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麗らかな陽
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武田信玄//関係:両想い//傾向:切ない 【視点:三人称】




穏やかな昼下がり、木漏れ日が暖かく二人を包む…――――。
縁側で寝転びその陽を気持ち良さそうに浴びる信玄と、腰掛座るもう一人の人物。


日七…俺が眠る迄、手握っちゃくれねえか?」


膝枕で眠りたいと今し方言ってきた信玄だったが、膝上で頭を乗せた途端に此方に視線を向けながら片手をそっと伸ばす。
日七は微かに口元を綻ばすとその伸ばされた指先をやんわりと包むように握り締めた。
か細い指を直ぐに覆い被さる逞しい手平が日七の皮膚から温度として伝わってくる。


「…お前の手は何時も温かいな」


微睡む声音で微笑みを添えながら告げる信玄は眠りに落ちるかのように段々と瞼が閉じられた。
そよそよと肌を撫でる微風が陽に溶けて一際暖かく、日七は信玄の艶のある髪を梳くように緩く撫でながら、空を見上げた。ただ刻が、のんびりと過ぎ去り時折庭の木々からピチチと鳥が囀る。

そこには何も無い、青空に浮かぶただ白い雲がゆったりと流れるだけだ。


「ずっと、こうして居られたらいいのに…―――」


不図息のように零れてしまった日七の声。
信玄は瞼を閉じその言葉にゆっくりと顎を沈め頷く。同じ気持ちだと、その頷きで返事をした。
どのくらい微睡んでいたか解らなくなった頃、日七は再び唇を僅かに開く。


「…信玄様」


だが名を呼びかけても、反応を見せない。
ただ暖かな風だけが二人の髪を優しく撫でるように吹いていた。


「信玄様…?」


なんだ、寝てるのかと静かに寝息をたてる信玄を日七は愛しそうに見つめる。
髪を撫でる指先は肌を求め、頬へと触れた。指に伝わる柔らかな温もりが此処に存在する事を意味している。
その確かな存在感に緩む感情は、一気に胸の奥で湧き上がる。

ただ簡単な感情程上手くはいかないから不思議だ。
それが叶わないと知れば、こんなにも切なく胸が苦しい。


「ずっと…側に居て下さいね…」


その決して叶わないと知りながらも、けれど願ってしまう想いはこの先如何すればいいんだろう。
目を硬く閉じ神様、彼を連れて行かないでと強く強く願っても…――――。


「信玄様…」

「…信玄様」


「信玄…様……っ」


名を呼ぶだけで、こんなにも愛しいのに。
肩を震わせながら、つ、と頬を伝う一滴の涙は自分で拭う前に、別の温かな手平で拭われた。


「そう泣くな…。俺は、今此処に居るじゃねえか…――――」


繋いだ指を信玄は引き寄せ、自分の唇に寄せると微かに触れながら言葉優しく投げ掛ける。
日七は涙で溢れる瞳で信玄を見ると、フッと何時ものように何処か余裕そうな微笑みを浮かべて居た。


「それにな、例え離れちまっても…俺とお前の想いは繋がっている。…何時だってな」


信玄は徐に頭を起こすと今度は向き合うようにして座り直し、日七の手を安心させるようにと、力強く握る。
額同士を寄せながら近くに見える信玄の瞳は強い芯を含んだように揺るぎなかった。


日七…。俺は…こうして居られただけで幸せだって思えるんだ」


何時かは訪れる別れがあるとしても、今この一瞬を閉じ込めておきたい。
そう願って信玄はそっと顔を傾けると自分の唇を日七の唇に綿毛のようにふわりと優しく重ねた。


END

Presented by HINANA
Thanks for reading to the end.



麗らかな陽が二人をいつまでも幸せに照らしますように。
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