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失恋記念日……第16話
Mdg00.gif
マーク・ジョーンズ//関係:友達//傾向:切ない 【視点:ヒロイン】




マークと私は大通りを離れて喧騒が遠のく場所まで取り敢えず歩いた。
やがて二人でタイミングを合わせたかのように自然と揃って足を止める。
外灯の下に居ることで漏れる光を頭から浴びながら二人で見合うようにして佇むと先に口を開いたのはマークの方だった。


「どうして、あんな場所に居たの?」

「……えっと…」


何処から説明するべきのか悩み口籠ってると、彼は僅かに首を傾げたが視線を少しずらすとハッとしたように目を見開く。
すると直ぐに私の膝をじっくり確認するようにマークは蹲った。


「膝!血出てるよ!」

「膝?…あ、そういえば走ってた時に転んじゃって」


言われると意識してなかった痛みがズキズキと膝に走るのだが必死に平静さを保とうと唇を引き結んだ
え?と驚いた表情を浮かべながら彼は顔を上げれば、私は大丈夫と静かに答えた後小さく頷く。
するとマークはポケットからハンカチを取り出すとそれを細く畳んでは迷うことなく私の膝にきゅと結んでくれた。
そして直ぐに体勢を変えるように座り直したマークは背中を私に向けて両手を後ろに添える形で肩越しで見てくる。


「はい、乗って?」

「え!?い、いーよ!重いし!」

「いーから、それに重く無いから大丈夫」


おずおずとしながらも、一歩一歩進んで後ろからマークの背中に体を乗せると言葉通りに彼は軽々とした立ち上がった。
両手をマークの首元に回しながら彼は、よ、と小さく声に出すと私を上に持ち上げ、しっかりおんぶする。
両膝の裏側に腕を差し込んで、彼の背中と私のお腹がしっくりとくっ付くと足取りしっかりと踏み出したマークは私をおんぶしながら満天の星空が輝く下でゆっくりと歩き出した。


「本当に重く、無い?」

「んー…ちょっと重いかな」

「えっ!お、下してっ!」

「嘘嘘、冗談だってば」


もがきそうになる私に一度立ち止まると彼は軽く噴出した。
小さく笑うマーク背中から声が響くように私の体にも伝わってくる。
響くのは温もりも同じ、彼の背中は頼もしい程広くてとても安心した気持ちになった。


(こうして話すのは数日ぶりなのに何だか随分久々な気がする…)


マークの優しい気持ちと同じなように、背中からじんわり伝わる暖かい温もりに私はそっと目を伏せる。
その温もりは、まるで寒さで凍えそうになっていた私にマークが自分の体温を分け与えてくれるようにも見えた。
思えば私は何時だってこうして与えられてるばかりで居る。そのことに何時しか慣れてしまって居た。

きゅ、と丸めた手の中にある星を部屋で見た時、ふわりとしたものが胸に響いたのを思い出す。
穏やかな感情が私に語りかけてくる言葉に耳を澄ませれば私は気付いたら部屋から飛び出していたんだ。


『私はマークに一番大事なことを伝えてない』


「マーク…」

「ん?どうしたの?」


マークは前を向いて歩きながら穏やかな声音で返事をする。
歩くことで揺れる黒い髪を見詰めながら私は小さく息を吸い込むと、私が伝えたい一番の言葉に気持ちを籠めて伝えた。



「ありがとう…」



私の言葉に、マークは不図足を止めて顔を少し横に向ける。
沢山溢れるありがとうの気持ちが一気に零れるように、私は何度も何度も彼に伝えた。


失恋した日に手を引いて歩いてくれて
「ありがとう…」

陰口を言われた時庇ってくれて
「…ありがとう」

泣けるようにと映画を見せてくれて
「ありがとう」

優しく抱き締めてくれて
「ありがとう…」

内緒でケーキ作ってくれて
「ありがとう」


マークがくれたメッセージカードは、読めば読むだけ胸にじんわりと嬉しい気持ちだけが広がる。
まるで心が負った傷を滑らかにするようにマークが優しく撫でて癒してくれるような、そんな感覚だけが何時までも残った。


