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wedding -Alex ver-
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アレックス・ランバート//関係:夫婦//傾向:甘々//時代:大人 【視点:ヒロイン】




サンタ・マリア・マッダレーナ教会。
その扉前に私は居た。顔はベールを下し白い純白のウェディングドレスを着ている。
レースの手袋を隣へ向けるのは…パパが腕を差し伸べてる為だ。

「綺麗だよ…」

パパは少し涙ぐんでる声と共に、瞳を隠す様にして目許を細め微笑んだ。

「ありがとう」

くすぐったくて微笑んでしまうも、ハグをすれば胸に込み上げるのを感じて私も泣きそうなった。
俯いてるとパパが優しく言葉を降らす。

「さあ…アレックスが待ってるよ」

「うん…」

深呼吸をすると重厚な扉がギイ、と開いた。
足を一歩踏み出すとバージンロードが真っ直ぐに伸びている。

アヴェマリアを歌声が教会に凛として響いていた。
参列席には誰も居ないのに心が穏やかなのは腕を組んでるパパが私の手を握っていたからだ。
やがて足を止めれば伏せていた瞼をゆっくりと上げた。
白いベールが霧がかって景色を見せるが、アレックスの手が私に向って伸ばされたのが解る。

パパの手がするりと離れてしまうと、一瞬だけ寂しさが浮かんでしまう。
けれど不安げな指先はアレックスの手先に触れた瞬間、そこから新たに与えられる愛情が心ごと全てを包み込んでくれる。

その大きな手が優しく私の手を握ってくれると、パパとアレックスは小さく頷いていた。

神父様の元へ二人で立つと、一緒に頭を下げた。
神父様は私達の手前迄近付くとアレックスと私の手を繋いで欲しいと願ってくる。
言われた通りに二人で手を繋ぐと、その上に神父様の手が置かれた。
そっと上目でアレックスを見ると、気付いてくれたのか、ふと口許が僅かに笑みを見せる。

神父様は目を閉じて誓いの言葉を導く。

「今日より、良い時も、富める時も貧しい時も、病める時も健やかなる時も、死が二人を分かつまで……慈み愛し続けることを誓いますか」

世界で一番神聖な場所とも思える、その永遠の刻印で私達を結ぶ。
汝は、死が別つまで例えいかなる時があろうとも、目の前に映るその姿に対して、永遠に愛を誓えるか…。

アレックスは迷いも無い視線で私を真っ直ぐに見詰める。

「誓います」

そう決意が言葉から滲み出る様にしてハッキリと耳に届いた。

続いて神父様の目が私に向けられると艶めく唇を開きベールの中から永遠の愛を誓った。

「誓います…」

神父様の手が離れても、私達は手を握り合った儘だった。
二人で熱く見詰め合ってると神父様が少しだけ肩を竦めた。
『指輪の交換を』とアレックスにウィンクしている。
緊張が一瞬だけ弾けた様に、互いで顔を逸らしてはくす、と微笑んでしまう。
それ程アレックスと私は固い儀式というのが苦手同士なのだとより解ってしまった。
飾らないからこそ惹かれ合ったのか。

「それでは此処に指輪の交換を」

改めて宣言されるとアレックスと離れては神父様が持っている二つの指輪を見詰めた。
柔らかな生地で埋められている一つの指輪を手にするアレックス。
レースの手袋を外してから左手を差し出すと、薬指にゆっくりと指輪を嵌めていった。
左手の薬指には今日からずっとアレックスとお揃いの指輪がそこにはあるんだ、と思えば心が嬉しさで満たされていく。
ずっと一緒に居たい。そう願いながら私もアレックスの左手の薬指に指輪を贈った。

そして、アレックスの両手が私のベールを取ろうとする時に膝を曲げ頭を下げる。

ゆっくりと上げられたベールは後ろに回されると、漸く鮮明にアレックスの表情が瞳に飛び込んで来た。

「誓いのキスを」

アレックスの片手が私の顎を触り親指で少し擽るのは癖だった。
こんな時でも変わらないことが愛しく思える。誓いの言葉を封じ込み、永遠のものとする―――

近付く気配に瞼を閉じると、上を向かされては柔らかく押し付けられるアレックスの唇が優しくそっと重なった。
唇を通して互いの気持ちを伝え合おう様にして愛を永遠に結び合う。
そっと離れれば私達は瞼を開けた。

「今この誓いによって貴方達は夫婦となりました。神のご加護を…」

夫婦。馴染無いくすぐったさに肩を竦めてしまうとアレックスが気づいた様に頬を軽く摘む。
くすぐったいから頬を叛けると「なんだよ…」と両手を伸ばしてふざけてくるアレックス。
パパもそんな私達の様子を一番前の席で見ては笑っていた。

じゃれ合ってると突然扉がギイ、と鳴る――。

そこにはアレックスと同じ髪の色をした…クラウドさんが立って居た。

「…クラウド」

途端にアレックスの顔が引き締まる。そんな様子にクラウドさんは向こうから歩いて来るとハッと小さく笑う。

「引き戻しに来たわけじゃない」

パパとは反対側の席に座ってしまうと言葉を続けた。

「ランバート家の人間には、不釣り合いな程の結婚式だな」

「お前…」

途端にアレックスの眉が潜む。私はそんな二人を混乱する事も無く静かに見守る。

「馬鹿な弟の腑抜けた面を見に来ただけだ…」

「………」

「もしかして親族席に座る為に来て下さったんですか?」

クラウドさんは怒る所か、私の発言に途端に笑い出した。皮肉めいた笑いでも無い。

「…どうだかな」

クラウドさんは首を傾げて瞳を細めると、そう言った。
然し声音には棘が無く寧ろ穏やかにさえ聞こえる。
アレックスは訝しげに見ているけれど、私はそう確信した。

「アレックス…サインしに行かないと」

神父様が待っていた。アレックスの背中を押しては肩越しで振り返る。
クラウドさんが、足を組んでは片手だけ緩く挙げた。そして唇を動かして何かを告げる。
私は微笑んだ。それが解ってしまったからだ。


『アレックスをよろしくな…』


END

Presented by HINANA
Thanks for reading to the end.



6月も終わりに近づき、ジューンブライドの話を書いてなかったと思いツイッターで流したものを纏めてみました。

参考資料:イタリアのサンタ・マリア・マッダレーナ教会。
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