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聖夜に重なる奇跡のプレゼント……第1話
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レオン・グッドナー//関係:恋人//傾向:甘くて切ない//時代:大学生 【視点:ヒロイン】




夜空に散らばる星は点と点を線として結べばそれは星座になった。
この世界もまた人と人が縁によって結ばれることがある。
『人の縁』は不思議なもので、簡単に切れてしまうこともあれば、如何しても切れないこともある。
未来は漠然過ぎて夢も希望さえも見えにくい毎日で、それでも人は出逢って別れを繰り返す。



…――――明日は待ちにまったクリスマスイブ。
街並みは浮足立つようにクリスマス一色となり昨日からは一足先にサンタからの贈られたクリスマスプレゼントのように空から雪が降り注いでいた。


そんな街の一角で私は如何過ごして居るかというと…――――
実はレオンにプレゼントを買う為にこっそりとあるカフェの短期アルバイトをしている。
本当に此処2週間位は勉強とバイトと目まぐるしい日々を送っており、疲労困憊ぎみの頭を動かしては全てはクリスマスの為に頑張ってきた。勿論このことはレオンには内緒で、イエール大学が一緒のマーク始めアイザックにも誰にでも言って無い。

小遣いの範囲で買おうと思ったけれど、小遣いというのは元を辿ればパパが働いてくれたおかげで貰えるお金だ。なのでレオンに贈る物は如何しても小遣いからという考えは遠ざかり、代わりに自分で生み出したお金だからこそプレゼントの価値も上がる気がしてきた。そう思った私はアルバイトをしようと決断してからは次の日には大学内で出来るアルバイト先を必死に探し出していた。


実は、留学生の身である為に表で堂々とバイト出来るのはアメリカの法では大学内部と限られていたのだが、クリスマスの為に考える事は皆同じなようで現状はなかなか仕事が見付からない。困り果てた最中良く行くカフェのマスターに事情を説明した所、人目に付かない裏の作業でなら短期アルバイトとして雇ってくれるという。本当はいけないことなんだけれど、2週間という短い期間と何より給料が口座振り込みでは無くクリスマス前日に手渡しで頂けるとあっては是非にお願いしてしまった。

実際働いてみると裏の作業と言っても日によって手伝うことは様々で、此処は軽食も扱ってる為に材料の買い出しから豆の発注の手伝い、皿洗いもよく任された。


今日も大学が終わり最近通う道を歩きながら漸く辿り着いたカフェ。そこはモダンな建物宛らに中に入ると何処かアットホームな居心地の良さを感じる。その証拠にマスターが淹れてくれる深い味わいのする珈琲は、ゆったりとした時間と馴染むように心までも穏やかにさせてくれた。

気付けばすっかりとファンになり、足繁く通ってた私はそこのマスターと親しくなるのに時間はかからず、その縁の為今日もアルバイトをさせて貰う為に扉を開けて入っていく。すると見えたカウンターに立ってるマスターと目が合うと頭を下げて挨拶をしながら、客としては椅子には座らずに奥の扉をガチャと開けると従業員の休憩室にもなってる小部屋へと荷物を下した。


今日がいよいよバイト最終日となっている。長く感じた日々も目が回る程の忙しさとあらばそれもあっという間。
そして最終日に言い渡された内容は、休憩室の掃除と整理整頓だった。


「よし…この段ボールを向こうに片付けてっと…――――…っあ!」


何かに足先を引っ掻けてバランスを崩してしまった重心を支えようと腰を曲げた所、持っていた段ボールが机の上の何かに当ってしまう。
それは直ぐに床にカタンと音を鳴らして落下した。段ボールを適当な場所に置いて落ちてしまった物を拾い上げるとそれは木で出来たフォトフレーム。裏側だった為にゆっくりと表に引っくり返すと、それはマスターが中央で座るのを皆で囲っている家族写真のようだった。


「マスターの家族かな…」


良く晴れた日に青々と茂る芝の上。マスターが座る椅子の周りに老若男女の一家族が誰もが笑顔を浮かべて写っている。私は何かに引かれるように、そこに写っている皆の幸せそうな笑顔を暫し掃除の手を止めては食い入るように見詰めてしまった。



