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ある日、猫を追いかける……第2話
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石田三成//関係:両想い//傾向:ほのぼの 【視点:ヒロイン】




そして陽が昇れば日が新しくなる。
そんな最中昼餉近くになる頃に炊事場で顔を不図上げたのは、急に閃いたからだ。


「そうだ、左近君に聞いてみよう」


何で思いつかなかったんだろう。三成様の性格上教えてくれない案件は、とことん口を割らないのは知ってた筈なのに如何も最近は三成様ばかり追いかけてしまった。左近君なら気軽に話せるし、聞いても答えてくれそうだ。

早速と左近君を探しにあちこちを歩いてると城門付近で左近君の背中が見えた。
三成様と違って直ぐに発見出来た喜びから小さい花でも飛んでるかの様に笑顔満点で片手を挙げる私。


「左近くー……」


ピタッ、と笑顔その儘に氷の如く動きを止めたのには原因がある。
此方をギロリ、と氷を溶かす勢いで酷く睨みつけている人。左近君の隣に立って居る、それは三成様。


(何で今日は直ぐに見付かるのよ!)


何処までも不機嫌さを隠そうともせず両腕を組んだ三成様は顎だけで向うを指す。
つまり、何処かへ行けと。そう言いたいのですね、解ります。
業とらしくガク、と項垂れる頭を下げて移動すると見せかけて近くの木の後ろに隠れると様子を伺う。
三成様に何か言われる左近君は困った様子で片手で後ろ頭を掻いた。あの仕草は三成様が無茶を申し付ける時に時々見る癖だ。
すると左右から別の家臣達が急ぎ足で集まって来ては三成様中心にして輪が出来る。三成様は手振りを使って何か説明をしてる様だった。


「――――いいか、猶予は一刻も無い。城門を直ちに封鎖しろ!蟻の一匹でも通すな!」

(城門を封鎖!?)


ただならぬ事態に私は木に添えてる手を丸めて拳を作った。
猫を追っていた三成様を思い浮かべると、あの必死さは確かに尋常じゃ無かった。
もしかしたら軍の秘密裏が記されてる紙などを猫が咥えて逃げてしまった。若しくは猫を囮にして忍が侵入したのか。
色んな悪い事態が勝手に脳内を駆け巡っては、ぞくりとする背筋をひんやりと冷やしていく。
ザザザ、と砂を鳴らして立ち去る家臣達が焦る表情を見せれば、私の不安もより大きくなる。


「三成様!!」


木の裏に隠れてたとは露知らずに、向うから大きく歩いてきた三成様は私を見た途端、ぎょっとした顔で目を見開いた。


「盗み聞きとは良い度胸だな…」

「そんなことはどーでもいいのです!」

「…何?」


ピクッ、と青筋を立てる三成様の眼が段々と眇められる。然し絶対に引くものかと、両手を広げては行かせない為に足先にも力を入れた。


「何が起きてるのか教えて下さい!」

「…………」


私の決心を必死に伝えようと三成様の瞳に映る為に上目で真剣に見詰める。
三成様が見下ろす端整な顔には、埋め込まれた切れ長い眼。それを静かに瞬きすれば二重の線がくっきり浮かんだ。
静かに書物を読んでる時の三成様は憂いさも滲み出る程、それは本当に綺麗なのに、今はその影すら潜ませて怒りの色だけを漂わせている。


「アンタに教えることは何も無い」


広げた私の手すらス、と避ける様に横へ向けた足で三成様は歩いて行ってしまった。
段々と小さくなる背中を見ても今度は拗ねる所か怒りさえも通り越し、悲しい気持ちだけが胸に渦巻いた。
何も役には立てないけれど、本気で心配してた自分が馬鹿みたいだ。多少は気持ちを許してくれる仲になれたと思ったのは勘違いだったのだろうか。



***



「ふええっ!みづなりざまのばがあぁ……」

小さな小屋の天井を仰ぐ様に顔を向ければ、目尻からぼろぼろ、と大粒の涙を零し続ける。
此処は小さい蔵みたいな場所で普段は人の出入りは殆ど無いのだから、大泣きする場所には最適だった。


「あんな…ひっく…言い方……」


物陰に隠れても大声で泣いてしまうのは小さい頃からの癖で、両手で拭っても、拭っても、涙は止まらない。
零れ続ける涙は一体何処からくるのだろう。まるで胸に溜めいてた鬱憤が一気に溢れ出れば、枯れる迄涙は眼を通して吐き続けた。
やがて、スンスンと鼻を啜っては急に怠くなった私は何かの箱の上に両腕を置いて枕代わりにして頭を乗せる。
泣き疲れると如何しても眠くなってしまうのは体質なのだろうか。ウトウトする瞼がやたら重くて起きる事に逆らえない私はいよいよ眠ってしまった。


「すーすー……」


カタカタと何かの音が鳴る。夢心地と現実の狭間をかき分ける様にして頭上で誰かの溜息がひそりと聞こえた。


「…毎回、どれだけ泣き喚けば気が済むんだ」


カタ…――――パサリ


ある日、猫を追いかける……第3話 へ続く




『毎回』 何て…三成様は此処へ来るのは初めてでは無いのかな…。
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