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恋人のフリした秘密の撮影……第3話
Kdg00.gif
カイル・ヒューズ//関係:友達//傾向:甘々//時代:大学生 【視点:ヒロイン】




破けた枕からぶちまけてしまった大量の綿を見るや、全員から固唾を呑んだ気配がした。
カイルも最初は驚いていたが綿を一撮みすると、じっとそれを見詰めている。


「ごめん……カイル私……」


やらかしてしまった事実は消せない。私は直ぐに起き上がると青い顔でカイルに謝った。
カメラマンや周りで見守っているスタッフの方々にも何度も頭を下げる。
頭の上にのっかてた綿がふわりと落ちれば眉根を寄せた。
カイルは何故か微笑むと私の頭を数回ポンポンと撫でてからカメラマンの元に向かった。
彼を中心にスタッフの皆も集まると真剣な表情でカイルの話を聞いている。


数分だっただろうか、私にとってはやけに長く感じたのは緊張していた所為だろう。
カイルは戻って来るなり事情を説明してくれた。何でもこれは元から破れていたらしい。


「そうなの?」

「予定としては、こう…二人でこの破れた枕を
投げ合いっこみたいにしようって話だったんだけど」

「あー…それを私が変なタイミングで綿を出しちゃったと」

「ま、そういうこと。でも知らなかったんだし
わざとじゃないって解ってるんだから。誰も責めないよ」

「本当にごめんね…」


カイルは私の顔を覗き込むようにして首を僅かに傾げながら、ふわりと笑う。


「何深刻になってんだよ。こんなもの、また綿を詰めれば元に戻るだろ」

「それより………――――今から、やらかそうとする俺の方がよっぽど不味いと思うぜ?」


言うなりカイルは後ろ手に隠してた果物ナイフを振り上げると、勢い良く別の枕にグサリと突き刺した。


(え……)


引き抜くと鮮血の様に傷口から綿が舞い散る。
そうしてカイルは次々と破れて無さそうな他の物までナイフで突き刺していった。


「カ、カイル、何してるの?」

「もっと良くする為に破ってる所。さっきのアクシデントで閃いた」


平然と答えるカイルに、私は呆然と見ていることしか出来ないでいると
カイルはナイフを握り締めながら恐い位に真剣な表情で私を見た。


「俺は良いものを作れる為なら決して妥協しない。何時でも全力で取り組んでいきたいんだ」


カイルは破れた枕の一つを私に渡すと、自分も一つ掴みベットの上で作戦会議をする。
お互い水着を着ているものの、私は胸元を片手で押さえるようにシーツを巻いてから正座した。
閃いた案というものを全部聞き終えると、早速口を開く。


「カイルは綿が沢山舞ってる絵を作りたいんだよね?」

「うん、ふわふわした動きは写真だから伝えられないけど、
でも場の雰囲気や綺麗な色調、淡い質感とかそういうのは写真でも伝わるから。
……やっぱ此処は全力で枕をぶつけ合うか」


カイルは上半身裸で腰にシーツを巻いているが、誰も視線も気にしないとばかりに胡坐をかいて考えている。
何だか女の私の方が聊か目のやり場に困ってしまい視線をきょろりと動かした。


「ちょっと待って。ぶつけ合うって喧嘩じゃないんだから」

「そうだ。カイルって……子供の時にさ
友達の家に泊まりに行った時に枕投げしなかった?」

「……んー……」

「子供だから枕とかクッションとか柔らかい素材だったら何でも投げてはしゃいじゃってさ」


私は思い出すように肩を竦めてクスクス笑ってしまうのだが、
カイルは眉根を寄せ一瞬何かを隠すように目を伏せると、きゅ、と唇を引き結んだ。
私はそんな変化に気付いていたが浮かぶアイデアを優先するように話を続ける。


「今は子供じゃなくて私達は恋人同士だけど、はしゃぎながら楽しそうに投げ合う絵も微笑ましくて素敵だと思う」

「!」


カイルは私の言葉を聞くと心底驚いたような表情を浮かべた。
それに付け加え何言ってるんだコイツと焦ったようにも見えたので私はきちんと説明を付け加えた。


「今だけ、でしょ!今は恋人設定で撮影してるんだし」

「……っ。……わか…ってるよ」


お互い急にあたふたしたように落ち着かなくなると気付けば私の頬は熱くなって居た。
そして心做しかカイルの頬までも赤いように見えるのだから不思議でならない。

そんな私達は誤魔化すようにそそくさと撮影の準備を始めるのだった。



***



撮影が始まると、カイルは躊躇無くぶん投げてきた。
ここまできて遠慮されても困るので私も遠慮無しで投げ返す。
大きめの枕なので投げる速度も緩くなり体を反らすと直ぐに避けれた。
行き交う破れた枕から綿がふわふわと飛び始める。