***



バイトの時間も終わりになり、今日だけはカウンターの席で珈琲を頼んでは寛いでいた。


「やあ、今日も元気だね」


すると一人の男性が片手を挙げて入って来るとカウンターまで歩いて来ては気さくに私に話しかけてくる。


「ハイ…ダグラスさん。今日の注文もアイス珈琲ですか?」


ダグラスと呼んだ此処の常連さん。歳は40代後半だろうか、パリッとしたスーツを何時も着こなし英字新聞片手に何時も同じ物を頼んでいた。そうしてカウンターの一番奥で暫し羽を休ませるようにリラックスした一時を過ごすと腕時計を確認しながら慌ただしく出て行く。


「嬉しいね、覚えてくれたんだ」

「勿論です。何時も有難うございます。…ってマスターが言ってますよ」

「アハハ、君がもう少し大人にでもなったら食事でもどう?」


決まって挨拶のように言われる言葉をキャッチボールのように投げ合うお互いの表情はとても柔らかい。


「大事な彼氏が居るので行きません」

「今日も手厳しなあ…。仕方無い、今日も寂しく珈琲飲んで帰るか」


断ったのに全く気にする素振りも見せず優しそうな笑顔を浮かべながら何時もの席へと座ると早速英字新聞を広げて読み始める。私が此処に来た時にソワソワしていたのを気付いてくれたのだろうか。ダグラスさんは逢う度に気さくに話しかけてくれては、世間話から時にこんな風なやりとりまでしては楽しく話していた。



***



「今日までご苦労様。はい、これが2週間分のバイト代ね…。今からクリスマスプレゼントを買いに行くんだろ?」

「今まで本当に有難うございました。そうなんです、実はずっと前から頼んであったのが今日届く予定で…」


今はお客さんの居ない店内にて、焦げ茶色の封筒を手渡しされれば両手で大事そうに受け取ると頭を下げてから鞄に仕舞った。するとマスターは私の顔を見るなりニヤニヤとする笑みを浮かべながら、しみじみとするように両目を瞑る。


「いいねえ…そんなに大事にされてる彼氏が居て…。そういえば夜は何処かに泊まる予定?」

「実は結構前から探してたんですけど、やっぱりクリスマスは何処も予約がいっぱいで…」

「そうか…折角のクリスマスなのに残念だ」


薄ら髭の生えた顎を撫で何か考えるように視線を斜め上に向けたマスターは一度頷いた。
その時私は掃除してる時に見つけた家族写真のことを唐突に聞きたくなると、チラリと視線をマスターに向けてからカップを口に運んでは一口だけ啜る。


「実はさっき掃除してたら、マスターが写ってる家族写真を見つけちゃいました」

「ああ…あの写真私の誕生日に皆が集まったくれた時に撮ったんだよ」

「そうだったんですか。皆…幸せそうな笑顔で、見てる私までそんな気分になりました」


マスターは片手で自分の胸元のポケットから一枚の写真を取り出すと私に見せてくれた。

身を乗り出して写真を受け取ると、マスターの隣でポニーテールをした女の子が抱き付くようにして写っている。歳は10歳位だろうか。甘えるようにべったりしながらとても楽しそうに微笑む笑顔がとても愛らしかった。


「私の孫だよ。この子が率先して誕生日を企画してくれた」


ふふ、と微笑んだマスターが写真を再び大事そうに胸ポケットにしまうも軽く俯いた所為か寂しげな雰囲気が一瞬だけ浮かんだように見えた。すると今度は逆に私に尋ねるようにマスターは口を開く。


「そう言えば日七ちゃんの彼氏はどういう人なの?」

「高校の同級生です。って言っても学校はそれぞれ別で…今も大学が違う所為で逢う時間は前よりは減っちゃいましたけどね…」

「それでも関係は変わらないんでしょ?…良いことだよ」

「そうですね…実は医者を目指してる人なんです。彼のご家族も大きな病院を経営してて」

「へえ……何て病院?」


カップに口をつけて飲もうとしてた珈琲を止めてマスターに病院の名前を教えると、彼は驚くように目を丸くした。
何でも前にお世話になった病院だと興奮気味に話すマスターは何かハッと気付いた様子になると途端に大人しく聞いてくる。


