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年上彼女はご機嫌斜め
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伊達政宗//関係:恋人//傾向:甘々 【視点:政宗】 ※現代パラレルです。設定はヒロインが社会人、政宗は高校生です。




※現代パラレルです。此処から先は全てにおいて自己責任でお読み下さい。


一人暮らしをする彼女の家の前に立つ。
留守なのは解るので、俺は肩に掛けてある鞄から合鍵を取り出した。
戸惑い無く鍵で扉を開けると中に入り部屋の電気をパチリと点ける。

日七が仕事から帰るまで後数時間って所か。
手荷物を置く為に台所へ行くとシンクの台に四角い箱をそっと置いた。
中身は彼女の好きな苺たっぷりのショートケーキだ。
それから机に向かうと鞄から教科書を取り出し、ノートを広げれば今日の復習の為にと勉強を開始した。
そして時計の針が幾度か回った頃、玄関の扉が開くと同時に俺はシャーペンを持つ手を緩める。

日七が帰ってきた。

然し、おかえりと出向かえる前に彼女は急いで靴を脱ぐと机に向かってる俺に向って真っ直ぐ走ってきた。


「政宗君!うわ~ん」


両手を広げ、テテテと走る様子はまるで迷子になった子供が母親を見つけた時に泣き縋る光景に良く似ていた。
そして俺の首元に抱きつく日七の背を抱き止めると、えんえんと泣くその背を撫でながら気付かれない様に深い溜め息を付く。


「…またなのか、日七
「だって、ひっく…」


俺は瞳を窄ませるように細めると両肩を抱いて軽く体を引き剥がした。
それから日七の顔をそっと覗き込むと、既に涙でくしゃくしゃにした顔を俺に隠そうともせず、ただ声に出してわんわん泣いている。


(何がそんなに悲しいのか理解出来ん…)


心の奥底で再び深い溜め息を吐くと取り敢えず片手を頬に添え親指の腹で彼女の涙を拭う。
そして極力、気を触らせない様にゆっくりと言葉を紡いだ。


「今日は…お前の誕生日…だろう…」

「こんな日、来なきゃ良いのよ…ぐす」

「何故だ。お前がこの日、生を受けた事で俺達はこうして一緒に居れるんだぞ?…なぜ感謝しない」

「だってっ、えっく…」


瞳一杯に涙を溜めるとユラユラその波を動かし俺の顔を子犬の様な瞳で上目見てくる。


今日は俺にとっては特別な日だ。
嬉しくも思うし、一緒に喜びを分かち合いたい気持ちも充分ある。
なのに、彼女は嬉しがる所か年々この傾向が強くなってきている。


「…日七、ずっとその調子だと良い加減…」

「また…政宗君と離れちゃっ…た」


言いかけた俺の言葉に蓋をする様に日七はぽつりと本心を呟いた。
取り敢えず次の言葉を待とうと俺は口を閉ざし、じっとその顔を見つめ見守る。


「だってさ、一つ一つ歳を取る事に政宗君と離れちゃう気がするんだよっ」

「…いや、俺も追う様にまた一つ歳を取るぞ…」

「私と政宗君、5歳以上は離れてるんだよ!?」

「お前はそんな事を気にしていたのか…」


そう、彼女は年上だった。
俺は高校生で日七は社会人だ。
けれど年上と言われても普段気にも留めない俺は何をそんなに嘆くのか理解出来ない。
現状この様に子供みたく拗ねたりする彼女を宥める時には年上と見えない時も多々ある。

然し、サラリと流す俺の発言に信じられないとばかりに目を大きく見開くと口をパクパクと動かし抗議の声を日七は上げた。


「そんな事じゃないよ! 政宗君がおぎゃーと生まれた時には私はもう小学生なんだよ!?
政宗君がランドセルを背負い初めの時は私は中学生で…ましてや高校!?」

「…落ち着け、日七…」

「なによー!もうーやだーやだー!」

日七…」

「政宗君と同じが良い!同じ歳が良いっ!」

「無理を言うな」


ヒステリーを起こしかけてる日七は支離滅裂だ。
体をジタバタする様に駄々をこねるのだから歳の差を気にしてる割りには行動は随分子供だ。


(解っているのだろうか…本人は)


