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恋人のフリした秘密の撮影……最終話
Kdg00.gif
カイル・ヒューズ//関係:友達//傾向:甘々//時代:大学生 【視点:ヒロイン】




帰り道。太陽から夕陽へ変わる道路を足早に歩く。
カイルは家まで送ると言ってくれたがキッパリと断った。
断ったのだから、この儘一人で家まで帰る筈だったのだが。


「そろそろ機嫌治してってば…」


カイルは自分の送迎を断って私の後ろからくっ付いて来る。
私はハンカチで目許を拭いながら抑えきれない感情を爆発させるように涙が零れると鼻を啜った。


「まさか皆を騙してた何て!カイルが妥協しないってこういうことなの?」

「行き成り連れて来て、モデルと変えろって理由はそれしか浮かばなかったんだよ」


二人して道の真ん中で止まると喧嘩する。けれどカイルは直ぐに悲しそうな顔で謝ってきた。


「……ごめん…まさか泣く程嫌だったとは思わなかったから」

「そこで泣いてるんじゃないの」

「じゃあ何で泣いてるんだよ?」


答えずに歩き続けると見えてきたセントラルパークに逃げる。
この時間だって人はそれなりに居るのだから幾ら眼鏡で変装しててもカイルだって嫌がる筈だ。
然し噴水前まで来てもカイルは平然と付いて来た。まさか今居る人達もカイルが居る何て想像もして無いだろう。


「なあ……日七頼む、ちゃんと話聞かせてよ」


そんな切なそうな声で言わないで欲しい。
私は漸く立ち止まるとハンカチを握り締めてカイルに向き直った。
カイルは開いた距離を埋めるように目の前に立つ。


「…は……」

「は?」

「…初めて、だったんだから私」

「初めて?」


「……キス」


ハッとカイルは目を見開くと心底驚いたように私をマジマジ見ている。
穴が開く程見られながら全てを吐き出すように言葉を紡いだ。


「カイルは慣れてるかも知れないけど。私は初めてだったの!」

「お前……」


噴水の水が夕陽に解けてオレンジ色に輝いている。
夕陽に包まれる公園は恋人同士だったらきっとロマンチックな雰囲気になるだろう。
然し私とカイルは恋人でも無いのに、さっきキスをした。
初めてだから怒ってるんじゃなくて、本当はカイルはただ良いモノを作りたくて私にキスしたんだとしたら
そう思うと胸が痛むと同時に酷く悲しくなってしまったんだ。


「ごめん」


やけにサッパリと謝られたので私はムッとした。


「いきなりしたのは悪かった…ただ」

「あんな近くに好きな子が居たら…キスしたくなっちゃうだろ」

「え……」

「ただ日七のことが好きだからキスしたかった」


「……俺は…お前が好きなんだよ…」


全ての時間が止まって私の心臓の音だけが大きく聞こえてきそうだ。
そんな真っ直ぐな眼差しで射抜かれるように見詰められるとじわじわと頬が熱くなってしまう。
僅かに俯いてカイルと視線を合わせるのを止めてしまうのは恥ずかしさからだ。


(…夢みたい。カイルが私を好きなんて)


「知らなかった…」

「はあー…だと思ってた。モデル変えてでも
恋人はお前じゃなきゃヤダって言ってるのに気付かないもんな」


カイルは困ったように眉を下げると、鈍感な奴と言って柔らかく笑った。


仕事の為じゃなくて、私への気持ちからだったと解ればさっきまでのモヤモヤした気持ちが晴れていくようだ。
この気持ちってやっぱり…。


「私も、カイルのこと好き……なのかも…?」

「…何だその自信なさげな答えは。然も本人の俺に聞くか?」


ハハ、とカイルは可笑しそうに笑えば、私は頭がショート寸前だった。


「だって、今日はもう色んなことがあり過ぎて頭惚けてる…」

「別に今ちゃんと好きって言わなくてもいいよ。
俺のことハッキリ好きになった時にでも言ってくれれば」

「好きにならなかったら?」


普段の二人の雰囲気に戻ってきたのか、私は早速言い返した。
何時もとは逆に私が何処か試すように聞くと、カイルは然も当然とばかりに口許を緩める。


「好きになって貰えるように、努力する。
言ったろ?俺は何時だって全力で取り組むって」


『努力する』か。
努力を怠らない、それは今日ずっとカイルを見てきたから解る。
俺のこと好きになるのは当たり前、くらい普段のカイルだったら言いそうだけど
私は力が抜けたようにくす、と微笑んでしまった。


「でも…日七のファーストキスを奪ったんだから、俺もそれ相当なりのことしないとな」

「珍しく、というか初めてカイルが何かしてくれるの?」

「その言い方だと、俺が常日頃から何もしない奴みたいじゃないか」

「本当のことじゃないの?」


もうすっかり普段通りな私達は肩を並べて歩き始める。


「…そういえば俺さ…枕投げするの始めてだったんだよね。子供の時から仕事してたから学校終わると直ぐに現場行ってたし」

「え?」

「だから本当に楽しかったんだよ、今日の撮影。…お前と居ると新しい発見ばかりする」


カイルは言葉通りに瞳を細めるとそれはとても嬉しそうな表情を浮かべた。


「だからその礼と、ファーストキスの祝いも兼ねて俺が出来ること、何かあったら叶えてやりたい」

「うん、ちょっと待って。今さらっと言ったけど…キスの祝いは違うでしょ!」


(ああ…結局何時もと変わらないやりとり。
……でも、カイルと居ると楽しいんだよな)


「じゃあさ、歩きながら家に着くまでの間カイルの歌声が聞きたい」


歌わないと言ってたカイルに、私だってこのくらいの我儘を言ってみる。
普段のお返しとばかりに困らせてみたいと思ったからだ。

然し予想に反し、カイルは笑顔を浮かべると何の躊躇も無く小さく歌いだした。
驚いてる私の手を握ると、一緒に夕陽の公園を歩いて行く。
行き交う中に時々カイルの歌声と雰囲気から振り返る人達が何人も居たけれど
カイルは気にする素振りも見せず私とずっと手を繋いだまま、何時までも楽しそうに歌っていた。


END

Presented by HINANA
Thanks for reading to the end.



執筆一言 『おお、カイルとのやりとりは楽しかった。本当は前編後編だったのに気付けば4話とか…。ここまで読んでくれた方有難う』
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