「…彼の名前も聞いていいかな?」

「はい…レオンです。…レオン・グッドナー…」


そうか、と静かに告げたマスターはそれっきり何も聞いてこない。変わりに片手を緩く上げて「クリスマス楽しんでおいで」と、目尻に皺を刻んだくしゃりとした笑顔を浮かべる。


遂に大学とバイトの両立した生活が終わった私はカフェを出た途端解放感からか一度大きく伸びをしてしまうのだが、その瞬間ひゅーと横から吹く冷たい風に思わず身を竦めながら鞄から携帯を取り出すと履歴を確認した。

手袋をしてない所為か携帯のボタンを操作する指先が一気に冷たくなりながら、レオンからの着信があったのを見つけると慌てて電話をかける。


「レオン?ごめんね…今まで電話に出れなくて」

『平気…。用事がある訳じゃなかったから…日七は今日こっちに帰ってくる?』

「うん、今日帰る予定だよ」

『………』

「レオン…?」

『最近この時間携帯繋がらないから…本当は心配してた…』


思いかげない一言によって胸に衝撃が走り、その所為かぎくっと思わず体が強張ってしまった。
忙しくなるとは伝えてはいたものの毎日繋がらないとなると心配もされる筈だった。
然し咄嗟に何か言おうにも真冬の寒さも重なり喉奥に舌が張り付いたようにかじかんで上手く動かない。


「……あ、の…」

『俺には…言えないことしてるの?』

「違うよ!」

『……日七…』


こんな不安にさせてしまうなら今、バイトをしてるって素直に伝えておくんだった、と後悔してしまう。
いっそう今伝えるべきなんじゃないかとさえ思うのだが、明日の為に色々準備をしてきた私は素直に告げることが出来ないでいる。けれど予想とは反してレオンは電話口の向こうでとても穏やかな声音で喋りかけてきた。


『何か事情があるなら無理には聞かない…。その代り一つ約束して欲しいことがある』

「約束…?」

『困ったことがあったら真っ先に俺を頼って欲しい』

「…私は何時もレオンには頼りっぱなしだよ?」

『そんなこと無い。日七は自分で抱え込んじゃう所あるから…何かあったら一番に俺に言って欲しいんだ』

「解った…」

『…なら、約束…してくれる?』


穏やかな声音から見え隠れる頼って欲しいというレオンの切実な願いに唇をきゅ、と引き結ぶと携帯を持ちながらコクンと大きく頷く。


「約束する」


有難うとそれじゃまた、の言葉を電話越しに聞けばプツンと通話は切れた。
私は真冬の寒空の下無意識に白い溜息を吐けば携帯を鞄に仕舞うと、不図鞄の底で先程渡された茶色の封筒が目に止まった。

嘘を吐いた訳じゃ無くても本当のことを隠してるのはそれと同等、重いことなのだと改めて気づく。
その封筒を見続けていると、内緒にしてたことへの重みをひしひしと感じるようになった。
それはやがて申しわけ無さに変わると段々と胸が詰まる思いになってくれば開いてた鞄を慌てて閉じる。



***



「届いて無いってどういうことですか?」


書店のカウンターで衝撃の事実を聞かされた私は酷く混乱していた。思わず上半身を乗り出すようにして切羽詰まったように状況を聞く。何でも今日届く筈だったレオンへのプレゼントは此処数日の雪の影響で流通する動きも緩まった所為で届くのは26日になってしまうらしい。申しわけ無さそうに何度も謝られると私は途端に落胆する気持ちが大きくなりそれ以上何も言うことが出来ず肩を落しながら店を出た。


「どうしよう…」


背中に冷や汗をじっとりと感じると、血の気も引くような思いをしながら両手で口許を覆うと此れからどうしようか眉を寄せ心底困ってしまう。何時もレオンからサプライズして貰った時には、驚きや喜びを貰いながら私は何時も大きな幸福感に満たされた。だから私も同じように今レオンが一番欲しいプレゼントを用意して、彼にも同じ気持ちになって貰いたくて今まで頑張ってきたのに。


