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優しい雨は本音を隠す……第2話
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アイザック・シュナイザー//関係:片想い//傾向:甘くて切ない//時代:高校生 【視点:ヒロイン】




「やばい!もうこんな時間、急がないと!」


壁時計を見ながら支度に奮闘していると、ベットに置いてあった携帯が着信音が告げる。着替えながら、もたつく足は片足で蹴りながらベットに近付いた。慌てて表示を見るとセリーナと見え通話ボタンを押してから耳に当てる。


「ハイ、日七。アイザックのプレゼントは完璧?」

「勿論。…ってセリーナだってその場に居たじゃない」

「フフ、買ってる時の日七が嬉しそうだったから、つい」

「…でも沢山のプレゼントに埋もれてしまいそうだけどね」

「大丈夫。アイザックなら、ちゃんと見つけてくれるから」

「そうだといいんだけど…」


セリーナには前から自分の気持ちを告げている。最近アイザックがゴシップガールを賑わせてる所為かこうして気にかけて良く電話をくれるのだ。良い親友を持って良かったなと思える瞬間でもあり、私は内心嬉しかった。「じゃあ、また会場でね」とセリーナは言うと電話を切る。

そして私は首を傾げて肩を持ち上げる事で間に挟まれた携帯電話を解放するべく再び投げるようにしてベットに置いた。

支度を全て終えると鏡の前に立つ自分と対面すれば、右、左と顔を動かして変な所は無いか最終チェックをする。
美女には適わないけど、自分なりに精一杯のお洒落をしたつもりだ。今日の為に選びに選び抜いたワンピースの服を着て滅多に塗らないグロスの口紅だってした。これで色気が出てくれるとは限らないんだけども、慣れない事をするのは何処かで矢張り焦ってる所があるのかもしれない。

「でも、今日くらい背伸びしたっていいんだから」

自分に言い聞かせるように呟くと鞄と紙袋を持って玄関へと足を向けた。靴を履く為に丸めた上半身は突然ぐらりと傾き、よろけた拍子に左側の壁に手を置くことで漸く自身を支える。大丈夫、と呪文の如く心で唱えながら頭を振れば、まるで全ての事から逃げるように両瞼を一度固く瞑った。

玄関から出れば私の気持ちと同じような重たい雨雲が空一面に広がっている。
今にも降り出しそうな気配を感じれば、背を押されるように慌ててタクシーを探すのだった。



***



夕陽が一切見えない雲の所為で夕方なのに辺りは灰色に近かった。
街並みに作られた人口の光が照らす最中行き交う人々は足取りは早々とし、車のライトはちらつき始める。
そしてタクシーから降りた私は早速会場へ辿り着くと入口へと入った。
マークが主催のパーティーは馴染のあるクラブとあってか音響から装飾迄スタッフと一緒に決めたと聞いていた。
なのにアイザック中心とすると本人が嫌がる事もあって表向きは普通のパーティーとなっている。けれどアイザックの誕生日が今日と重なるのが解れば忽ち噂は広まってしまった。

案の定、クラブの中は比率的に見て圧倒的に女の人が多いように感じる。皆それぞれ気合の入った格好に見えてしまうのは矢張りアイザックが目当ての女の人がそれだけ居る様にも見えてしまった。


(アイザック…何処に居るんだろう)


踊っている人も居れば隅の方で酒を呷ってる人も居る。そんな中でクラブミュージックが、けたたましく鳴り響くホールは人混みを交互に縫うようにして歩いて居ると一番奥に細長いカウンター席が見えた。


(居た…)


そのカウンターの隅でアイザックの背中が人々の狭間からチラチラと見え隠れる。
左側にはマークが居て、右側にはアレックスの背中も見えた。その間に挟まれてるアイザックは何かを飲んでるようで時折腕と顔が動く。そして楽し気に話しかけるマークの横顔は話しの合間に何度も笑顔を浮かべていた。

アイザックの背中に向って一歩、また一歩と歩く事で近付く距離に急に待ち焦がれてた気持ちが疼きだした。
もう何度も逢って話してるのに妙な緊張が背筋に走り、抱えていた紙袋を持つ腕に今一度ぎゅっと力が入る。
噴出す汗は周りの熱気の所為だろうと必死で思う事にした。でなければ何かに怖気づいて逃げ出してしまいそうな気持になったからだ。

