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失恋記念日……最終話
Mdg00.gif
マーク・ジョーンズ//関係:友達//傾向:切ない 【視点:マーク】





――Sunday -何時かの-


二人で映画鑑賞を終えた午後、道を歩いて居た時のこと。
「あ」と声を上げた日七の視線を追うと向こうからカップルと思わしき男女が歩いて来た。
腕を組みながら幸せそうに笑い合う二人を彼女はじっと見ている。


(もしかして…)


やがて一人の男性が日七に気付くと、片手を挙げて笑顔で挨拶をしてきた。


「久しぶり、元気だった?」

「うん。もうそろそろ結婚式だよね」


もしかしては確信に変わると、俺も目の前に居る男性を見てしまう。
お兄さんのようだ、と彼女が話してた通り頼もしそうな雰囲気を纏ってるのに眼差しは優しさを含んだようにとても柔らかい。この人が彼女が想いを寄せていた人か、と改めてマジマジと見てしまった。

日七は男性の隣で微笑む女性にも会釈をして挨拶を交わす最中俺とバチリと目が合った男性は珍しいものでも見るかのように目を見開いた。


日七の恋人?」

「…そうなれるように頑張ってる所です」


にっこりと微笑んで見せると、男性は益々興味気に俺を下から上へと視線を動かす。
チラリと視線を移して日七を見ても口を開こうとしないのだから俺は少し驚いていた。
反論や否定されるのを覚悟して言ったつもりだったけど、意外にも日七からは何も言わない。


「君、名前は何て言うのかな?」

「マークです」

「マークか、宜しく」


片手を差し出されながら相手の名も教えられて挨拶を交わすと、男性はフィアンセだと隣の女性を紹介してくれた。
初めまして、と同様に笑顔で女性とも握手をすると男性は閃いたように頬を緩める。


「俺達もうすぐガーデンウエディングを挙げるんだけど、マークも来ないか?
日七のボーイフレンドなら大歓迎だよ」


女性も良い考えだわ、と言いながら優しい微笑みを浮かべて何度も頷いていた。


「えっと…」


如何返事を返して良いのか、俺は直ぐに日七の反応を見るべく隣に視線を落したが、彼女は体ごと俺の方を向くとふ、と笑みを浮かべて大きく頷いてくれる。


「マークさえ良かったら、一緒に行こうよ。
…ガーデンウエディングなら美味しい食べ物いっぱいありそうだしさ」

「あ、コイツやっぱりそれが狙いか」


男性は楽し気に笑うと日七の頭を軽く小突いた。
その様子は彼女が言うように兄が妹を可愛がるようにも見えるが、何より日七自身のことを大事に思ってるのが良く伝わってくる。


「では、喜んでお伺いします」


そう伝えると二人は顔を見合わせてほっとしたように喜んでくれた。俺の隣で日七も目許を緩めて見守っている。その時俺の中で不図考えが浮かび、男性に向かってあるお願いをしてみた。


「あの、一つお願いがあるんですけど…
花嫁のブーケを日七にくれませんか?」


3人とも驚いたような顔で俺を見ているが、視線に願いを籠めるかのように男性をじっと見つめるとそれを察してくれたのか「成程」と言ったように僅かに頷き口許を緩めてくれる。


「俺からもお願いしたい、良いかな?」

「ええ。…勿論よ」

「有難うございます」


日七だけは理由が解らないと言いたげな表情を浮かべていたのだが、そんな少し鈍感な彼女らしい反応に俺は思わず小さく微笑んでしまった。すると男性は彼女に向かって少し悪戯な笑みを滲ませて、からかうように言ってくる。


日七…こんな良い男捕まえて。お前には勿体無いんじゃないか?」

「もう!そうやって直ぐからかうんだから。…行こう!マーク」


彼女は簡単な挑発に拗ねると俺の手をパシリと掴み引っ張るようにして歩き出した。


「あっ!待ってよ日七!…それじゃ失礼します。また結婚式で」


俺は手を前に引かれながら半分振り返るような形で二人に向かって頭を小さく下げて別れの挨拶をする。
男性は女性の肩に手を乗せてくすくすと笑っていたが、そんな二人の姿に背を向けて歩きかけた彼女の足が突然に止まった。

