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紅と蒼で奪い合う刃
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織田信長//関係:不明//傾向:シリアス 【視点:三人称】 ※信長 対 光秀の一騎打ちです。




※流血描写があります。此処から先は全てにおいて自己責任でお読み下さい。


漆黒に溶ける様に不気味に映える紅い月が段々と雲の狭間から漏れた。
二つの刃先をギラリと照らすと、まるで滴るような血に餓えた塊が双方の喉を狙う。

信長は月を背景に佇み、まだ冬の気配が残る冷風に髪や着物の裾を揺らして居た。
その片手には刀が握られており、日七の横に居る光秀に向けてユラリと刃先は揺らぐ。

「貴様に用は無い…」とだけ告げると侮蔑する視線を送りフン、と微か唇の片端だけ吊り上がる。
光秀は背後に日七を隠すと威嚇するべく眸は細められギリッと奥歯を噛んだ。


「如何かお退き下さい…信長様」

「戯言とは此の事だな…――貴様如きに何が出来る。だが、今は命とて狩らぬ。…その女を置いて去れ」

「それは出来ません。…置いて去る身なら、この命捨てるのと変わりません」


心の底から憎むような声の絞りは只今は低く、信長同様に光秀も両手で柄を握り刃先を向けて構えて居る。ジャリと土を踏む音が静けさ漂う辺りに一際耳に届き、些か乱暴に吹く風が二人の異様な空気に似ている。


「…口で言っても聞かぬか。俺に刃先を向けるとは滑稽だな…いいだろう…来い。
――貴様を切り刻んだ後、女を攫えば良いだけの事」


肌を刺すような寒気は、風だけの所為では無い。信長は然も興に滲んだ口許で相手を蔑むように、つと細めた双眸からは、まるで噴き上げるような劫火があった。全てを焼き付かんとする漂う靄は織田信長という形を色濃く捉えている。そして光秀の姿を眸の色で紅く染めると刃を静かに構える。

有言実行の自信に満ち溢れた威圧の口調は、チラリと視線だけを転がし日七を捕らえるとクスリ、と微笑む。その視線に冷たい刃物が首筋にあてがわれた気がして、日七は思わず肩を竦め震え上がった。

――――その時、前に立つ光秀が振り向くこと無く 「大丈夫ですから、貴方は下がって下さい…」と囁く。
信長とは真反対に小波だけが漂う静けさな海のように深く、中心には突き刺さるようその言葉は何事にも揺るがない芯だけを含んでいた。

自然と力んだ肩を緩めた日七は小さく息を吐いて頷くと一歩一歩と下がって行く。
続く言葉は日七では無く刃先を向ける憎き相手に向かって鋭く尖った声、切れ長い凛とした眼差しは一点相手を睨み続ける事で一層鋭くなる。


「生憎ですが、貴方に易々刻まれる程柔に出来てると思いですか?」


言葉の最後に、僅かに口許を歪ませ微笑を添えた光秀だったが、次の言葉を続けるには段々と唇の口角を下げて一変、真剣を帯びた表情と微塵も揺らがずの力強い瞳。徐に刀を動かし両肘を曲げれば一段上に構えて堂々宣言した。


「だとしたら…私を、あまり侮らない事です。……あの方には指一本触れさせない…」


射抜く眼を向けられた信長もまた苛立ちを隠せない色を見せ始めた。
それもその筈、光秀が日七に心を向けているのが心底気に食わ無い信長は眉間を寄せて言葉を吐き捨てる。日七もまた光秀を慕っているとすれば、奪う側が取るべき行動は只一つと信長もユラリと刃先を突き出すようにして光秀の喉元を指した。


「愚かな。甚だしいにも程が有る…。貴様の所有物に成り下がる女では無いぞ。
その女は俺が利用してこそ真の価値があるというもの。

――素直に差し出せば命は狩らぬと思ったが気が変わった…。
ならば無様な姿を晒して死ぬがいい…――貴様の喉元はこの俺が切り裂いてやる」



そこで二人同時に地を蹴り、互いの刃を勢いに任せて振り上げた。
ギン、と力をぶつける、けたたましい大きな音が耳を痛く劈く。反動で半歩下がる双方は再び刀を振り上げガキン、と一つまた一つ大きな波動を作った。上から振り上げた刀は斜め上からの刀で遮られ、頓て刃同士はギチギチと鍔迫り合いの音を作る。