なので私はアイザックの背後では無く、敢えてマークの斜め後ろから声を掛けようとする。
息を大きく吸った瞬間、視線を斜めに転がした先に見えたのはアイザックに贈ったであろう数々のプレゼントだった。
マークの隣の椅子や床さえも置かれており、包装紙で見て解る高級ブランドの物もある。何故か途端、私は条件反射の様に紙袋からプレゼントだけを取り出すと床に置いてあった誰かのプレゼントの狭間にそっと置いてしまった。

「ハイ!日七

気配に気付いたのか、マークが此方を見た瞬間目が合うと直ぐに満面な笑顔を浮かべて歓迎してくれる。

「可愛いね。今日は随分雰囲気違って見える」

お世辞と理解しててもマークの声音を聞くと安堵に似た気持ちが広がる。
自然と私も口許を笑顔の形にしながらも背後に隠した紙袋を器用にくるくる巻いてしまえば、さっと自分の鞄に仕舞った。仕舞う事で目線を外してたのを元に戻すと、そこで漸くアイザックが此方に瞳を向ける。

熱気とは無縁に何処までも涼しげな眼差しで一度瞬きをした後、下から上へと品定めする様に眺めてきた。


「違って見えるのは化粧が濃い所為だろ。……そんな似合わ無いことしてたら男は寄って来ないぞ」


然もあからさまな視線を投げても足らないのか、言葉さえも酷いアイザックだ。


「化粧が濃いって表現じゃなくて、どうせなら色気があってセクシーに見える、くらい言った方が男の株はあがるんだよ」


けれど悲しい事に嫌な慣れもあって私は負け時と言い返してしまう。物怖じしない態度は剰え片手を腰に置いてしまうと普段と変わらなかった。これでは折角お洒落した所で意味が無いと解っているのに…。

しまったと、と直ぐに片手を下しても後の祭りで、アイザックは、フンと息を吐き薄い微笑を浮かべればグラスの中身を呷った。


「まーまー…今日は折角のアイザックの誕生日なんだから仲良くしなよ。そういえば日七はアイザックのプレゼントって持ってきたの?」

「…オイ、コイツが俺の為にプレゼント何か用意する筈無いだろう」

「そうだよ。私がアイザックの為にプレゼント何か用意する筈無いでしょ」


私達の会話を興味無さそうに聞いていたアレックスでも、呆れた様に息を吐けば続いて仲裁したマークも眉根を寄せて困ったように笑う。如何して何時もこうなってしまうんだろう。然し嘆く暇も無く突然聞こえた別の声によって私は驚き固まってしまった。


「もう、そろそろアイザック借りても良いでしょ?」


マークの間に割って入るように甘えた声を出す女の人がアイザックの肩に手を添えたかと思うと、強引とも見て取れる程両手で彼の腕をぐっと掴む。それから綺麗にネイルされた爪でアイザックの服に皺を作ると艶のある長い髪をサラリと垂らした。近くに居ても解る甘ったるい香水は女の色香を濃く漂わせるのに充分だ。

すると不図私と目が合った女の人に見覚えを感じる。
けれど、直ぐに思い出したのはゴシップガールに載っていた女性だと解ったからだ。
実物をいざ目の前にすると女の私から見ても矢張りとても綺麗だった。然も私とは全く違う大人な色気さけ垣間見える。

「ほら、早く」

アイザックは、肩を大きく揺らして息を吐けば丁度飲み干してしまったグラスの中身を見た。氷がカランと転がったと同時に片手をテーブルに置くと席を立ち女の人と一緒に歩き出した。


……――――捕まえないと行ってしまう。


そう思っても足元が床に張り付いて全く動かない。何か言おうとしても舌が喉につっかえた様で口が開かない。
そんな私の横を通り過ぎる瞬間、アイザックは前を歩いてた女の人から視線を外すようにして此方を向いた。

互いの瞳に映ったのは一瞬だったかも知れない。

けれど二人の間に突如高い壁を感じてしまい私は思わず唇をぎゅっと引き結んだ。
通り過ぎたアイザックは一度足を止めるも、僅かに顔を横に動かしただけで振り向く事はせずにその儘行ってしまった――――。


優しい雨は本音を隠す……第3話 へ続く




小石のように自分で散りばめた伏線、どうか上手く繋がってくれ。
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