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隠し事みたいな恋
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内海千春//関係:両想い//傾向:甘くて切ない 【視点:内海】※ボル版ワンドロ用作品(お題:隠し事)




教室の窓の外は、青空に浮かぶ雲がゆったりと流れていた。
それと反対に室内では、皆が忙しなくカリカリと机に向かってシャーペンを走らせている。

今や中間テストも近くなると授業を熱心に聞く奴等が増えてくるのだが、俺は何時も通りに真面目に授業を聞いては、時々白いチョークの文字をノートに書いていた。

だとしてもノートばかりに目を向けている何て勿体無い。
何て思ってしまうのは……今好きな人が黒板に立っている所為でもある。

俺が、想いを寄せている人。夢見……――――先生。
恋愛禁止何て不可解な校則に縛られている学校で、人には言えない恋をしている。生徒としてじゃなく、1人の男として。


俺は、先生が好きで……――――。


机に片方の肘を置いて、わざと頬杖して窓の外に視線を向けると決まって先生は俺を気に掛ける。
自分の授業に退屈しているのか『教師』として反応してしまう。口元で指を曲げ双眸を細めると、矢張り視野で先生が此方を見ているのに気付く。すると、俺は軽く手を滑らして顔を傾けると斜に瞳を転がす様にして先生をそっと見詰めた。

今や教室中の皆がノートを取る最中。途端に目と目が合う瞬間に、俺は周りに気付かれない様に指で口元を隠すのは、先生にしか見えない角度にする為。そしてふ、と悪戯な微笑みを見せる。


先生も……――――俺を、好きだ。


そう解るのは。恥ずかしそうに下唇を軽く噛み何処か気恥ずかしそうに見せるあの表情のおかげ。
何度も見てきたから解る。何時も俺にそこを突かれて、むきになって反論しては益々耳まで赤くする所とか…。

アレで隠してるつもりとか。……すっげえ、可愛い。
大人な癖に、年下の俺に『守ってやりたい』とか、そんな風に思われてる何て先生はきっと知らない。



***



授業が終わって、どっと解放感から煩くなる教室を足早に飛び出ると廊下を歩く背中に声を掛けた。


夢見先生」

「……内海君」


名を呼ばれる前に一瞬の間、そんなのは前には無かった。俺を意識してるって小さな証拠を発見しては何時も嬉しくなる。
前は弾けんばかりの笑顔を振り向いて名前等、連呼してても恥ずかしい素振り何て欠片も無かった筈なのに、今では意識している自分を抑えてるかの様に見えた。


俺から告白をしたあの夜のきっかけから……――――少しづつ振り向いてくれている。


だから、追い続ける。夢見先生が再び『教師』の型に完全に戻ってしまわないように。
少しだけ垣間見えてきた先生の本音を段々と引き出していきたいから。


「今日の放課後、…勉強を見て欲しいんです。時間下さい」

「今じゃ駄目…なの?」


思ってるそばから、こんな風に逃げようとする。
俺は顔をぐっと近付けて沢山の声が聞こえる廊下で、自分の声をはっきりと聞かせた。
先生だけにしか聞こえ無いようにしながら、短い言葉で素直な気持ちを伝える。


「駄目…。俺が夢見先生に逢いたいから…」

「…っ!」


単純であり、それが最も大事な理由。気持ちが零れる様に微笑みを浮かべると、先生は照れ臭そうにしながらもコクン、と頷いてくれた。


俺は、きっと随分過信してる。先生は断らないって何処かで信じてる自分がいた……――――。
指を伸ばして教本を持つ先生の何処かの指に、中指だけでツとだけ軽く触れれば直ぐに離れる。
触れたのは秒速的なものだとしても、気持ちは手を握ったと同じだ。


「それじゃ、また放課後に…いつもの空き教室で」


スッ、とすれ違う様に離れると教室に戻る為に廊下を歩き出した。けれど数歩だけ前に進んだだけで立ち止まると、惹かれる様に何時も振り返っている。
夢見先生の見慣れた背中を見詰めていると、何時もなら段々と小さくなる筈なのに、今日は何故かそこから一歩も歩かないでいた。

行き交う生徒が先生を見ていると、突然にその足が踵を返し足早に俺に向かっては、勢い良く真っ直ぐに向かって来る。
そして先生は踵を持ち上げると息をスウと吸い上目遣いで何処か怒った様な表情を浮かべた。

やばい、これは『大人をからかうのはいい加減にしなさい』とかその類のかな。
自然と身構えてしまうと、先生は両手で教本を抱えながらもポソリと何かを呟いた。


「……にしてる」

「え?」


小さ過ぎて声が上手く聞き取れない。自然と上半身を屈むと、先生はその距離感に息を呑んだ様だが次の瞬間には頬が一気に赤くなり…――――。


「楽しみ…にしてる…」

「!」


バタバタバタッ……――――。


「……………」


なにそれ…。
大人な癖に時々不意打ちを食らう様な、可愛いことをしてくる。

正直、此処が学校でもなければ抱きしめていたかも知れない。

あの瞬間逃げようとした腕を掴んででも。

そんな想像よりも、先生が言ってくれた言葉の方が何倍も嬉しいけど。

思わない反撃に、言い逃げたされた俺は呆然と立ち竦むと咄嗟に片手で口元を隠しておいた。
こうでもしなければ、頬が緩みそうだったからだ。小走りで逃げる先生の背中を見詰めながらも、少しだけ笑う。
けれど、段々と笑みを消しては眩しそうに細めた瞳で、今や消えゆく小ささを切ない眼差しで何時までも見守った。


夢見先生……。

――――俺達、先生と生徒じゃなくて普通に出逢ってたら隠し事みたいな恋、何てしなくてすんだのかな。


END

Presented by HINANA
Thanks for reading to the end.



背徳な恋愛がまさに隠し事なテーマにぴったりだと思ったので、得意なジャンル『切ない』で執筆してみました。
内海君は生徒会長で頭脳明晰、容姿端麗でまさに学校中の女の子にモテるのに先生と秘密の恋してるとか
……甘いというより、甘酸っぱい恋です。
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