押し合いの中、ザアと砂埃を巻き込む突風が二人の足下を流れる最中二人は互いの心を睨み合う。

依然片手で刀を構える信長は、フッと嘲笑う微笑みを漂わせた。何処か信長から悠々伝わるものを感じた光秀はギリッと奥歯を噛んだ後、自ら刃を押し当てた反動で後ろに下がる。

踏み込んだ時、同様の構えを直すと声音は何処までも低くも一際細めた色濃い眸と光秀の浮き彫りにされる心の声があった。


「一度護ると決めた者を簡単に手離したのなら、男に性を受けた意味がありません。
――――……貴方に…私の覚悟は壊せませんよ。命掛けで護るとは…そういう事ですから」


光秀の真剣さとは対称に信長は最初鼻でせせら笑うも、段々と笑みを消す。
頓て真剣に睨み据えた眸と刃先を光秀に向けると、鈍く照る大きな月を背後に全身から威圧する様に信長の存在感は一際ピリリと空気を張らせた。


「女の為に命を捧げるか。戯言も此処までくると笑う事すら出来んな…。
戯けるな…光秀。哀れな貴様が守ろうとしている、女は俺のものだ。力ずくで奪うその瞬間を死に際でとくと見ているがいい」


「信長様こそ戯れは勝利してこそ述べて下さい。私は…――――」


紡ぐ最後の言葉と同時に光秀は信長の喉を目指し激しい突きを繰り出す。


「私は…貴方に――――負けるわけにはいかない!」


目にも止まらぬ刃先だったが、ヒラリと横に回避出来てしまうのは並みならぬ信長の反射神経故。容易くかわされる事で一瞬だけ出来る隙を見逃す信長では無く、ヒュッと空気を斬る刃の動きは尋常の域を超えた速さだ。その為に避けた筈と思われた光秀の腕に鮮血が舞うと刀傷を負わす。

「っ…」

眉根に皺を刻み珍しく僅かな苛立ちでも隠さない光秀は傷の痛み云々より掠り傷一つでも出来た事が悔しかった。
斬り口から溢れ出た血が筋を作り指先からポタリポタリと地に向って落下する、その一滴に信長は不図視線を置いてフンと鼻で嗤う。


「自ずと見えてくるぞ。……貴様の命乞いをする姿がな」


やってみなさいとばかりに目元を細めた光秀は体勢を直すと距離を縮め斬りかかる。
ガキン、ガキンと月の光を吸収した刃は動かす度夜の闇ごと切り裂くようで、二人の闘争心剥き出しの心と研ぎ澄まされた五感は振るう速度も段々と増す一方だった。

流石信長の側で仕えていた光秀の太刀捌きには、隙すら微塵も無く切り込む力は信長とて手に響くものがある。
命そのものをぶつける勇ましさ、どの程度に成長したものかと推し量るために信長は敢えて刀で防ぐ体勢をとった。


「どうしました…――防戦一方では私を切り刻めませんよ」

「弱い犬程良く吠えるとは言ったものだな。死に急ぐなら、喜んで刀を振るうが…。只一瞬で終わらせるのも興が冷める…――貴様には苦痛で歪む面が丁度いい…」


信長は蔑む微笑を微かに刻めば片足にグッと力を入れ地を蹴り、振り下ろした一太刀は光秀目掛けた。
すると手から滴る血を弾け飛ばし光秀は斜め下から振り上げて刀を受け止める。
ギン、と鳴る反響は互いの耳を掠める時、信長は此方に近付く別の気配を感じ双眸を一瞬閉じた。

溜息を吐き捨てるような表情の儘、水をさされるのも些か気分も削がれると今宵の幕引きを告げるべく一層力強く押し退けた光秀と距離を置くと信長は静かに刀を納めた。

光秀の背後から数人の足音が聞こえてくると、信長は既に背を向け先を歩いて行く。


「今日は退く…――次に逢う迄精々命を大切にしているんだな…貴様の命を狩るのは俺だという事を肝に銘じておけ」


最後、肩越しだけで振り向くと斜に転がした紅の眼は一瞬光秀に置いた後、日七に向けられる。
信長の見えた深い紅は、少しでも触れたら瞬く間に火傷してしまいそうな、そんな鋭い視線だった――――。


「次は必ず手に入れてみせる…」


END

Presented by HINANA
Thanks for reading to the end.



がは!(゚Д゚)吐血。恋乱のPV(二人でガキーンってやってる所)見ただけで勝手に展開決めております。一騎打ちなのでヒロインは無論空気ですが、信長と光秀の一騎打ちを執筆したくなったで候。
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