そこから、カメラのフラッシュがシャッターチャンスとばかりに幾度も鳴り始めた。


「わっ!」


何個目かで漸く私の肩にヒットすると、カイルは無邪気な笑顔を浮かべながら声を出して楽しそうに笑った。
やったな、とばかりに私も悪戯な笑みを浮かべると両手で投げ返す。


「おいおい、そんなへんなちょこな投げ方じゃ俺には当てられないぞ。……って、この遊び…なかなか、面白いな」

「そうそう、白熱してきちゃうの」


まるで初めてやったとばかりに瞳の奥を輝かせながら彼は夢中で遊ぶ。
カメラマン含めスタジオ内に居る人間が、垣間見えるカイルの自然体を目の当たりにして驚いて居た。
綿が沢山舞う中で、二人で存分にふざけ合うとカイルは私にハイタッチを求めてくるので私は手を伸ばした。
すると次の瞬間枕に躓いてカイルの元へ倒れ込むような体勢になり、そんな私を彼は強く抱き留める形でベットへ沈む。

衝撃で両目を瞑ってしまうと、ずっと近い所でカイルの囁く声がするのだからゆっくりと瞼を開けた。


日七…大丈夫か?」

「うん、なんとか…カイルが助けてくれたおかげ……で」


話しながら気付く鼻先が擦れる程の至近距離で思わず言葉を失った。
少しでも動いたら唇同士が触れてしまうんじゃないだろうか。
澄んだ緑色の瞳に私が映っていれば急に胸が張り裂けそうになった。

ハイタッチしそびれた両手は指同士を絡めるように
今やぴったりと握られているのだから高鳴りに拍車がかかってしまう。


ドクン、ドクン、ドクン


ふわりと舞う綿が、まるで羽の様にゆっくりと落下していく。
見詰め合う互いの瞳、シーツに擦るよう絡めた互いの手、シーツ越しで感じる互いの肌。
それら重なり合おうとするカイルの温もりに胸の奥がぎゅ、と鳴った。


日七、俺…お前のこと」


何か言おうとするカイルはフラッシュの光を浴びるとそれに遮られたように黙ってしまう。
然し、不思議に思ってるのも束の間顔を寄せて私の唇に柔らかい何かを押し付けた。


(え……今何が…)


カイルの唇と、私の唇が重なっている。
私だけで無くスタジオの温度も上昇するように誰もが息を呑んでいるのが見なくても解った。
放心したように動けないでいる私に、カイルは反対の手で頬を撫でると名残惜しむかのようにゆっくりと唇を離した。


「よーしOK!! 良い絵撮れたよ!本日はお疲れ様!」


わあ、と歓声と拍手が上がる中カメラマンは私達の所までやって来た。
二人でベットから降りながら、そういえばとカイルに言われた言葉が不図蘇る。


『今からすることは全部カメラマンのシナリオだから』


(あのキスも、シナリオだったんだ…)


ショックに混じってモヤッとしたものが広がったのは、実はこれが私のファーストキスだったからだ。
然し此処は日本では無くアメリカで、キスに対してはフランクな所がある。
だから私も変に騒がず、平然として居た。
誰もが憧れるあのカイル・ヒューズとキスが出来たと思い自分を必死で励ます。


「君達本当に、素晴らしかったよ!」


そういうとカメラマンは人の目を気にするように更に私に近付くと誰にも聞こえないくらいで声音を作る。


「…流石、カイルの彼女だね」

「へ?」


「頼まれた時は如何しようかと思ったけど、やって良かった。
用意してたモデルより本物の彼女と作る方が自然で居られるって言われてOKしたが。
いやー…本当だったね。あんな楽しそうなカイル初めて見たし、……さっきのキスも愛しそうだった」

「え、え?」


状況が掴めない私が何かを言うとした瞬間背後から腕が伸びると片手で口を塞がれた。
肩越しで振り向くとカイルが物凄い営業スマイルでにっこりと微笑む。


「俺達、愛し合ってますから」

「!」


「うん、カメラ越しでも伝わってきた。全ての指示はカイルに任せて正解だったな」

「!!」


どうりでベットの場面からカメラマンの指示がぴたりと止んだ訳だ。
カメラマンは嬉しそうに私の手を取ると無理やり握手した。


恋人のフリした秘密の撮影……最終話 へ続く




執筆一言 『どういう雑誌と言われると、no○-noのセクシー特集みたいな。アイドルだってこんな顔するみたいな。
勿論バカ売れでお願いします(キリ』
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