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世話が焼ける可愛いあの子……第1話
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アイザック・シュナイザー//関係:友達//傾向:ほのぼの//時代:高校生 【視点:ヒロイン】




アイザックと学校帰り、偶然帰り道が重なって一緒に歩いて居ると何処からか子猫の鳴き声がした。


「…今何か聞こえなかったか?」

「うん、聞こえた」


訝しげに周りを見ながらアイザックは私に尋ねてくると、一緒に声の主を探し始める。
すると、ニャーニャーと鳴き続ける先を見れば木の枝に子猫がちょこんと乗っていた。


「あ!あんな所に」


私は落ちるといけないと思い言い終わらないうちに走り出して居た。


「お、おい…待てって!」


アイザックの制止も聞かずに木の根元に辿り着くと側にあるブロック塀へと両手を使ってよじ登ろうとする。
後ろからアイザックが走って来るが、その前によじ登ることに成功した私は今度は枝に向けて腕をめいっぱいに伸ばした。



「ニャー…ニャー…」

「後、ちょっと……っ」



爪先で立ち上がると体はその一点に体重を支えるのだから小さく震えだす。
苦労が叶って、そろりと子猫を持ち上げる事が出来れば慎重に腕を曲げて救出する。
胸元に抱くと真っ白な子猫の、その本当に小さいこと。あまりの小ささに此方まで不安になってしまう。
大事そうに抱えた瞬間、ズッと踵が滑って塀から落ちそうになった。



日七!」


(まずい!)



無意識に子猫を守る為に丸めた身体は衝撃を覚悟して強張る。
然し、幾ら待てど痛みはやって来ない。
そろりと目を開けると飛び込んで来たのは眉を寄せたアイザックだった。
体がしっかりと抱き留められた感覚は彼が咄嗟に守ってくれたことを意味している。


「お前…本物の馬鹿なのか?
…それともただの間抜けか?」

「ごめん…」

「謝るくらいならもう少し考えてから動け」



キチンと叱られつつ完璧に呆れられたと思ってしまうのは、げんなりする表情から見て解る。
アイザックの言う通りだ。彼が居なかったから私は落ちて怪我をしてしまったかも知れない。
しょんぼりする私をゆっくりと地面に下すとアイザックはすぐさま心配そうに怪我が無いか聞いてくる。
何処も痛く無いことを顔を振って告げると心底ほっとしたように息を吐いた。


「…怪我が無くて良かった」

「本当にごめんなさい…。アイザックに心配かけて…
でも、アイザックのおかげで私も子猫も助かったよ」


「子猫は日七が助けたんだろ?」


ふ、と口許だけで微笑んだアイザックは私の頭をふわりと撫でる。
視線を子猫に移すと、そうだよと言ってくれるようにニャーと子猫は返事をしてくれた。



***



「親猫とはぐれちゃったのかな?それとも飼い猫だったとか…」

「この首元…首輪じゃなくて紐が縛ってある。
……首輪慣れの為に紐付けてんのかもな」


「大変、今頃飼い主が心配して探してるんじゃないかな」


アイザックは私が胸元に抱えてる子猫に触りながら、そうかもなと言う。
調べてるはずの子猫は指先で触られてるのが気持ちが良いのか、んーと顎を伸ばしてくる。
その時頭や肩に何かの粒があたる気がして空を見上げた。



ポツポツポツ…ポツ


(ん?…雨?)



あまり曇って無い空なのに突然バケツをひっくり返したような激しい雨が降ってきた。


「わー!」


体を丸めて子猫を抱き締めてみるも、髪や服は瞬く間にびっしょりになってしまう。
するとアイザックは私から子猫を取り上げると制服のYシャツのボタンを一つ二つ開けて子猫を自分の懐に入れた。
片手で大事そうに抱えると今度は上着をバサリと私の頭に放り投げる。


「……っ、これ羽織って走れ!」

「アイザックが濡れちゃうよ!」

「もう遅い。それにお前が風邪ひくよりマシだ」


最後の言葉は激しい雨の所為で良く聞き取れなかった。
躊躇しながらも私はアイザックの上着を被るようにして後から走り出す。
アイザックはチラリと振り向いてから私の手を掴むと、走るスピードを上げた。



***



一先ず雨宿りが出来る場所へと辿り着くと、アイザックは真っ先にシャツの中の子猫の様子を確認した。
二人びっしょりに濡れながら、下から覗き込むように空の行方を眺めながら私も子猫が気になりアイザックに詰め寄る。
覗き込んでる彼の頭に自分の頭をくっ付けるようにして一緒に中を覗こうとするのだが


「おい…」

「んー?」


視線を落せば、濡れて無い子猫を見てホッとする。
そしてホッとした瞬間私は気付いてしまう。子猫が縋るようにアイザックの素肌に寄り添ってるからだ。
視線を上げるとシャツの中は当然裸な訳で、私は引き締まってる綺麗な体を見てしまうと慌てて退いた。


「ご、ごめんっ!アイザック」

「いや、別に」


見られた本人は全く動揺せずに、逆に私の反応を楽しむかのようにニヤと意地の悪い笑みを見せる。
アイザックは髪先からポタリと雫を垂らし、その筋はゆっくりと頬や首筋を何度も伝っていった。
妙に色気を醸すその光景に私は落ち着かない気分になってしまう。
罰が悪そうに肩を竦めた私は誤魔化すように反対側の方向に体ごと向いた。


日七こっち向けよ」

「…う」



素直に振り向くと、アイザックはポケットからハンカチを取り出して私の胸元目掛けて下投げした。
受け取ると拭いておけ、と言われたので、私は簡単に拭うと直ぐに返した。


「ちゃんと拭けって。…全く」

「ちゃんと拭いたよ」

「拭いて無いだろ」


返したばかりのハンカチをアイザックは握り締めると、私の頭や髪や頬に押し付けるように拭う。
私が拭ったとは大違いにやけに丁寧に丁寧に拭ってくれる。


「お前は…本当に世話が焼ける奴だ」

「そんなことないよ」

「いいや。俺が知る女の中で今までに見ない位にどうしようも無い奴だ」


(そこまで言わなくてもいいのに…!)


ぶー、と拗ねるように頬を膨らませるとアイザックの手が止まる。
すると、ククと喉奥で低い声がしたかと思うと私の膨れた頬をそっと素手で触った。



***




「……にしても、止みそうもねえな」


何か考えるように前を見ながらアイザックは困ったように眉を寄せた。
幾分雨の勢いは収まったかのように見えるが依然として雨足が遠のく気配は無い。
懐から、ぴょこんと頭だけ出している子猫の頭をアイザックは撫でた。


「そう…だね。天気予報は晴れだったから傘も持って来てなかったし」

「通り雨だと勢いがある分、早く上がりそうなんだけどな」


二人と一匹で降る雨を眺めて居ると、アイザックは突然私の頭に上着を被せた。
驚く私に、子猫の頭をゆっくりと押しながらアイザックは再びその場を離れようとする。


「待って!何処に行くの?」

「俺の家、此処から近い。…此処にずっと居るよりはマシだろ」

言うとアイザックは此処に来た時同様に私の手を掴むと雨の中を再び走り出した。


世話が焼ける可愛いあの子……第2話 へ続く




執筆一言 『アイザックはこれでいいのか(汗)いや、実はアイザックが一番書くのに不安がある。然しなかなか良いものが出来そうだ。長くなりそうなので分けます』
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