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頑張れ犬千代の恋愛事情~帰宅後編~
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前田利家//関係:幼馴染//傾向:ほのぼの 【視点:利家】 ※現代パラレルです。設定は家が隣同士、高校の同級生です。




「…解んないよ…。犬千代の言ってる事全然解らないよ!
怒ったと思ったら急に落ち込んで…如何したらいいの?私は」

「だから、何もしなくていいっつてんだろ…
マジで何もしなくていい。…寧ろそっとしておいてくれ」

「元気が無いなら、気になるよ!」

「あ~~……もう、いいからほっとけよ。俺の事なんて」


ほらな、普段通りの調子に戻っちまう。
ガシガシと片手で乱暴に後ろ頭を掻くと来た道を戻る形で俺は踵を返し、日七に背を向けて歩き出す。
案の定、食い下がる素振りも見せない日七は俺の前に飛び出し両手をバッ、と勢いに任せて広げた。

ム、と睨む形で眉根を寄せて仁王立ちする日七に、自然と視線を反らしてしまうのは振られても尚可愛いと思ってしまう疚しい心があるからだ。


(本当に馬鹿か、俺は)


「ほっとけない!犬千代は私の大切な人なんだから」

「ハッ…お前の大切の意味はどうせ幼馴染だから、とか言うんだろ」


鼻で笑う。知ってるとばかりの暢気な声音を必死で装い再び日七の横を通り過ぎて。
何か頭がボーとして、回らなくなってきた。
此れもショックの所為なのか、額を擦り眉根に皺を刻み項垂れる。


「犬千代って如何して何時も、幼馴染って言うと不機嫌になるの?」


正直、幼馴染特権で他の男と比べたら誰よりも日七の側に居れたのは俺だと思う。
反面踏み込んだ所でこの関係性を壊したく無いと何処か恋愛に持っていかなかった所もあった。

けれど臆病にも、成長すれば抑えも段々効かなくなるのはどうしてか。


「不機嫌にもなんだろ…幼馴染だけじゃ意味ねえんだっつうの。…俺はお前が好きなんだからさ」


はァ――、とやるせ無い溜息を吐いて深い悩みを心に思う。俺は一生コイツには気付いて貰えないんだろう。


「……へ?」


突然背後で日七の素っ頓狂な声がして、なんだよと苛立ちを存分に込めた目を向けて振り返る。
目を大きく見開きその場に立ち尽くすのは先程の仁王立ちとは些か雰囲気も違う。

頬は真っ赤に染め上がり両手は口許を抑えている。
まるで何か信じられないものを見ている様な顔で俺をマジマジ見詰めている。


(何なんだ?コイツは)


「犬千代……今、何て?」

「ン?……だからお前の大切の意味は~だろ?」

「その、後」

「その後?」


「俺はお前が好き、……なんだから、って」

「……――――は?」


ピシリと固まる二人に流れる暫しの静寂。
然して二人は顔を見合い、驚いているこの可笑しな状況は何だ。
俺は依然停止した儘、心で思ったであろう先程の言葉を思い出す。フレーズ一つを思い出す事に冷や汗が浮き出て。


(あ…)


『…………――――。』

え……?ええ…??ええ――――――ッ!?!?待て、待て、待て、待て!

落ち着け俺。って、落ち着いてやれるか!こんなんちゃんとした告白じゃねえだろォ!


「うわああ!今のは、違う!!」


悶絶する俺は両手で頭を抱え、二度目の心の声は今度は日七では無く夕陽が昇る空に向かって絶叫し。
一世一代の初めての告白は俺の描いていたシチュエーションとは真逆に最悪な形で動く。


「犬千代!お、落ち着いてっ!?」


日七は激しく動揺する俺を静めようと、右腕に両腕を伸ばすとぎゅう、と掴んだ。


「んなっ!」


不意打ちとはこの事だ。日七の急な体温にドキッと心臓が跳ねる。
それに腕に柔らかな感触を感じる。…気がする。
いや、待てそれ以上考えるな。無になれ俺。意識するとやべえ。

兎に角襲ってくる気恥ずかしさかからグッ、と息を詰まらせ俺は漸く大人しくなった。


「よしよし、どうどう…」

「何の動物だ、俺は!」

「もー…吃驚したよ。急に好きだとかふざけたこと言うからさ」


俺の腕から手を外して今度は顔の左右に広げた手平を振りながら、降参ポーズの形でへらりと笑う日七


「………」

「犬千代?」

「そ、そうだな。ははは…」


冷静に思えば小さい時から鈍感なのは当に知ってた事、俺の気持ちを知らない苛立ちをコイツにぶつけるのは間違っているよな。
言わずして諦めるか、言わずして諦めないか、言って諦めるか、言って諦めないか…―――

そんな先の解らない事に捉えられているのは俺の方。
正面きって自分の気持ちを言ってこそスタートラインに立てるんじゃないのか。

なら、言うしか無いよな。


(男たるもの此処で逃げてんじゃねえよ!)


「…日七、俺が今から言うこと聞いてくれるか?」

「うん…。ちゃんと聞くよ?」


今度こそ、きちんと向き合うべく日七の肩をぐっと掴み距離を縮めようと引き寄せれば、きちんと俺の前に立たせる。
頬の熱さは気にせず今度はしっかりと瞳を見詰め、ゆっくり唇を開いた。


「…実は俺さ……お前の事ずっと、ずっとガキの頃から…す…っ…――――」



「おい、そこまでだ」

「お、織田先輩!?」

「はあ!?」


な ぜ ラ ス ボ ス が 此 処 に い る !!


突然絶妙なタイミングで割って入った織田先輩に、二人半ば抱き付く形で存分に驚く。
そんな様子を口許だけで僅かに微笑を浮かべる織田先輩は腕を組み悠々と見詰めて居る。


(うわあ、目が全然笑ってねえ)


「なんだ、貴様ら。俺をまるで幽霊でも見た様な態度をして」

「な、な、何で居るんすか!?」

「何をとな。此処は俺の帰宅通路だ」


ドーン、と音がしそうな程の堂々足る物言いに織田先輩は背筋を聊か伸ばした。

(河川敷がか!?もっと道は幾らだってあんだろ!)

「因みに俺の住んでる家は向こうに見える林の先だ」

(いや、聞いてねえし!)


「それより…先ずは離れろ。その距離――――」


織田先輩の表情から段々と口角が下がり、変わりにゆらり、と覗かせた威圧的な黒い雰囲気。
蛇に睨まれた蛙、いや大蛇に睨まれた蛙の気分になり、ゾクリと背に這う冷たいものを感じるから恐ろしい。


「アァ……そうだ。先程は良くも逃げてくれたな。前田…」

(!!)


剣を取り立ち向かう隙さえ与えずラスボスは一刀両断の言葉を浴びせる。
顔が青くなる俺に薬草を飲む力さえ与えず、突然二人の間に割って入った織田先輩と夕陽を背に三人で帰ったことは言う迄も無い。

俺と日七の距離はまだまだ遠そうだ。


END

Presented by HINANA
Thanks for reading to the end.



頑張れぇ――――犬千代!!あたふたするのが青春。鈍感な幼馴染はステータスです。
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