなマークの声音と、胸元に近い所からトクントクンと心臓の音が聞こえるのが妙に心地良くて
私は無意識に縋るように抱き付いてしまった。
そんな様子を全部受け止めてくれるかのように、彼はギュ、と力を篭めて私を腕に閉じ込める。


「俺は、日七の傍に居るから…」



何故だろう。

労わるような言葉の裏側に見え隠れするように
彼の声は、何処か苦しそうに聞こえた。


失恋記念日……第7話 へ続く




執筆一言 『書いてて自分が泣きそうになったわ…』
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