日七は振り返り、二人に向かってゆっくりと口許を緩めたかと思うと笑顔を浮かべて口を開く。


「ねえ!私、まだ心からちゃんと言って無かったことがある!」

「…おめでとう。お幸せにね…うんと幸せになってね!」


男性は少し驚いたように目を開いたが、「ありがとうな」と嬉しそうに微笑んでいた。
そして二人の小さくなっていく背中を見守るように、日七の隣に俺は並んで立つ。

そんな隣を見れば清々しい表情で真っ直ぐに前を見詰めている彼女がそこには居た。



***



日七が失恋したあの日と同じように夕陽が照らす道を二人並んで歩く。


日七下見て…」


言われた通りに彼女は下を見ると二人の影が出来ている。すると俺は日七の頭の後ろで両手を丸にしてくっつけた。


「リボン…」


影では、あの時と同じ不格好なリボンが頭の上にちょこんとあるが彼女は自分の両手平を俺の手の左右に置くとポソリと言う。


「ウサギの耳…」


あの時とは同じ不格好なリボンと、あの時には無かったその間に生えた短いウサギの耳。
突然の日七の遊び心に、今度は俺が一瞬きょとんとしてしまい直ぐに二人で小さく噴出してしまった。


「何してるの?日七

「マークこそ」


可笑しげに笑う俺は、あの日と変わらずに眩しそうに日七を見詰める。
それから丸めてた両手を解いてからぽんと日七の頭に手を乗せれば優しく頭を撫でるように動かしながら言葉を続ける。


「この前一緒に見た流星群、今度見れるのは15年後だってさ」

「15年!…結構長いね。その頃私何してるんだろう…」


途方の無い時間に向けて彼女は未来を想像するようにんー…と眉根を寄せた。
けれど俺はふ、と目許を緩めると日七の片手をするりと手に取り左手の薬指に唇を寄せる素振りを見せる。



「結婚してるんじゃないかな」

「…俺と」



日七は途端に目を丸くしたかと思うと俺の手をパシリと掴んで前をズンズン歩くように俺を引っ張った。
あの時は俺が彼女の手を引いて歩いたが、今はその逆で日七が前を歩き出す。


「もう!マークも、すぐからかうんだから」

「俺は、からかって無いってば!」


「ねえ…日七、こうして俺と手を繋いでたらまた写真撮られちゃうけど良いの?」


すると前を歩いてた彼女の足がぴたりと止まってしまったのだから、俺は繋がれた手を離されるものだと思ってたんだけど日七は繋いだ手を離さずに、肩越しだけで振り向いた。


「ブラマンジェと、…ビスキュイ・ド・サヴォア…この二つでいいよ」

「それでチャラってこと?」

「うん!」


ピースするように二つの指を立てながら明るく微笑む日七の笑顔は夕陽の輝きに負けていない。


「待って、どうせなら日七の隣で並んで撮られたいな」


彼女の繋いでる手を引き寄せるようにして、俺も足を前に踏み出すとトンと隣に並ぶように肩同士が触れる。
日七が見上げるよう視線を上げれば、俺はその視線を見守るように受け止めると柔らかく微笑んで見せた。


彼女は右のポケットから星を取り出せば、その透明な星を夕陽が降り注ぐ顔の前に掲げて中を覗き込む。
するとキラキラとした光が星を通してそこから沢山降り注いできた。


俺はそれを隣で見ながら、自分の左のポケットに手を入れるとそこに触れる物を掴み取り出す。
それから日七の掲げている星に、カチンと寄せるようにくっつけた。

そこには二つの同じ星が寄り添うようにある。



日七、俺は流星群の星々が流れる間ずっと同じ言葉を空に向かって願い続けてた。
星に願いを籠めて、ブーケに未来を誓って
1年だろうと15年だろうと、それとも先の未来だろうとも

寄り添うように並ぶこの二つの星のように…

俺も、こうしていつまでも日七の隣に居れますように。

――――……そう、ずっと願ってたんだよ。



siturenkinenbirogo.gif

END

Presented by HINANA
Thanks for reading to the end.



執筆あとがき
『花嫁のブーケは貰うと次に結婚出来るという言い伝えは有名な話ですが。
マークの思惑に気付かないヒロイン。ヒロイン特権とも言える鈍感な性格ゆえお許し下さいw

昔、「Mother」というドラマがありまして、深く傷ついた女の子を必死で守るというのを見た時に例えば失恋した時に、マークの優しさがあれば物凄く癒されるんじゃないだろうか。と思ったのが失恋記念日が誕生したキカッケです。
書いた当初は正直こんなに長く続くものだと私も想像してませんでした。そして此処まで書けるとも思って無かった…。
私の執筆は変わったもので、一つのシーンを幾つか自分が決めた後は、勝手にキャラが動いてしまうのです。
なので最初は1週間丸々マークが色んなことをして終わる。だけの考えだったのですが傷ついた先にあるものって何だろうと…
癒すだけじゃ綺麗な部分しか無くてあまり残らないものになるな、と思い。だったら私の中でマークやヒロインを好きに動かしてみよう、という決断によって彼等が自由に考え動きたいことが頭に浮かんだものを、私が代わりに書くような作業。

簡単に言うと物凄い妄想力で頭の中で勝手に動いたものを、執筆していくって感じですw
なのですご――――く長くなってしまった。けれど長編小説は何が強みかというと感情移入が凄く出来る事。
今まで書いたどの長編よりも良く書けたと思ってます。二人を離す時は切なくて泣いてしまったし。
けれど最後はこういう終わりだって自分は解ってる分、そこに早く向かいたくて仕方なかったです。