どうしたものかと試行錯誤を頭の中で巡らせるが、俺の考えを再び遮る様に日七はぽつりと本心を呟いた。


「…政宗君より…先に死んじゃう…かも知れないじゃん…。私の方が歳取る速度は早いもん…同じ歳だったら、一緒だもん、同じ目線で同じ時間ずっとさ」

「今、一緒に居るだろう…」

「ピチピチな政宗君には解らないよっ!」

「ピチピチとは何だ」

「聞くな!」


真顔で聞いたのがいけなかったんだろうか。
日七は完全にむくれっ面を浮き彫りにすると、近くにあったクッションを掴み力無く俺の胸に押し宛ててくる。


「…政宗君には…解らないよ…」


そのまま眉を寄せ瞼をそっと伏せた彼女は再び消えそうな声で呟いた。
唇をそっと噛み、前とは違い肩を震わせ涙を懸命に堪えて居る。

俺には解らないが、彼女にとっては相当深刻のようだ。
はあ、と何度目かの溜め息に似た息を吐くと、そのまま俯いて居る日七の頭をそっと撫でた。
驚いたのかぴくっと小さく震える姿はまるで小動物の様だ。
その様子を見れば心の奥底に感じる温かい何かが俺の頬を微かに緩ませると心の中でそっと笑った。

そのまま頭に手を置いたまま俺の胸に引き寄せると耳元にそっと唇を宛て、落ち着いた声音で今の自分の気持ちを口にする。


「…俺はお前の事を歳を割り当てそう見た事は無い。確かに最初は人はそこから入るが…一定の感情を超えれば年齢や容姿など関係無いと俺は思う…」

「大切な事は互いを想い合う気持ち……だろう…?」


不安気に上目で見上げてくる日七の瞳に優しく頬を撫でながら口元を緩く上げ微かに微笑む。
そっと顔付け、柔かな唇に一度軽く口付けると少しだけ離れ鼻先が擦れる程の至近距離で見つめた。


「世界に一つしか存在しないお前の心を宿した”日七”と言う人を俺はただ愛してる…。それだけの事だ」


囁く様にもう一度自分の気持ちを口にするとそのまま深く唇を重ね背に片手を添えるとゆっくりと床に押し倒す。


「…んっ… …政宗…君…」

「……確かに、生まれた赤子や、小学生なら何も出来んがそれは昔の話し…。今はこうして慈しみ抱く事も出来る…」


突然の行動に組み敷かれたまま日七は頬を赤くして、じっと見上げてきた。
その表情が愛しくて、いっそう触れたくなった俺はそっと彼女の額に唇を落としながら髪を掬う。


「過去や未来を見つめるのもたまには大事だが…――――。
今を見ろ…俺を見ろ…。俺自身を感じられるのは今この瞬間だけだ…」


日七の手を握ると自分の鼓動を聞かせる為に胸に持っていき、その手を包むように指で握りしめた。
か細い指の先から温かさを感じれば、俺もまた彼女という存在がより大切に思えてくる。


「…政宗君……」

「解ったなら何も言わなくて良い」

「うん…でも、ごめん…」


漸く、日七は安心した様にすうと瞼を閉じた……――――。


先程の騒ぎが嘘の様に今は大人しく俺の腕の中で猫の様に甘えてくる。
日七の変動ぶりにふっ、と軽く笑み浮かべながら俺は何度目かの彼女の誕生日を心の中で祈った。

人は人を想う。なぜだが俺にもはっきり良く解らない。
けれど、愛すべき人の命。世界に一つしか存在しない心と命。
だからこそ、その誕生したその日は特別で人々は心から素直に喜び合うのだろう。
お前に出逢うまで年月は掛かったが、此れからはその分以上に、お前と同じ時間を過させて欲しい。


「…日七…良いか?」

「良いって何が?…」


片手だけを日七の顔の横に置いて、反対の手は自分が着ている制服のネクタイを緩める。


「俺も男だ…この体勢で後には引けないのだが…」

「政宗君?…んっ…」


そのまま覆い隠すように腕の中に抱き締めると、俺は返事を待たずに日七の唇を強引に奪った。


END

Presented by HINANA
Thanks for reading to the end.



好き。高校生の政宗君が(危険)いやあ、こういう年上カプって結構好き。
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