日七ちゃん?」

「………」

日七ちゃん、どうしたの?」


必死に考えてた所為か肩をポンと叩かれるまで気付かずに居た私は、より驚いたように目を瞠った。


「ダグラスさん?」


やっぱり日七ちゃんだと言われてにっこりと微笑まれても私はカフェで居る時と同じような笑顔を返すことが出来ないでいる。すると異変に気付いたダグラスさんは、何かあったの?と心配そうに私と出て来た書店を見ながら聞いてきた。


「実はね…そこの書店とは仕事の関係でちょっと顔が利くんだ。何か困ったことがあるなら言ってごらん?」


震える声で藁にも縋りたい私は、書店で頼んでたクリスマスプレゼント用の本が雪の影響で遅れて明日までには届かないという状況を伝える。それを聞けばダグラスさんは途端に私以上に困った様子で眉間に深い皺を刻むように寄せては、黒コートの内側のポケットから携帯を取り出した。


「そうだったのか…。何とか調整出来るように確認してくるから、少し待っててくれる?」

「…はい」


思わずへにゃりと気が緩んでしまった為か途端に泣きそうな表情でダグラスさんを見詰めると、片手をスッと伸ばした筋張った大きな手が私の目許をふわりと撫でる。


「ほら、そんな情けない顔しない。彼氏が見たら心配するよ?」


親指で目許の皮膚を持ち上げるようにすれば、スマイル、と笑うダグラスさんは携帯が繋がると耳に当てながら私から遠ざかった。そして次の瞬間今度は私の携帯にメールの着信音が耳に届くと、タイミングの良さから嫌な予感が胸に広がるのを感じながら携帯を取り出す。


【クリスマスイブ前日に東洋のシンデレラはLからダンディな男性に心変わりしたのかしら?熱い眼差しで見詰めるその視線は一体何を想ってるの?】


「何これ…」


メールを開いた指先が驚きのあまりカタカタ震えるのが解りながらも下にスクロールして操作を続けると、さっきのやりとりが既に写真として添付されていた。思わず行き交う人々を頭を振って左右で確認してしまうも、誰も私を見て無い筈なのに見えない目が人々の体にぼんやり浮かんでは私を一点に見ているような錯覚さえ浮かび途端にぶるりと震えてしまう。


RRR…

再び私の携帯が震えると、今度は電話の着信音だった。表示を確認すると「レオン」とあって直ぐ様電話を取る。


日七…メール…』

「違うよ!あんなの嘘だよ?心変わり何てしてないから!」

『解ってる…俺も、そんなことは信じて無い』


『ただ……――――どうしてあんな表情してたんだ?切羽詰まったような泣きそうな顔してた…』


その時、私はレオンとの約束を思い出して状況を説明するのを躊躇ってしまった。
ゴシップガールが酷い間違いだとしても、レオンと約束した『頼って欲しい』の言葉には真っ直ぐな気持ちになれない自分が居た。何故なら今私が一番に頼っているのはダグラスさんなのは間違いの無い事実だったからだ。


「それは…」


今は気が動転してそれ以外の言葉が見つけられず、感情を隠すように目を伏せれば携帯を握る指先に、ぎゅ、と力が入る。頭を小さく下げてもう一度謝った所で、丁度向こうから足早にダグラスさんが戻って来ては現状を手早く報告してくれた。そうして片手をぽんと頭に乗せるようにして「こんな寒空の下、困ってる君を待たせてごめんね」と言う。


耳から届くレオンの声が一瞬の間を置いて息を呑んだ気がした。


『………。…明日…迎えに行くから』


喧騒の最中にやけに彼の言葉が耳にハッキリと残れば、何か言おうと口を開いた瞬間にプツンと電話が切れる。
然し電話が切れても、何時までも耳に響く何処か切なくも悲しそうな声だけはずっと胸に重く残ったままだった。


聖夜に重なる奇跡のプレゼント……第2話 へ続く




執筆一言 『傾向は甘くて切ないです。そしてこのヒロインは考えるより行動派、慎重より大胆派w それと大事なことですが、留学生はアメリカの法律により大学内で決まった労働時間しか働けないそうです。留学を考えてる人は隠れてしちゃ駄目ですよ!……このような法律の情報をくれた方に誠に感謝致します!』
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