長くてもそれでも楽しみに読んで下さる方が居るから、私は此処まで書けました。
そして偶然にも今日は私の誕生日w こうして最終話が出来たことは私自身への最高のプレゼントだと思えた。

全て読み終えた所で皆様に何か心に留めるものがあれば、物書き冥利に尽きます。
全ての小説に言えますが、コメントや拍手は日七の執筆の活動力にもなっております
もし宜しければ今後とも応援して下さると大変励みになり嬉しいです。 (* ^ω^)ゞ

此処まで読んで頂き、本当に有難うございました。
何時か進展した二人が書けたら良いなと思っております』
    *最後まで読んで頂き有難うございます。宜しければ拍手=愛を頂ければ活力になります。 ia10.gifアイ
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Comment - 9

Sun
2015.01.11

瑠葵

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素敵です。

素敵な話をありがとうございました。
ゲームで私はマーク苦手なタイプだなとイベントでも一度も選んだことがなかったのですが、このお話を読んで印象が変わりました。
マーク大好きになりました!!!
お二人の幸せを願っています。

Edit | Reply | 
Wed
2014.11.19

オン

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(((o(*゚▽゚*)o)))

切なくて、涙が出ましたー!
たまに覗いて、まとめてダーッと読ませていただいています(Pqv`*)「失恋記念日」マークが切なすぎて、ココロだけではなく、スクロールする手も震えました(人д`*)新作、楽しみにしています☆

Edit | Reply | 
Thu
2014.10.23

日七

URL

ユウさん((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.ァリガトゥ

泣いてくれたんですか!(゚Д゚) 嬉しい限りです物書き冥利に尽きますよー
有難うございます!私も書いてて本当に良い男と思ってましたw
マークってすげえ男なんですよね。あの包容力はキャラ一番だ、絶対。

お祝いの言葉有難うごさいます!!

Edit | Reply | 
Thu
2014.10.23

日七

URL

ミシェルさんありが㌧♪(・ω・)ノ

カキコ((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.ァリガトゥ
わーい、長編終わりましたよー。達成感と充実感でいっぱいです。
萌えて頂けたようで本当に良かったw いつか進展した二人も!と思ってるよ♪

実は私もずっとたまごって読んでて同じ風に考えてたw
たまごマーケットというのは鶏みたいなキャラも出てくるから尚更。
もうこれ見てホント幼馴染って凄いって思ったよw 破壊力が凄い

Edit | Reply | 
Tue
2014.10.21

ユウ

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No title

あー泣きました(/_;)
最初から最後までとってもよかったです(;_;)/~~~これぞマークの物語って感じですね。
ほんといい男です(笑)
素敵なお話をありがとございました(*^_^*)
遅くなったけどお誕生日おめでとうございます★☆

Edit | Reply | 
Tue
2014.10.21

ミシェル

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マーク!!!


やっぱり好きです!!!裏切らないですね!彼の優しさは(*^_^*)
結婚してるんじゃないかな・・・俺と
って!!!激しく萌えました(´Д`)禿げて萌え尽きました。。。

こんなにきゅんきゅんして待ち遠しいストーリー。進展した2人も見てみたいです♡
というかすぐにでも映画化して欲しい(ノД`)・゜・。

長編大作お疲れ様です!!!
来年公開の新作もわくわく待ち遠しいです(*´ω`*)♡

たまこラブストーリーが”たまごラブストーリー”に見えて
たまご大好きな私はどんなたまご料理が出てくるんだろうと思ってしまいました(笑)

あらすじだけでもときめきますね☆幼馴染の破壊力!!!笑
ぜひ見てみたいです(^^)/

Edit | Reply | 
Tue
2014.10.21

日七

URL

ありが㌧♪(・ω・)ノ

りほさん> 長いのに此処まで読んでくれてありが㌧♪(・ω・)ノ
達成感と充実感でいっぱいであります。私もこの二人は大事に育てようと思うのでいつかまた執筆する時があれば見守ってくれると嬉しいです(・∀・)

ゆきさん>有難う!!何で泣いてるんだw お、労いの言葉((ヾ(。・ω・)ノ☆゚+.ァリガトゥ  そして誕生日祝ってくれて有難う♪

Edit | Reply | 
Mon
2014.10.20

りほ

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素敵すぎるー!

もーキュンキュンが、とまらなーい!最高でしたー!お疲れ様です★
マークの新作を、もう待ちきれない気分ですっ(>_<)

Edit | Reply | 
Mon
2014.10.20

ゆき

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No title

ぶぇーーーーーん(T-T)

お疲れ様(´・_・`)
そしてお誕生日おめでとう♪

Edit | Reply | 

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