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世話が焼ける可愛いあの子……第3話
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アイザック・シュナイザー//関係:友達//傾向:ほのぼの//時代:高校生 【視点:ヒロイン】




アイザックは直ぐに料理を再開した。
トントンと刻む包丁の音が辺りに響くと鍋からぐつぐつと音がし始める。
料理する背中を見ていると手際の良さと手慣れてるのが良く解る。

何作ってるの?と今度こそ聞いてしまうとアイザックは野菜スープと答えた。
私は再び子猫を抱えて窓際で外の雨を眺めて居ると、ほっと息を吐いた。
今雨宿りの為にアイザックの家に居させて貰ってるのが有り難い。
さっきまであの雨の中に居たかと思うと寒さを思い出して体が震えそうだ。
シャワーを借りなければ本当に風邪を引いてしまってたかも知れない。



「アイザック、何か手伝うよ」


感謝も兼ねて率先して手伝いたい所なのだが
何度聞いても、アイザックは全て断ってしまう。
そうして五回目で聞いた所やっと私に頼みごとをしてくれた。


「それじゃ出来上がったスープを皿に注いでくれ」

「任せておいて!」



アイザックの隣に立つとトンと軽く肩が触れる。
こんなに近い距離に居るのに私達は、互いを気にせずに準備をした。

私は、よし、きたとばかりに張り切りながら用意された皿を持ちながら鍋からスープを掬う。
湯気に混じって食欲をそそられる良い匂いに今一度鍋の中身を見れば
色んな野菜がたっぷり入っていた。最後の仕上げに入れたのか半熟の卵が幾つかある。


「美味しそう…」


目を輝かせると料理を褒められるのは嬉しいのか、アイザックはちょっと目許を緩めた。


「美味しくなるように、作っておいたからな。…冷めないうちに食べよう」



私達はテーブルでアイザックが作ってくれた料理を食べ始めた。
足元にはちゃんと子猫のご飯まで用意されている。見るとスープの具材の一つであるササミの肉を解していたようだ。
温かいスープと野菜が溶けた優しい味に顔が綻ぶと、アイザックは口に運びながらじっと私を見る。


「ん?何か付いちゃった?」


片手で口の周りを触りながら聞くと、彼は緩く顔を左右に振って違うと答える。



「そんな美味そうに食ってくれると、作った甲斐がある」

「だってすっごい美味しいよ!アイザックって料理上手なんだね」


「まあ…作るのは嫌いじゃないからな。一人暮らししてると慣れてもくるし」



高校生が一人暮らしとは、日本では珍しいけどアメリカでは如何なんだろう。
アイザックは要領が良いから一人でもきちんと生活が出来るんだろうな。
然し両親と離れてこの歳で一人で暮らしてて寂しく無いのだろうか。


「一人暮らしは何かと寂しいこともあるだろうから、また遊びに来るよ」

「…お前…単純に手料理が食いたいだけだろ」

「バレた?」


おどけて言ったものの、アイザックは嫌な顔などせずに
来たければ来ればいいさと言ってくれた。




***




二人で片づけ終わると、アイザックはCDを用意して室内に音楽を流した。
スピーカーから流れる音色に私は惚けたような息を吐く。

「綺麗だね、何の曲?」

「グレゴリオ聖歌」


神聖な教会で水面を静かに震わすような
ゆったりとした歌声に自然と力が抜けるような心地良さを感じる。



二人で窓際に座ると、アイザックが淹れてくれた温かい珈琲を飲む。
彼は窓に身体を凭れるようにし、硝子を滑る水滴に視線を転がすと遠くを見遣る。
子猫はアイザックの胡坐の上で丸くなって眠っていた。



「飼い主見付かるよね…」

「きっと雨が止んだら…探しにやって来る」

「うん……」



雨の音と聖歌の歌声が、アイザックの安心させるような声音に交じる。
静かな空気は不思議と心がとても落ち着いた。
コクコクと私が珈琲を飲み、アイザックは黙って子猫の頭を撫でる。
私達は自然と寄り添うように雨が止むまでずっとその場所に居た。


世話が焼ける可愛いあの子……最終話 へ続く




執筆一言 『二人で窓際に居るシーン良いな。ワタクシ、とても気にいってます。いよいよ最終話です』
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