スポンサーサイト
  •  --, --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
    *最後まで読んで頂き有難うございます。宜しければ拍手=愛を頂ければ活力になります。 ia10.gifアイ
    *。夢小説目次一覧
    GG*。aa06.gifAlexaa10.gifMarcaa09.gifLeon*。aa08.gifIzaacaa04.gifFredaa02.gifKyle
    恋乱LB*。aa02.gif殿方一覧


  • 只今ランキング参加中です、応援して頂けると幸いです♪
頑張れ犬千代の恋愛事情~帰宅前編~
tosiiedg00.gif
前田利家//関係:幼馴染//傾向:ほのぼの 【視点:利家】 ※現代パラレルです。設定は家が隣同士、高校の同級生です。




※現代パラレルです。此処から先は全てにおいて自己責任でお読み下さい。


俺、前田利家。人生初めてっつうくらい緊張してる。
何故なら、今日こそはと幼馴染の女に俺の気持ちをぶつける為だ。

言うものの偶然を装い一緒に帰ろうと昇降口付近で待ち伏せする事数十分。
支柱付近に佇みながら聊か苛立つ俺を通り過ぎる生徒達が幾度か見る。

それは一向に来ない待ち人に半ば諦めの溜息を零しそうになった時、人の間に見つけた此方に向かってくる女生徒。

(日七だ!)

下駄箱から靴を取替え履くとトントン爪先を地に叩く仕草を見守る。
俺は数回の深呼吸をしてから此方に向って来た日七を迎えるべく支柱から移動する。
そして至って平然と声をかけてみた。


日七!…い、今、帰りか?」

(やべ、動揺した。平常心だ俺)


俺の投げた声に日七は軽く俯いていた顔を上げる。
鞄を揺らして、俺だと解ると途端ふわりと微笑む日七は真っ直ぐに歩いて来た。

「偶然だな。一緒に帰ろうぜ」

我ながら白々しく言えたもんだ。
待ってたとは言えずに偶然と誤魔化してしまう。

「うん、いいよ。あ…――そうだ。今、向こうに織田先輩が居て…――」

「!!」

アッチと指差す日七の反対の手をパシッ、と握ると残像を残すが如く全速力でその場を走り出した。


「走るぞ!!」

「えっ!い、犬千代!?」

「いいから走れ!」

(冗談じゃねえ。今、アイツに逢ってたまるか!)

何かと俺と日七の間に割って入る男だ、邪魔するに違いねえ。
俺の焦る表情は握った手の強さからも伝わるだろうか、引っ張られる日七は懸命にバランスを保ちつつ戸惑いの声を上げる。

兎に角俺は、一目散に逃げた為にうっかり織田先輩と鉢合わせる事無く学校から離れる事が出来たのだった…――――。



***



ゲームで例えると織田先輩は紛れも無くラスボスだろう。
剣道部の先輩と言えど魔王という異名さえ持つのだから、危険極まりねえ。
部長命令でどんなに部活でスパルタにしごかれても我慢出来るが、日七が絡むとそれも過剰にエスカレートする。
目の色変えて攻撃しやがるのは縄張り争いをしてる猛獣のようだ。
逢っちまったら逃げる選択肢が無いのが一番困る。

そんなこんな逃げきれた帰り道から、偶には寄り道でもしないかと半ば強引に近い形で頷かせれば河川敷へと向かう俺と日七
丁度夕陽が辺り一面に染まる場所へと辿り着くのは勿論計算済みな訳。


『女ってのは雰囲気を大切にするもんなんだ』


誰かさんのアドバイスによって、俺は何処がいいか考えた。
少し俺等の家から遠いが子供の頃二人で遊んだ馴染のある場所だ。
なので道に迷う事も無く、と言いたいが一応数日前に一度下見に来ている。
河川敷の白い道は、アスファルトで出来ておりゴミ一つ落ちてない綺麗な場所だった。
その道を夕陽を浴びて歩くもんだから二人並んだ伸びた影が妙にくすぐったい。

やっと得た告白のチャンスなのだ。此れを逃してなるものかと密かに意気込む。

俺はその先に置かれているベンチを指差し座ろうと告げた。
偶然見つけたっつうより、頭の中で「連れて来たら、あのベンチに座らせよう」と目論んでいる為で。


「わあ、此処懐かしいね…随分久しぶりな気がするよ」

「そうだな。結構周りに住宅も増えたんだな…」

(て、数日前に来たが、懐かしさを演じねえとな…)


一人分の距離を開けて座る俺達。暫く他愛も無い会話を日七はしてくるのだが、俺はそれ所では無い。

心の準備が必要なのだ。
…――――それも物凄くだ。
そりゃそうだ、幼馴染に惚れたからには想いを寄せた年月も半端無い。
失敗した所で修復する関係だってどう変わるのか想像も出来なかった。