『本物の星は夜空に消えちゃうけど…
この星は永遠に君のものだよ…――――』


「マーク……これ…」


手の拳を解いて手平を彼に見せると星の置物がキラリと傾く。
するとマークは視線を落しハッとしたように息を呑んだように見えた。


私は何時だって何かを待っていることに何時しかそれが当りの前のようになっていた。

けれど待ってるだけじゃ光はいつか消えてしまう。

だったら自分から見える所まで行けばいい。
目も眩む程に溢れるばかりの光の先に行けるのは、なにより自分の足がそこに向かって動くからだ。
例え流れる波にのまれても、最後に踏ん張るのは自分自身の足でしか無い。
そう踏ん張れたのは、きっと彼が傍で支えてくれたお陰だから。


マークは屈むと私をその場にゆっくりと下してから再び見合う形で私を見詰めた。
その柔らかな視線を受け止めながら、彼に向かって片手を持ち上げて星を見せる。


『失恋記念日ってのは日七がまた新しく生まれ変わる日の事だよ』


このくれた星は、マークが教えてくれた目印の光だ。
この光こそまた新しく生まれ変われる明日への希望のようにも見えた。

やがて、ありがとうの言葉によって溢れた感情が堰を切ったように目尻から涙となってポロポロと流れていく。


日七…」


まだ好きって気持ちはあげられないけれど、それでも
マークに私の全てで伝えたいことは、「ありがとう」という言葉と…


日七の笑顔が見れるように、俺…頑張るからさ?』

『星に願いを籠めて…君の笑顔が明日も見れますように……』



「ずっと、傍に居てくれて…ありがとう…」

頬から伝う涙をポロポロ零しながら、私はニコッと微笑んで見せた。



マークは私の笑顔を見ると、目を見開いて驚いているがやがて眩しいものでも見るかのように目許を緩め微笑んでくれる。


「…どういたしまして」


彼は優しそうに微笑みながら一歩前に近付くと、ゆったりとした動作で私の額に自分の額を寄せてくっつけた。
そして両手を伸ばすと私の両頬に親指を添えて流れる涙を拭ってくれる。


日七の顔、涙でぐしゃぐしゃになってる」

「だ、だって止まらなくて…っ…うぅ…」


小さく噴出すように笑みを零すマークは愛しそうに目を細めると、両手で私の顔を軽く持ち上げた。

すると背の高い彼は背中を軽く曲げたかと思うと顔をゆっくり傾け、唇同士を重ね合わせるように自身の柔らかい唇をそっと寄せた。

満天の星空、その星達が駆けるように沢山降り注ぐ下で二つの影が重なるようにくっついている。

やがて彼の唇がちゅ、と食むようにして離れると驚きのあまりパチパチと目を瞬く私にマークはふ、と微笑んだ。


「ね?…涙止まったでしょ」


戯けたように笑うマークの言葉の通りにあんなに溢れてた涙はピタリと止まっている。
まるでマークにかけられた魔法のようで、私は思わず両手で自分の頬を触ってしまった。


「あ……キス……」


今更ながら唇に燻ぶるマークの熱にじわじわと頬が熱くなり始めたのが解ると、マークは片手を伸ばし私の頬を撫でる。指の腹で擽るように撫でながら、彼は私に向かって宣言するかのようにこう告げた。


「そのキスは、今日から日七を振り向かせる為の俺の片想い記念日の印だよ」

「片想い記念日?」

「うん、今までも好きだったけど友達だから我慢してたことが多かったし…
けど…今日から堂々とアプローチしていくから」

「覚悟しててね、日七


顔を僅かに傾けてとても嬉しそうに満面笑みを浮かべるマークを見れば、私は仄かに心の片隅で生まれ始める小さな気持ちを感じ始める。


それはとても小さなものだったけれど、何より大事なものに見えた。


失恋記念日……最終話 へ続く




執筆一言 『ありがとうって感謝の言葉は日常の同じ景色なら、当たり前に思ってしまってなかなか伝えることが出来ないでいるんだけど、ありがとうって言葉は本当に大事な言葉なんだと思ってます。私はこのありがとう、という言葉に全てを繋げる為に失恋記念日を書いてました。色々してくれるマークにありがとうと言う大切さ。此処に繋げる為に執筆頑張った…感無量(泣)次で最終話です。マーク視点で終わります』
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