なので返事を返してるつもりでも全然内容が耳に入ってこない。

半身を捻る事で俺に向いている日七は様子の可笑しい俺に気付いたのか首を捻り俺の名前を呼んだ。
でも心臓は妙にバクバクして耳に煩く、その癖肝心の相手の顔が見れない。斜め下に反らす目が戻ってくんねえ。


(俺、今、すっげえ情けない面晒してるんじゃないのか。それに顔が熱くて仕方無い)


くそ、男の癖に情ねえ。だったらもう此処は勢いに任せて言ってみるか。
大丈夫、昨日散々練習したんだ。絶対上手くいくに決まってる。

よし、とゴクリと喉を鳴らし意気込んだ顔を急に上げた俺は日七の両肩をガシリと掴み距離を縮める。


「い、犬千代…?」

日七!俺はお前のことが…ずっと……す、すぎっ――――っっ!?」

「ぐ……っ」

「えっ!大丈夫?!舌噛んだの?!」


(如何して此処一番大事な場面で舌を噛んだんだよ、俺!)


テンパリ過ぎた所為で舌を思いっきり噛んでしまった。後によろめき片手で口許を抑え暫し悶絶した。
距離を追って近付いたのは日七。今度は俺の肩に手を添えて心配そうに覗き込む形で再び接近する。
俺が近付いた否じゃない位距離の短さに気付けば彼女の瞳が間近にある現実に思わずハ、と息を呑んだ。

そしてじっくりと顔を見てしまった。
目は大きく睫毛が長く、小動物の様な愛らしさらがあるのに良く見ると薄っすらと開く唇が淡い桃色に艶めいており妙に色っぽくもある。それに、日七が動く度ふわりと甘い香が俺の鼻を掠める度更に胸の高鳴りがしてきた。


(…ほんと、こいつ可愛いんだよな…)


俺の知るガキの頃からの面影を充分残しているのに、時折覗かせる女としての色気にはアンバラスさえ感じる。
けれど気付けば俺の心は磁石みてえに妙に惹き付けられて仕方無かった。

夕陽に映える日七は一層綺麗に見えて…――。
俺の中の日七は何時の間に、こんなに女っぽくなったんだと暫し戸惑ってしまったのだから相手は益々心配の表情を隠せない。


(ヤバい。…此れ以上近付かれたら俺の心臓がもたねえぞ)


「見せて?」
「は?」


突然に日七が一層近付き指先は俺の頬に触れる瞬間。
気付けば片手でその動きを停止させて押し返す。何だか妙に胸がザワザワして落ち着かない俺は日七を見据える。


「…っ!……っとに、お前は昔から無防備過ぎんだよ!男の側に安易に近付くんじゃねえよ!」

「ご、ごめん。……でも、近付かないと見れないし切れてたら大変でしょ?…」

「そうじゃなくって!そうじゃねえよ…俺は男でお前は女なんだぞ?ちったあ距離感考えろよ」

「そう言われても…――犬千代は幼馴染だから…――」

「!!」


(…――おい。それはつまり俺を【男】として認識してねえって事か?)


俺が夢見る幼馴染から彼女という煌びやかな昇格が一気に崩れた瞬間に、ガ――――ンと見えない巨大な石が俺の脳天を直撃する。
落ち込むというより寧ろ俺を男として全く見てないというのが段々と虚しくなる。
こうなれば犬千代なんてふざけた呼び名を早々と直しておくべきだったか。
さすれば幼馴染の枠から片足だけでも抜け出せたんじゃないのか。

俺は確かに日七をずっと見て居たし、好きと言う感情があれば女として意識しない何てありえない。
つまり決定的に理解出来たことは、日七は俺の事を好きじゃねえってことだ。

言う前に振られたのか?俺は。
そんな自ら振り回されている現実には馬鹿みたいに思えすっげえ悲しくもなり。


「…――もう、いい…」

「え?」

「…――もう、いいから…。俺には今後構うな」


ベンチから一人立ち上げると前に半歩よろめき俯いた俺の喉奥から絞り出すように声が漏れる。
解ってる。これは完全な八つ当たりだ。
日七は全然悪くない。

ただ、今はこの失恋の痛手を癒したい。
暫くそっとして置いて欲しいという気持ちは嘘では無かった。

然し次の瞬間には、どんよりとした空気を醸す俺に向って、日七は荒げた声を上げる…――――


頑張れ犬千代!~帰宅後編~ へ続く




何処かヘタレつつ頑張ってる幼馴染設定が好きな故、頑張れ犬千代と言いたくなるシリーズ。
現代パラレルですが高校生、同級生、幼馴染、コンボが好きゆえに献上。
    *最後まで読んで頂き有難うございます。宜しければ拍手=愛を頂ければ活力になります。 ia10.gifアイ
    *。夢小説目次一覧
    GG*。aa06.gifAlexaa10.gifMarcaa09.gifLeon*。aa08.gifIzaacaa04.gifFredaa02.gifKyle
    恋乱LB*。aa02.gif殿方一覧


  • 只今ランキング参加中です、応援して頂けると幸いです♪

Comment - 0

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。